2003年7月15日号(No.424)
目次
*『そろそろいいかな』
*『Nuts本の旅』
*『日本救出2兆円作戦48』
*『今週の歌』
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『そろそろいいかな』
今回はちょっとマジメっぽく「です・ます」調で行きたいと思います。
もう何回も書きましたが、Nutsを始めて10年目に突入しております。
創刊当時、「10年くれ。10年でなんとかしよう」などと書いてたことを
思い出します。一体何をなんとかしようとしてたのかは、自分でもよくわかり
ませんが、そんなことを考えてた模様です。
そして、最初の10年が経とうとしてます。
「そろそろいいかな」
今年に入ってから、そんなことを漠然と考えてました。
ある事情で、『週刊Nuts』の編集からも名前を消し、あまり目立たないよう
にやってきました(その事情については、いつかポロリとお話します)。
でも、そういう状況にちょっと飽きてきました。「また思い切ってやりたい
なあ」。在外投票の運動をバチバチやってた頃のような躍動感をもう一度感じ
てみたいといいますか、ちょっと無茶をやりたくなったんですね。
「数年我慢したから、いいんでないの」。自分ではそう思ってます。
この10年は、必要な10年でした。その間、Nutsとして何をやっていくの
かを探してたんですね。
で、見つけたんです。何をやるのかを。
そんなわけで、準備もできたことですし、本格的に動き出すことにしまし
た。
だから「そろそろいいかな」。
おわかりいただけましたでしょうか。
さて、まずは「Nutsで何をやるか」です。Nutsのゴールですね。これまで
ちょっとアンクリアーだったのですが、やっと快晴状態になりました。
Nutsのゴール、それは「できるだけ多くの日本人がニューヨークに住んで、
その人たちができるだけハッピーであること」になります。
別に目新しいゴールではありません。前にも言ってたことがありますから
ね。
ただ今回は、覚悟を決めたといいますか、「本当にこれで行こう」と思って
る次第です。
では、具体的にはどうするのか。
これまではだいたい掛け声だけで終わってきました。「やるぞー」と言いな
がら、なんにもやらんわけです。その点については、激しく反省せねばならん
でしょう。
でも今回はちょっと違います。具体案があるんです。へへへへへ。
Nuts読者の皆さん、突然ですが、7月25日に初のNuts本が発売されます。
その名も『NYに住んでも幸せになれない』(現代人文社、1500円)。
「へ?」とお思いになった方も多いでしょう。Nutsのゴールは「できるだけ
多くの日本人がニューヨークに住んで、その人たちができるだけハッピーであ
ること」などと書いておきながら、出した本のタイトルが『NYに住んでも幸せ
になれない』。
同書のゴールも一応、「できるだけ多くの日本人がニューヨークに住んで、
その人たちができるだけハッピーであること」なんですよ。でも『NYに住んで
も幸せになれない』。複雑です。自分で言うか。
なぜそんなタイトルにしたかについては、いろんな理由があります。ひとつ
はインパクトですね。
先に書いたように、もう大人しくしてるのに飽きてしまいました。やるから
には、派手にやるつもりです。
先のゴールを実現するために、一歩一歩確実に前進しなければなりません。
私は、その最初の一歩を「問題提起」にしました。「ほれ、この問題を見
ろ」ですね。
問題提起の際に大切なのは、人々のアテンションです。でないと問題提起に
はなりませんからね。
まわりのアテンションをGetするためには、なによりもまず目立たねばなり
ません。「NY日本人コミュニティ改革」とか大人しいことを言ってても、だれ
も振り向いてはくれないのです。
そこで逆説的なタイトルにすることにしました。それが『NYに住んでも幸せ
になれない』です。
タイトルの理由は他にもあるのですが、それらについては今週から始まる
『Nuts本の旅』シリーズでじわじわお話ししたいと思います。
ちなみに『NYに住んでも幸せになれない』は、日本を中心に販売されます。
もちろんニューヨークでも購入できますよ。今月中に紀伊国屋さんに入荷され
る予定です。
ところで出版後の話ですが、そのような挑戦的なタイトルの本を出すわけで
すから、その責任はきちんと取らねばなりません。自分のケツは自分で拭くわ
けですね。
今回の本に関しては、徹底的にオープンにやる予定です。いろんなところで
話したいと思ってますし、どんなインタビューでも受けます。それがいかに
しょーもないミニコミであってもです。しょーもないミニコミはワシじゃ。
いやね、できるだけ多くの人に聞いてみたいんです。「私が提起した問題、
どう思います?」ってね。
この『週刊Nuts』でも何回も書いてるように、今ニューヨークの日本人コ
ミュニティでは、多くの仕事が急速に消えつつあります。要するに、Nutsの
ゴールとは正反対のことが起こってるわけです。
「日本人の仕事をいかにして創るか」。それについて、できるだけ早く議論
し始める必要があります。でないとアンタ、仕事がなくなっちゃうのに。
その議論を始める方法として、私は「本の出版」という手を使うことにしま
した。これ以上、『週刊Nuts』でガタガタ言ってても、なーんにも始まりそう
にないですからね。
「できるだけ多くの日本人がニューヨークに住んで、その人たちができるだ
けハッピーであること」を実現するために、やりたいことは他にもいくつかあ
るのですが、今年から来年にかけては、今回の本『NYに住んでも幸せになれな
い』で、できるだけ暴れてみたいと思います。暴れられなかったら、かなりさ
びしいけど。ははははは。不安。
あと、これはかなりデカい話になるんですが、『NYに住んでも幸せになれな
い』を出すことによって、もうひとつ動かしたいことがあります。それは日本
人の「海外に住む」観というか、これから日本人が日本以外に住むことをどの
ように捉えるのか、という点です。
中国語のことわざに「四海為家」というのがあります。四海というのは「世
界」のことで、為家は「家と為(な)す」ですね。つまり「世界を家と為す」
という意味です。
こういう感覚って、日本人にあります? ないでしょ。
外国での日本人の姿勢はいつも「お邪魔してます」です。
確かにお邪魔してるのですが、でもそこには自分の生活もあるわけです。当
然きっちりメシを食っていかねばなりません。お邪魔してる・してないは、と
りあえず横に置いといて、その場を「家と為す」必要があるのです。
私は別にそこに永住しろと言ってるのではありません。自分が幸せに暮らせ
る仕組みというか、場を作るべきよね、という意味なんです。
でも日本人には、そういう攻めていく姿勢というか、「悪いけど、オレらの
いいようにさせてもらうよ」というふてぶてしさというのがないような気がし
ます。
はっきり言ってしまうと、ニューヨークの日本人コミュニティに足らないの
もそんな姿勢なんですよね。
私は、ニューヨークの日本人コミュニティ、そして世界中の日本人コミュニ
ティで、そこをどうにか変えたいと思っています。話がデカいですのお。自分
でも感動。目頭が熱くなります。
なにはともあれ、まずはニューヨークでしょう。すべてはここから始まりま
す。
そんなわけで、Nutsの新しい10年が始まります。
しばらく大人しくしててごめんなさい。大変長らくお待たせいたしました。
待ってなかったと思うけど。
これからは、派手にやりたいと思います。ホントに。ご期待ください。
では、まずは本からまいりましょう。
皆さん、買ってね。
竹永浩之/『週刊Nuts』発行人
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『Nuts本の旅』
先に書いたように、今度本を出すことになった。初めてのNuts本である。
Nuts本を作ろうという話は、前々からしてたのだが、でも、なかなかできな
かった。
理由はいろいろある。本気じゃなかったとか、タイミングが悪かったとか。
そんなこんなで数年が経ち、やっと出版まで漕ぎつけたのである。ちょっと
ホッとしましたね。
この『Nuts本の旅』シリーズでは、出版までの道のり、そしてこれから展開
される営業大作戦について、お話ししたいと思っている。
本出したい人って、結構いるでしょ。そういう人たちにとってのひとつのサ
ンプルになってくれたらラッキーだ。もし売れなかったら「悪いサンプル」と
して消化していただけたら幸いである。
同シリーズは、「出版編」からスタートする。どうやって出版まで至ったの
か、具体的にどうやって本にしたのか、タイトルはどうやって決めたのか、な
どについてお話ししたい。
その次は「営業編」である。売るわけですな。
あとは「場外乱闘編」や「未来編」などが考えられるが、「営業編」以降は
まだ未定である。その辺は、ま、適当に。
今回のNuts本出版は、読者の皆さんにとって結構サプライズだったと思う。
いやね、わざと黙ってたのよ。本当に出ることになってからお話しするつもり
だったのである。でないと、騒ぐだけ騒いで「結局出ませんでした」とか言っ
たら、やっぱりアレじゃん。だから最後の最後まで沈黙を通したのだ。
すんげえ言いたかったのよ。「今度、本が出ますよお」って。でも、言えな
かったの。ごめんなさい。
そんなわけで、これまでお話しできなかった分を『Nuts本の旅』シリーズで
ブチまけたいと思っている。
まずは「出版編」からである。
続きは次回だけど。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦48』
2003年の時点で、米国から日本を訪れる外国人観光客の数を最も効率よ
く増やす方法。それを見つけたのである、イエ〜イというのが先週の話だっ
た。
そうなの。見つけたの、あたし。
「だから、はよ言え」という話なのだが、その案をご説明する前に、そこに
至った経緯というか、道筋みたいなものについてお話ししたい。
いきなりだが、皆さん、アメリカ人観光客が日本に行かない理由ってなんだ
と思います? 行く理由じゃなくて行かない理由。
「物価が高いというイメージ」とか「やたらと遠い」などが思い浮かびます
な。他には「日本旅行の情報が少ない」とか。
私は、アメリカ人観光客が日本に行かないのは「太平洋」のせいだと思って
いる。ま、それだけじゃないけど、最大の原因としてね。
太平洋はデカい。これが地中海ぐらいの大きさであれば、アメリカ人観光客
も日本にガンガン行くのである。
でも、実際太平洋は、憎たらしいぐらいにデカいのである。そして、これか
ら小さくなる予定もない。
つまり、アメリカからの訪日観光客数を増やそうとするとき、いかにして太
平洋越えを説得するかがポイントになるのである。
そこで私は考えた。「太平洋の問題をあんまり気にしない観光客っていうの
は、アメリカにはいないのかしら」と。もしそういう人たちがいるのであれ
ば、彼らこそ訪日観光推進の最初のターゲットになるはずである。
そして私は、彼らを探す旅に出たのだ。
続きは次回に。
ひろ
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『今週の歌』
「本出して 小遣い入ると 思ったら
かみさん勝手に 貯金の準備 ひろ」
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