2003年9月16日号(No.430)



目次

*『今週の問題』
*『NYJJ構造改革12』
*『VOICE』 @投稿『2003年8月15日の靖国神社・その3』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 日本からインターンをするためにニューヨークにやってきた人というのがお りますな。最近、彼らの悲劇話をよく聞くのである。
 斡旋会社に高い手数料を払ってインターン先を見つけてもらったのはいいの だが、行った先は単なる日系企業。しゃべるのもほとんど日本語で、朝から晩 までこき使われ、給料もほんのちょっとか、あるいはまったくナシ。
 インターン先を変えようにも、ビザの関係でなかなか変えられない。「こん なことするためにニューヨークに来たんじゃないのに・・・」。そんな思い が、日々積もり積もって行く。
 いまから数年前、この「日本からインターンのためにニューヨーク」案の話 を聞いたとき、私は「あぶないわね」と思った。要するに、上記の悲劇を予測 していたのである。
 「だったら早く言えよ」てな話ですな。すいません。油断してました。
 「ニューヨークにただ観光で行くんじゃなくて、働いてみたいんです」。そ んな思いを抱く健気(けなげ)な若い衆の目の前に現われた「日本からイン ターンのためにニューヨーク」案。ま、普通は飛びつくわな。
 アイデア自体はそんなに悪くないと私も思う。そういうニューヨークへの入 り方もアリだろう。
 ただ問題は、健気な若い衆が頭の中に思い描いていたものと、実際の「イン ターンしてる自分」があまりにもかけ離れている場合である。
 数年前にその「日系企業でインターン」案を聞いたとき、私が一番心配した のはその点だった。
 「ニューヨークの日系企業で働いて、当人はホントに満足するのかしら・・ ・」
 私の答えはNOだった。そんなもん、満足するわけないじゃん。
 日系企業で日本人と一緒に働くことは、日本にいてもできるのである。日本 でも可能なことになんで高い手数料を払わんといかんわけよ。
 ついでにインターンだからして、仕事もしょーもない内容である場合が多 い。英語をバリバリ使ったりするわけでもないし。
 さらにタダ働きでしょ。給料もらえるにしても鼻クソ程度。手数料のことを 考えると、要するにお金を払って働かせてもらっているのと同じことなのであ る。
 たとえばこれが、在ニューヨーク日系企業でのインターンの実態を隠すこと なく、若い衆に正直に説明した上の「それでもいいから、ニューヨークで働き たいんです」インターンであれば、私は何も言わない。
 でも実際は、明らかに違うよね。
 通常はやはり「フタを開けてビックリ」だろう。「騙された」「チク ショー」という思いの人もいるはずだ。
 普通に考えたら、ニューヨークの日系企業で、しょーもない仕事を無給に近 い条件でやるバカはおらんよね。しかもそれに高い手数料払うんだから。
 「ボクならやる」という人がいたら手を挙げてほしい。あんた、相当物好き ねえ。ヒマなんでしょ。
 あんまり表には出てこないが、ここニューヨークでそういう不幸なインター ン生活を送った若い衆は、意外に多いと思う。私たちのところまで、その声が 聞こえてこないだけだ。
 では、なぜこの問題は、いつまでも地中に潜んだままなのだろうか。
 「死人に口なし」。言い方は悪いが、つまり不幸なインターン軍団は結局日 本に帰ってしまうのである。ハラワタが煮え繰り返る経験を後世に伝える人た ちがいないのよね。
 また、この問題が日本とニューヨークの間で起こっていることも、それ自体 の存在を見えづらくしている。
 ニューヨークで不幸なインターン軍団の声を聞いたとしても、彼らを送り込 んだ斡旋会社は日本にあるわけだ。反対に日本側からは、ニューヨークでのイ ンターンたちの不幸度は見えない。ちょうど盲点になってるのである。
 かわいそうよね、ホント。
 もし日本でこの文を読んでる人の中に「近々ニューヨークにインターンしに 行こうかなあ」とたくらんでる人がいたら、もう一度考え直すことをおすすめ する。
 ニューヨークに来て働きたい気持ちはよくわかる。中には親切な斡旋会社も あるだろうし、いいインターン先もきっとあるはずだ。
 もう一度考え直しても、「やっぱり行きたい」って人は聞いてほしい。
 斡旋会社を使う場合は、インターンの内容を執拗に確認すべきである。紙に 書かせたらいいよね。こうこうこういう内容ですって。違ってたら、手数料の 返金を求めるべきだ。
 また、ニューヨークに来てインターン先を変えられる人は、ロクでもない会 社に当たったら、トットと他の会社に移るのが得策だろう。インターネット上 の掲示板等で情報収集して、素早く動くのである。
 「不幸なインターン」でよくあるのが、自分の立ち位置が見えないために素 早く動けないケースだ。
 「こんなしょーない会社で、こんなしょーもない仕事させられて、給料もも らえないアタシ。これって、普通なの?」
 私に聞いてもらえれば、「普通じゃねえよ」と答えてあげられるのだが、日 本から来たばかりの人たちは、そういう思いを心の奥にそっとしまっておく ケースが多いようだ。
 それが結果的に動きを止めてしまうのである。
 この場合もインポータントなのは、情報収集である。インターネット上の掲 示板等で自分のケースを説明し、「これって普通?」と聞いてみたらいい。い ろんな意見が集まると思うが、なんとなく自分の立ち位置がわかるはずだ。
 というわけで、日本からインターンのためにニューヨークにやってきた若い 衆の皆さん、社会の不条理に負けないよう、うまく立ち回ってちょうだいね。
                     ひろ
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『NYJJ構造改革12』

 9月14日付の日本経済新聞に「国内コンビニ 初の米国進出」「ファミ リーマート、2006年多店化へ」という見出しの記事が掲載された。
 なんとファミリーマートがニューヨークを含む米国内の大都市に進出するの である。まだちょっと先の話だけどね。
 今年に入って似たような話がちまたを飛び交っている。
 米国進出に関しては、まずファミレスの「すかいらーく」でしょ。それと焼 肉屋の「牛角」。あとは100円ショップね。
 これらはまだ氷山の一角で、今後まだまだ増えるというのが私の読みだ。
 ニューヨークに住む日本人にとっては、ありがたい話である。私たちの仕事 が増えるんだからさ。最近は、日系企業の撤退話ばっかで困ってたところだか らね。
 ただ問題は、その雇用の規模である。
 ニューヨークに「ファミリーマート」と「すかいらーく」と「牛角」と「1 00円ショップ」が1店舗ずつできたとしても、そこで生まれる仕事の数は知 れている。増えることには感謝すべきだが、それによってニューヨークの日本 人コミュニティで現在進行中の「仕事がホントないんです」状態が解決される わけではない。
 私たちが今回の動きで注目すべきなのは、その「方向」である。
 「ファミリーマート」に「すかいらーく」、「牛角」そして「100円 ショップ」。それらの4つの中で、「牛角」以外はすべて、日本が米国から輸 入したビジネスモデルである。
 要するに、その逆輸出が始まったわけよ。
 日本で再生された米国生まれのビジネスを、そのふるさとに里帰りさせる。 それが、私の言う「方向」である。そして、その「方向」への流れは、しばら く止まらないはずだ。
 だったら、私たちもそれに乗ろうじゃないの。
 ニューヨークの日本人コミュニティの「仕事がホントないんです」状態を解 決するためには、できるだけ多くの仕事が必要である。「ファミリーマート」 と「すかいらーく」と「牛角」と「100円ショップ」だけでは足らないの だ。
 私たちも彼らと同じ方向に走り出し、仕事をクリエイトしなければならな い。今後の日本人によるビジネスの方向とすれば、間違ってないからである。
 でもさ、ファミリーマートが出てこれる基盤を作ったのは、サンライズマー トとかJASマートなのよね。ファミリーマートが出てきたせいで、それらの店 が潰れたりしたら、これまた悔しいわけで、ふむ〜、むずかしいところであ る。
 各店を潰さずに、市場の拡大を目指し、共存態勢を取る。
 これでいかがでしょうか。
                    ひろ
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『VOICE』

@投稿『2003年8月15日の靖国神社・その3』
4、首相参拝の可能性は。
 今年、小泉首相は1月に靖國を参拝しているため、8月の参拝は無いといわ れていた。しかし、秋の選挙も近いため、私は終戦の日にも参拝するのではな いかと予想していた。13日から一日中ラジオをつけっぱなしにしていて、参 拝に関連した臨時ニュースを聞くことにしていた。残念ながら、13、14、 15日とも首相は参拝しなかった。だが、小泉首相はひょっとしたら参拝を計 画していたのではなかろうか。それは、次のような2つの現象から推測され た。
 神社関係者から聞き込んだ話では、数社のテレビクルーは13日から神社で 待機していたそうである。それも朝10時頃からであったそうだ。14日にも テレビクルーは神社前で待機していたが、一番乗りは早朝4時半からであっ た。こんなにマスコミが熱心にテレビクルーを靖國神社に張りつけるのは、信 頼性の高い裏付けがあったからに違いない。各社数名のテレビクルーを一日中 張りつけるとなると、結構な出費になる。それも1社ではなく、数社が張りつ いていた。経費を切り詰めているマスコミがテレビクルーを派遣するというこ とは、かなり信憑性の高い情報が裏で流れていたのではなかろうか。首相官邸 からではなく側近から、『首相が参拝するかもしれない』という情報がリーク されたのであろう。それは断定的なものではなかっただろうが、高い精度で信 頼に値するような情報であったと推測される。そうでもなければ、13日から 多数のテレビクルーが待機することはあり得ない。
 警備が例年に比べて厳重であり、警護が周到であった。例年、境内は公安関 係者が警備しているのだが、今年はその人数が異常に多かった。正確な人数は 把握できないが、もしかすると私服公安は数百人はいたのではなかろうか。右 翼、民族派の人数よりも多いような気がした。境内のどこにもいる、というよ うな感じがする程であった。これだけの私服公安を配備するのは何らかの目的 がなければあり得ないことである。靖国通りを駐車禁止にしていたのも、首相 参拝を考慮した警備ではなかったであろうか。15日に首相参拝は実現しな かったが、万一参拝しても十分な警護ができるように公安は準備していたので あろう。
 多分、小泉首相は半ば靖國参拝を頭の中で計画していたのではなかろうか。 15日の午前11時には千鳥が淵の平和墓苑に参拝している。その足で靖國に 参拝するか、午後に参拝するか考えていたのではなかろうか。世論やマスコミ などの反応を考慮しつつ、直前まで参拝するかしないか迷っていたのであろ う。結果としては小泉首相は参拝しなかったが、終戦の日の首相参拝の計画は 存在した、と私は判断できる。
 つづく。
                  日比恆明
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『編集後記』

 井戸端会議のスケジュール、まだ決まりません。いやね、やたらと忙しいん ですよ。どうしましょうか。ホントに。10月のアタマまでお待ちください。 そしたら落ち着きますので。
 では、また来週。
                   ひろ
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『今週の歌』

「風邪引いて 氷がほしいと 頼んだら
        冷酷非情に “Why?”という妻 ひろ」
        


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「週刊Nuts」編集部


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