2003年11月4日号(No.433)
目次
*『今週の問題』
*『Nuts本の旅:営業編5』
*『Nuts本の旅:出版編3』
*『日本救出2兆円作戦51』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
ニューヨークの日本語フリーペーパー『アメリカンドリーム(略してアメ★
ドリ)』のいま出回ってる号(たしか10月25日号)に私が載っている。本
の宣伝のために出場した。
正直言うと、一番出たくないメディアだった。ノリが合わないのである。
私はどちらかというと「夢みたいなこと言ってないで、まずは現実と格闘し
ろよ」というタイプの人間である。それは私の著作『NYに住んでも幸せになれ
ない』のタイトルにも現れてると思う。
一方の『アメ★ドリ』は、その名の通り、アメリカンドリームをカマしてる
メディアだ。いまどき珍しい「熱い」フリーペーパーと言っていいだろう。ご
苦労さまです。
それでも私は、同誌の取材を受けた。もちろん本を売るためである。
また、本を出してすぐの頃、私はこの『週刊Nuts』に「どんなメディアの取
材も受ける」と書いた。『アメ★ドリ』はその一文を見逃さなかったのであ
る。
同誌から取材の依頼を受けたとき、私のその発言を指摘された。つまり、逃
げられなかったわけですね。
そんなこんなで『アメ★ドリ』に登場することになった。
結果としては、同誌に感謝感謝である。本の売れ行きにズッポシ貢献してい
ただいてますからね。
取材、ありがとうございました。この場を借りてお礼しちゃいます。
でも同誌のノリは、まだ嫌いだけど。
さて、『アメ★ドリ』登場の次に来るのは、講演会である。なんかこっぱず
かしいことが続くよね。
それもすべて本のため。本のため、本のため、本のため・・・
講演会は、11月13日(木)午後6時半からジャパンソサエティで行われ
る。詳細は以下の通り。
* * *
日時:11月13日(木)午後6時半より
場所:ジャパンソサエティー
333 East 47th Street(1st Aveと2nd Aveの間)
入場料:一般10ドル、会員・シニア8ドル、学生5ドル
問い合わせ:212−752−3015
* * *
私とすれば、講演会というよりディスカッション大会にしたいのですが。い
やね、いろんな人の意見が聞いてみたいのよ。
私が本の中で書いた「ニューヨーク病」や「グリーンカード日本人の増やし
方」などを、複数の人たちとマジメに、そして本気で議論できる場というのは
なかなかないのである。
地下鉄で乗り合わせた日本人に、いきなり「ニューヨーク病っていうのがあ
るんですけどね」などと話しかけたりしたら、変態だと思われるからな。当た
り前だが。
でも、ホントはそんなふうに話しかけたいのである。変態と思われてもい
い。別に気にしないし。実際、結構変態だから。
しかし、話しかけても相手に逃げられては元も子もない。やはり相手を逃げ
られない場所に追い込むことがインポータントだ。
その点、講演会は地下鉄に比べて逃げづらい場所である。私が話しかけて、
お客さんが逃げてしまったら、講演会は成立しない。というか、お客さんたち
は、わざわざお金を払って、私に話しかけられに来るのである。地下鉄での世
間の冷たさに比べたら、まさに夢のような話だ。
というわけで、講演会では思う存分、「ニューヨーク病っていうのがあるん
ですけどね」と話しかけたいと思う。
あんまり怖がらないでいいからね。ふふふ。
それでは、11月13日の講演会にてお会いしましょう。
ひろ
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『Nuts本の旅:営業編5』
「本という商品は、一体どのようなルートを通ってお客さんに届くのか」
「本の流通はどうなっているのか」
「本に賞味期限は存在するのか」
そういうむずかしい問いがありますね。
いやいやいや。
以上。
さて、本題に入ろう。
今回の本を出版するまで、私は商品としての本に関してはド素人だった。
本がどのようなルートを経て書店に届き、そこでどのような扱いを受け、ど
こに流れていくのか。
本を出すまで、私にはそういう知識は一切なかった。恥ずかしながら、いま
でもあまりない。
ただ、大まかなことはだいたい想像がついた。
まず、本だからして、基本的には書店に送られることになっている。
そして、書店にてお客さんが購入する、あるいは購入されるのを待つのであ
る。
ひとつの本が永久に書店に鎮座することは考えられないので、どこかの時点
でその本は、書店から消え去ることになる。
つまり本は、書店において「デビュー」→「滞在」→「退場」という人生と
いうか、本生(ホンナマと読まないように)を歩むわけだ。
本の著者としては、当然華々しい「デビュー」のほうがよく、「滞在」も短
期ではなく永住に近いほどの長期がご希望で、できるだけ「退場」は先延ば
し、というのが理想像である。
でも、現実はきびしい。
以前にも書いたように、私たちの目の前に広がるのは、1年間に7万冊以上
出版される本の海である。毎日、200種類以上の本が生まれてくるのよ。ハ
ンパな数ではない。
そのような本の洪水の中で、前述の理想像(「華麗なデビュー」→「長期滞
在」→「退場先延ばし」)を実現するのは至難の技だ。多くの本たちは、そん
な理想を夢見ながら、この世から消えていくのである。
しかし逆にいうと、書店に並ぶ本であるならば、必ず「デビュー」→「滞
在」→「退場」のルートを経るわけである。
私は「まずそこを理解せんといかんね」と思った。
「デビュー」→「滞在」→「退場」の3ステージが、どのくらいの周期で展
開されるのか。それぞれのステージをできるだけ理想像に近づけるためには、
どのようなテクニックが必要なのか。
他のことはよくわからんが、とりあえずそれを知らねばならない。でない
と、作戦が立てられないからね。
早速私は、出版業界の知人に連絡した。
前回とまったく同じ終わり方をしてしまいました。ははははは。
続きは次回に。
ひろ
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『Nuts本の旅:出版編3』
この出版編だが、間があいたため、何を書いてたかすっかり忘れてしまっ
た。
え〜とですね、そうそう、これまでの『週刊Nuts』の原稿を5つに分けたと
ころまでお話しした。繰り返しになるが、その5つをもう一度ご紹介しよう。
1)ニューヨーク病の問題
ニューヨーク病を中心とするニューヨーク在住日本人が抱える諸問題。
2)NY屁の音の問題
「アメリカ人と日本人の屁の音の違い」などのくだらないコラム群。
3)NY日本人コミュニティ
ここ10年のニューヨークの日本人コミュニティの変化について。
4)グリーンカードへの道
私がうちのかみさんと結婚してグリーンカードを取るまでの死闘。
5)NY日本人男性大改造論
「日本人男性はニューヨークでモテない」などを中心とする男女関係につい
てのコラム群。
本を企画するにあたって、とりあえず私の手元にあったのは、以上の5案
だった。
これまでのNY本に比べたら、異色のラインナップと言えるだろう。
おそらくどの案を本にするにしても、出版社のハードルは高いことが予想さ
れた。要するに、簡単には「はい、出版しましょう」と言わないってことね。
なぜなら、どれもこれまで出版されてないタイプの本だったからである。
「新しい切り口の本だから、出版社も出してくれそうじゃない」と考える人
もいると思う。
ところが、日本の出版界は、ただいまド不況の真っ只中。売れる本以外、出
したくないというのが本音だ。
新しい切り口だからして、もしかしたら売れるかもしれない。でも、そのリ
スクが取れないのである。
ましてや、私の企画は、NY本の王道とは遠くかけ離れた邪道本。これまでの
NY本しかアタマにない出版社にとっては、ちょっと時代が早すぎる可能性が
あった。
でも、ニューヨークの遠足エッセイとか書きたくないもんね。だれかのマネ
本もイヤだし、いままでにだれも書いたことがないような本以外、出すつもり
はなかった。
ド素人のくせに強気だったんですねえ。いま思えば感心しますな。
というわけで、前述の5案のどれかで行くしかなかったのである。
「ニューヨーク病の問題」「NY屁の音の問題」「NY日本人コミュニティ」
「グリーンカードへの道」「NY日本人男性大改造論」。この5つの中から、最
初の1発目を選ぶのである。
むずかしい選択だった。
でも、すぐ決めたけど。
続きは次回に。
ひろ
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『日本救出2兆円作戦51』
このネタも久々ですな。ホントに。
まずは前回までの話を復習したい。
日本にアメリカ人観光客を山のように送るための作戦。
アイデアはいろいろある。でも、確実な効果が期待できる案はそれほどな
い。というか、ほとんどないのが現実だ。
ところが、である。私はある秘策を思いついたのだ。
ははははは。
笑ってる場合ではない。
私の案は、「アメリカのアジア系アメリカ人ってときどき母国に帰るで
しょ。そのときに日本にも寄ってもらいましょうよ」というものだった。
太平洋を越えたことのないアメリカ人に「日本に行きましょうよ」と言って
も、「ノーサンキュー」と冷たく断られるのがオチだ。ならば、どっちにしろ
そちら方面に行く人たちに「ちょっと日本にも寄ってくださいな」というほう
が明らかに効果がありそうでしょ。そう思いません?
つまり「Stop-Over Japan」。アタマの「S」と「O」と「J」を取って、
「SOJ案」っていうのはいかがかしら。
同案を推し進めることによって、日本を訪れるアメリカ人客を倍増するので
ある。
続きは次回に。
ひろ
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『編集後記』
11月13日(木)の講演会ですが、Nuts井戸端会議の代わりだと考えてい
ただけたら幸いです。
ま、楽しくやりましょ。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「ここからが 一番早い 年の暮れ
気づいたときには もう来年よ ひろ」
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