1994年12月27日号
(No.41)
Nutsの表紙です
『週刊Nuts「平成の目安箱」』
村山首相様
前略
お元気のことと存じます。
さて、しょうゆの話をしましょう。
しょうゆ。英語では「ソイ・ソース」と発音します。この日本から来た「ソイ・
ソース」をアメリカ人たちは、はっきり言って、愛しています。「愛している」と
いう意味は、各家庭に普及しているという事実のほか、それぞれのアメリカ人のし
ょうゆの消費量の異常さという意味も含んでいます。彼等は異常にしょうゆを使い
ます。「ダボダボ使う」という言い方が適切な表現でしょう。
現在、アメリカの普通の家庭にはかならずと言って良いほど「ソイ・ソース」が
あります。使い方はそれぞれ違うのでしょうが、ある人は寿司に使ったり、またあ
る家庭では料理の隠し味に使ったりしています。こちらのスーパーでも、しっかり
売ってありますし、もう完全にアメリカ社会によって認知されているといっても過
言でないでしょう。
ただ、やたらと使います。寿司を食う時など、寿司が真っ黒にまるまでしょうゆ
をつけ続けます。本人たちは減塩しょうゆなどを使って、一応、健康には気をつけ
ているつもりなのでしょうが、あの真っ黒になった寿司を見る分には、無駄な抵抗
のような気がします。
でもここまで愛されるためには、各しょうゆ企業の影の努力があったのでしょう。
しょうゆを理解し、受け入れてもらうために、彼等は相当な時間と労力を使ったの
だと思います。
では、「日本人」というのは「ソイ・ソース」のように愛されることはないので
しょうか?う〜ん、どうですかね? 草々
「週刊Nuts」編集人 竹永浩之
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『国際結婚のこころ』
先週号に国際結婚についての投書がありましたが、その投書に対する反応(手紙
など)が結構ありまして、改めてその問題の根の深さを感じました。
やっぱりいろんな問題があるんでしょうね。違う民族が同じ屋根の下で暮らすの
ですから、問題も小さなことから大きなことまで多種多様なのでしょう。
例えば、身近なところで、食文化の問題があります。
あるところにアメリカ人夫と日本人妻が住んでいました。その日、妻は「今日は
おいしい日本料理を作ってあげよう。」とお昼過ぎからその準備に取り掛かりまし
た。おひたし、肉ジャガ、なめこのお味噌汁など、日本的なものを選んでみました。
「ちょっとお砂糖がたりないかな。ミリンも少し加えときましょ」などと独り言を
言いながら、彼の帰りを待ち受けます。
さて、彼が帰って来て食事の時間となりました。「今日は日本料理よ」、「へ〜
」、「さあ、食べてみて」。彼はそれぞれの料理を一口ずつ味見して、一言言いま
す。「味が薄いなあ」。突然、醤油瓶を掴んで、おひたしの中にドボドボドボ。「
ねえ、ケチャップ頂戴」と言ってそれを肉ジャガの上にベッチョリ。とどめに再び
醤油を持ってなめこ汁の中にドボ。妻はその醤油にプカプカ浮いているおひたしと
血まみれになった肉ジャガと、完全に赤だし状態になってしまったなめこ汁をジイ
ッと見つめながら、こう思うのです。「この野郎、3ヶ月はセックスしてあげない
ぞ。」
実際にはもっといろんな問題が存在しているはずです。習慣、金銭感覚、友達付
き合い、など異文化が原因で起こる問題は山のようにあります。
では、それにみなさんはどの様に対応されているのでしょう。そのような声をこ
のNUTSにお送りください。みんなで「あ、そんなこともあるんだ」とか「それ
はこうすべきだ」と考えてみましょう。
編集人
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『VOICE』
@”人目にさらされる文章は面白くなければならない”賛同や共感を得られる程説
得力があったり、感動を与えられるストーリー性があったり、大いに反発される程
過激であったり、とにかく人の心を少しでも興味深く、くすぐる要素が必要である。
というのが、かねてからの私の持論です。’NUTS’は御自身のコンセプト通り
「一分間読み捨て紙」として、かなりのスピードでNYの街に浸透してきたと思う
し、私はまあまあ面白いと思っています。
ところで「ボン・パリ」の渡辺金時さんからの’NUTS’に対する感想はひど
いですね。同じくミニコミを発行するものとして他紙に対する礼儀がなってないし
、批判する際、何の具体例も説得力もない。第一あの文章力で編集をおやりになっ
ているわけだから、読まなくともどの程度のものかみてとれます。
ミニコミ誌ブームということですが、あまり他を意識せずマイペースで躍進して
いって下さい。時々超私的に感じる時もありますが、”うん”とうならされた時も
ありました。NYに「えんじょい」という無料誌がありますが、あれなどは厚さば
かりで全く面白くないと、いつも癖易しています。小さくともピリリと面白い’N
UTS’になって下さい。 藍
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@NUTSの編集人の方々
前略
毎週、楽しみに読ませていただいています。
NO.39(12/13/94)のミニコミ紙のあれこれについて一言。。。。
私は大していろんなミニコミを読んでるわけじゃないので、知ったかぶりもでき
ないし、また、NUTSの編集人の方々をべつになぐさめようとしているわけでも
ないけど、私にとって”NUTS”って、例えば駅前のラーメンやさんみたいなも
んなんですよね。ほら、みんな昔はよく行ったでしょう?気どらなくって、ほんと
、つっかけとトレパンでも行けちゃうようなこと。NUTSを読む時、いつもそん
な飾り気のなさが感じられて−もちろん深いとこもいっぱい書いてあるけど−根本
的にそんな飾り気のなさが私はとっても気に入っているんです。そういうことでは
わたしは編集人の方々の姿勢はちゃんと読む人たちに伝わっているんじゃないかな、
と思うんです。
やっぱり、それでも時々は私達だってオシャレに”いちごのタルト”とか”カプ
チーノ”とかだって欲しくなるよね。(私は”Free Paper”を読んで率
直な第一印象がそうだったの。)でもね、ラーメン屋も絶対離れられないの。
なんか何か言いたいのか自分でもよくわからないけど、とにかくド素人の私には、
そんな風に感じられました。
”NUTS”もこれからいろんな意味でみがかれて、そして刺激を受けていかれ
るでしょう・・・。でもね、ラーメン屋の要素、すてないでね。
NUTSのファンより
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@先週号をお読みになった方はお分かりだと思いますが、パリの「ボン・パリ新聞
」にケンカを売り返しました。これがきっかけで「パリ対NY」の全面戦争に突入
したらどうしようという不安(これは完全に”期待”ですね。)もありますが、ま、
しばらく様子をみることにしましょう。
この「ボン・パリ新聞」が日本はおろか世界中に送られているという事実を今回
発見いたしまして、「NUTSも何かやろか」と考えた結果、来年から新天地に進
出することとなりました。
問題の”新天地”とは”インド”と”ネパール”です。正確には”ベナレス”と
”ポカラ”になります。5年前、その辺りを放浪していたことがありまして、その
時にその2ヶ所に日本人の経営する”ゲスト・ハウス”(ホテルっぽい民宿)があ
るという噂を聞きました。いろんな日本人が集まるらしく、そこに”NUTS”を
置かして頂ければ、’NUTS’の噂も日本中及び世界中に広がるのではないか、
という読みなのですが、どうなりますか。ぶっちゃけた話し、「ボン・パリ」に対
抗するために、なんとか’NUTS’もそれなりの力をつけておかなばならず、「
そんならボン・パリの行きそうのない’アジア’を攻めよう」というのが最初のき
っかけです。
話は変わりますが、NYにまた新しいミニコミができるとのこと。そこで、これ
からミニコミを作ろうとしている方々にひとつお知らせしたいのですが、もし本気
で作ろうとお思いでしたら、NUTS編集部までお電話下さい。印刷、配布、広告
について私たちもそれなりに研究しましたので、それらに関するある程度の情報は
持っています。参考になるかどうかわかりませんが、もしほしいという方がいまし
たら、こちらまでご連絡下さい。
それでは皆様、よい新年を。 竹永浩之・新谷哲士