2002年12月31日号(No.410)
目次
*『今年の反省』
*『伊藤園のワザ4』
*『日本救出2兆円作戦34』
*『今週の歌』
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『今年の反省』
毎年恒例の「今年の反省」である。
まず、「週刊Nuts」2002年1月1日号に掲載した「今年の作戦」をご紹
介しよう。
1)NYJJ基礎体力作り
2)NYJJ雇用倍増作戦
3)日本救出2兆円作戦
4)L.I.C. ジャパンタウン化作戦
5)在外投票作戦
どれも大して進んでいない。「日本救出2兆円作戦」に多少進展があったぐ
らいか。
これらの他に「NY“グサリ”シリーズ」や「NYJJ構造改革」なども始まっ
た。ただそれらは「NYJJ雇用倍増作戦」「日本救出2兆円作戦」のイトコみた
いなもんである。
つまり「週刊Nuts」は、ますますそちらのほうに走ってるわけだ。もうこれ
は、Nutsの使命みたいなもんですな。
その他の反省点とすれば、この「週刊Nuts」の発行を頻繁に休んだことかし
ら。うふ。と甘えてる場合ではない。深く反省している。ただ、言い訳も少し
あるのだが、それは来年発表することにする。
あとは、紙版「ぶりてんNuts」の休刊だな。復活するつもりが、ずるずると
ここまで来てしまった。ウェブ版「ぶりてんNuts」は相変わらず大賑わいのよ
うだがね。一応、来年1月から復活する予定だ。
そんなとこかしら。
ま、今年の感想としては「まだまだ努力が足らんね」だろう。来年はもう少
し踏ん張ろか。
以上、「今年の反省」でした。
ひろ
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『伊藤園のワザ4』
前回私は、日本から新しい商品を持ってきた場合にタダ攻撃がいかに有効
か、という話をした。
タダという方法で客の懐に潜り込み、相手を自分たちの商品に慣れさせるの
である。またその際に、商品に対して客がどのような反応を示すのかも確認で
きる。その反応をもとに、今後の作戦を考えるというわけだ。ははははは。
ここから話がズレる。
日本からアメリカに新しい商品が入ってくる場合、その売り手も日本から来
る場合が多い。
日本でバリバリやってた人とか、そうでなかった人とかがアメリカ展開を仰
(おお)せつかって来るわけですね。
で、アメリカ市場と向かい合うわけである。
私もこれまでそういう人たちのやり方をボンヤリ眺めていたのだが、なん
ちゅーか、「自分は未知の世界にいる」という認識が全体的に足らんよね。そ
れと「捨て方」も足らない。いきなり「捨て方」とか言ってもわからんかもし
れんが。
たとえばニューヨークに来るとするじゃない。その場合、普通はニューヨー
クのこともアメリカのこともじぇんじぇん知らんわけよ。
ニューヨークに数回来たことのある日本人が、さも「ニューヨークのことな
ら何でも知ってます」みたいに語るのに何回か遭遇したことがある。
その人たちの気持ちもわからないことはない。ニューヨークが大好きなのよ
ね。愛してるのよね。ニューヨークをすんごく知ってる自分でありたいのよ
ね。
でも現実はキビしい。
彼らがいかにニューヨークのことを愛していても、基本的には無知に等し
い。
私は別に「やっぱり住んでる人間のほうが知ってるんだよお〜。へへへへ
へ」などと威張るつもりはない。しかし、その場をしっかり知るには、実際そ
の場にいないと話にならないのである。ま、当たり前の話だ。
現場を知るには、やっぱり現場でしょう。それは動かしようのない真理だと
思う。
ただ、現場にいるからって過信するのもすんげえ問題だけどね。
日本からニューヨークに来た場合、目の前に広がるのは未知の世界だ。
ニューヨークに関して多少知ってるかもしれないが、そんなのハナクソだ。
じぇんじぇん知らないと考えたほうがいい。
その未知の世界で、自分の身体と五感を使って、一から情報を集める。すべ
てはそこから始まるのである。
しかしながら、そういう認識を持つ「新しい売り手」は意外に少ない。
自分が日本から持ち込んだニューヨークのイメージに固執するタイプ。まっ
たくマーケットが違うにもかかわらず、日本のやり方をそのまま当てはめよう
とするタイプ。そういう人たちをよく目にする。
要するに「自分は未知の世界にいる」という認識が弱いのである。それと
「捨て方」もユルいよね。日本でGetしたものはとりあえず1回捨てんといか
んのに、大事に持ってるんだ。で、それ、つまり日本から持ち込んだ思い込み
や経験則がいろいろと邪魔するわけよ。
私が言いたいのは「日本から来た駐在員はなんもわかってないんだから、
こっち採用の社員に任せりゃいいんだよ」ということではない。
こっちの社員の中には、「オレ、ニューヨーク長いからさ」という何の意味
もないことで満足している人間が結構いる。英語が多少しゃべれるだけで大し
た実力ナシ。でも、何かと言えば「オレ、英語しゃべれるしさ」。それが金儲
けとどのように密接に関係しているのか、1回じっくり説明してほしいと思
う。
つまり、駐在員もこっち採用もレベル的にはあんまし変わんないのである。
それぞれがお互いのことを批判し合うのは、まさに目クソ鼻クソ。タンがゲロ
を笑うのと同じである。
話を戻す。
新しい市場に乱入する場合、一番大切なのは「現場」である。客を知り、彼
らの行動を知り、彼らが住んでる場所を知ること。まずやることはそれだ。基
本よね。
その際ポイントとなるのは「自分が未知の世界にいるということを強く認識
する」「それまでにGetした情報や経験則を一度捨てる」などだ。実際ニュー
ヨークに住んでる人の場合は「住んでることを過信しない」「知らないことは
まだまだ山ほどある」がインポータントとなる。
まあ、なんだかんだ言っても、そういうのって実際に現場に出たら自然とわ
かるのよね。未知の世界であることも、日本のやり方が通用しいないことも、
住んでても知らないことがいーっぱいあるってことも、現場に出てお客さんに
じかに触れたら、すぐに「あ、そうなのね」とわかるのである。
で、ここでやっとタダ攻撃の話に戻るのだが、同攻撃は、その「現場に出る
チャンス」なのである。「自分自身がいかに無知であるかを思い知るビッグな
機会」と言ってもいいだろう。
だからプロセスとしては、「まずタダ攻撃をかますことによって現場の洗礼
を受け、頭とココロをすっきりさせる」「それからいざ乱入」。こんな感じで
いかがでしょうか。
今回はかなり偉そうに書いてしまったが、ま、いつものことですから、あん
まり気にしないように。私もじぇんじぇん気にしてないから。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦34』
とうとう日本政府が動いたぞ。旗を立てたのである。
10月のあたまに「いま一番大切なのは、日本政府が訪日観光推進の“旗”
を立てることよね」という文を書いたのだが、覚えてる方はいるだろうか。
いない? いいわよ、いなくて。ふん。
そんなことはどうでもよくて、問題の訪日観光推進の“旗”を日本政府がつ
いに立てたのである。
パチパチパチ。ここは素直に拍手だ。すばらしい。
12月21日付の朝日新聞に同ネタに関する記事が掲載された。ご紹介しよ
う。
* * *
『年間1千万人の海外観光客を 観光産業育成を国家戦略に』
政府は20日の経済財政諮問会議で、観光産業を国家戦略的に発展させるた
め、首相主催の有識者懇談会を近く発足させることを決めた。入国手続きを簡
素化するなどして、海外からの観光客を年間1000万人に増やすことを目指
す。
小泉首相は同会議で「かつて海外に出ていく日本人を1000万人に増やす
『テンミリオン計画』があった。今は海外から入ってくる人が約500万人。
それを倍増してテンミリオンにすることを目標にすべきだ」と語った。国土交
通省はこれまで800万人を目標にしてきたが、一層高い目標が設定された格
好だ。
* * *
1000万人である。小泉の純ちゃん、カマしましたね。でも、とりあえず
旗が立ったわけだから、めでたしめでたし。
9月のおわりに、この件、つまり「日本政府が訪日観光推進の“旗”を立て
んといかんよ」という内容の投書を朝日新聞に送ったのだが、見事にボツに
なったのである。
その後、内容をちょっと変えてまた送ってみたのだが、再びボツ。怒るよ。
ホント。
いい機会なんで、そのボツ投書をここに掲載する。これってやっぱ、ボツ内
容でしょうか。
* * *
『雇用・経済政策としての訪日観光推進』
先日、日本の8月の失業率が発表された。5・4%で今年の5月から横ばい
状態が続いている。今後、景気が回復すれば、既存の産業も盛り返し、失業率
も多少は改善されるだろう。
ただ、それを待つだけでなく、新産業を生み出すことによる雇用創出案も検
討されるべきだ。その場合の新産業は「雇用・経済政策として効果が期待でき
る産業」であると同時に、「21世紀の日本の基幹産業になりえる産業」が望
ましい。
そこで私は新産業案として、外国人観光客を日本に誘致する「訪日観光」を
提案したい。
訪日観光産業とは、外国人観光客が日本を訪れる際の宿泊、移動、買い物な
どの売上で成り立つ産業である。つまり主な収入源は、彼らが日本に持ち込ん
だ外貨になる。
これまでほとんど注目されてこなかったが、訪日観光が日本に与える雇用・
経済効果は意外に大きい。JNTO(国際観光振興会)の調査によると、19
99年に日本を訪れた外国人旅行者数は444万人。その総支出額は1兆36
91億円で、生産誘発効果が3兆6948億円、雇用創出効果は21万400
0人となっている。
訪日観光の雇用の特徴は、IT産業などに比べ、幅広い世代に雇用を提供で
きることだろう。ホテルの仕事もあれば、お土産屋の仕事もある。若年層から
老年層まで雇用対象になる産業だ。
また訪日観光の雇用は、外国人観光客が持ち込んだ外貨によって創出された
ものである。外から稼いだ貨幣で中の仕事を創る。不景気で貨幣の流通が滞り
がちな日本において、外貨収入を柱とした訪日観光は、雇用の受け皿としてま
たとない産業である。
訪日観光は、「日本」を売ることを軸にしたビジネスである。商品は「日
本」そのものだ。ビジネスである以上、商品は優れたものでなければならな
い。では「日本」はどうか。
海外に住んでいて再確認するのは、日本が非常に個性豊かな国だということ
だ。商品としても、他国に決して見劣りしない。特に文化面においては、食文
化など、世界に誇るべきものもある。そして最も重要なのは、それらを先人た
ちから譲り受けた財産として“すでに”持っているという点だ。これから新た
に作り出す必要はない。
訪日観光を推進するために今、最も必要なのは、日本政府が同産業に関する
姿勢を明確に打ち出すことであると私は考えている。
日本政府は、雇用・経済政策のひとつとして、また21世紀の基幹産業のひ
とつとして訪日観光産業を位置付けるべきだ。まず訪日観光推進の旗を立てる
のである。そして、国民やマスコミに対して、その旗を立てたことを明らかに
するのである。
また、日本政府が平成12年5月に策定した「新ウエルカムプラン21」で
は、2007年に訪日外国人数を800万人にすることが目標とされている
が、人数だけでなく、雇用創出効果や経済効果なども数値化し、目標の中に組
み入れるべきだ。訪日観光が日本にとってどのようなプラス効果を生み出すの
かを明確にしない限り、国民やマスコミの協力は得られないからである。
これまで訪日観光は、文化交流的視点で捉えられることが多かった。その既
成概念を大きく転換するときが来たのである。雇用・経済政策としての訪日観
光産業の一日も早い確立を期待したい。
* * *
この投書、まったく役に立たなかったが、一応ポイントは突いていたと思
う。自分で言うのもなんですが。
なにはともあれ、“旗”が立ってよかったよかった。来年が楽しみですな。
というわけで、今年はこれでおしまい。皆さんにとってはどんな1年だった
でしょうか。私はボチボチでした。
それでは、よい年をお迎えください。
ひろ
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『今週の歌』
「“ニッポンに 帰った人が 多かった”
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