2004年2月17日号(No.442)
目次
*『NY現実堂でおま4』
*『Nuts本の旅:営業編12』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『NY現実堂でおま4』
帰ってきたよ。日本から。
さて、前号でお知らせした通り、1回目のNY現実堂開催は今回見送ったわけ
だが、例のレクチャー後の打ち上げ、これがなかなかおもしろかったのであ
る。
池袋駅東口にある「speakeasy」という無国籍風居酒屋が会場だったのだ
が、20人の予約で37人も来てしまった。私とすれば多いほうがラブリー。
でも、心なしかお店の人たちの顔が引きつっていたのは気のせいだろうか。
ニューヨークから来たヒンシュク野郎だったわけですな。ははははは。ま、こ
の件は水に流そう。自分で言うな。
打ち上げに参加したのは、基本的にレクチャーのお客さんたち。以前ニュー
ヨークに住んでた人やこれから住みたい人など、将来のNY現実堂を思わせる顔
ぶれだった。
元ニューヨーク組と将来ニューヨーク組をぶつけたイベントは今回が初め
て。結構いいよ。それなりに盛り上がったような気がする。ただ、始めたのが
遅かったのと、テーブル着席式だったことが減点だったわね。
座敷地獄にはハマらずにすんだが、やはりテーブルも強敵だった。身動きで
きんのである。ハジに座った人なんか、着席したら最後、永遠に動けなかった
ようだ。
申し訳なかったと思う。私が「自由に動く」型会場を見つけられなかったば
かりにイケニエになったわけですな。合掌。
でも、場所探しについてひとつ言えるのは、ニューヨークから探すのも東京
で探すのも結局同じということである。
いまの時代、宴会場所はインターネットで探すのが主流である。ならば、
ニューヨークに住んでても問題なし。東京に住む人とほぼ同じ条件で探せるの
である。
ただ、街をぶらぶらしながら店を探すというテクニックは、さすがにニュー
ヨークに住んでいては使えない。つまり「偶然の出会い」というものがないの
である。
ここで話が変わる。
今回日本に帰国した理由のひとつは「東京でのNY現実堂の開催場所探し」
だった。
NY現実堂は、元ニューヨーク組がガヤガヤ集まることと、将来ニューヨーク
組がどれどれと集うことを目的とするイベントである。最近のニューヨークに
ついての報告会とかもやる予定だ。
開催方法として考えられるのは、下記の2つである。
@会場を借りてのレクチャー後、宴会流れ
A店を貸し切ってレクチャーと宴会を一緒くた
さて、@の問題点は「宴会場所確保がむずかしい」ということである。今回
の打ち上げ場所探しで十分経験しましたね。
特に新宿や渋谷、池袋での場所確保は至難の技。人が多すぎなのよね。いい
店が見つからず、宴会難民になる可能性が高いわけだ。
そして最終的な着地点は、ほとんどの場合が居酒屋になる。必殺座敷地獄。
一度座ったら、ハイそれまでよ。
さらに@はコストが2重にかかる。つまりレクチャー代と宴会代である。
一方のAだが、理想的には同スタイルがベストだろう。問題点は「そういう
店探し」。都合よく貸し切らせてくれないと困っちゃうわけである。ついでに
それはノンビリ型の貸し切りでなければならない。だって、レクチャーとかも
やるからね。
新宿や渋谷、池袋などの「次から次へとお客さんいらっしゃい」地区では、
ノンビリ型貸し切りはかなりむずかしい。店にとっても損ですからね。
となると、田舎に逃げるしかない。田舎って、あんた。
私は、今回の東京ステイの間、ずーっと電車の路線図をニラみ続けた。「ど
こがいいかしら」とベストロケーションを探していたのである。
まず山手線がある。
その左側のラインに位置するのが新宿や渋谷である。
左上が池袋、右上が上野。そして右ラインに東京や秋葉原などがある。
私のような田舎モノが東京でイベントをやろうとすると、どうしても新宿・
渋谷方面に走りがちだ。
ただ前述のように、それらの地域は人が多すぎる。また、反対側の東京や有
楽町、銀座のほうが便利だという人もいる。実際、数年前に新橋でレクチャー
をやったときも人が結構来たしなあ。
というわけで、左側に寄りすぎてもダメ、右側でもちょっと不安ということ
で、こうなったらやはり真ん中である。
実をいうと、以前から真ん中には注目していたのである。どう考えても、ア
クセスが良さそうだからね。
特に狙ってたのは、四谷、市ヶ谷、飯田橋。この3地区だ。山手線の真ん中
辺りはいい具合にシケてるし、飲食店のヤル気も新宿・渋谷ほどではない。中
でも飯田橋にはかなりの魅力を感じていた。路線のクロスの仕方が尋常では
かったのである。「アクセスは抜群ね」。そういう読みだった。
いきなりだが、東京ステイ中のある朝、私は飯田橋の駅前に立っていた。NY
現実堂の開催場所探しのためだった。
腹が減ったので、とりあえず目の前のモスバーガーに入る。モスは私にとっ
て日本滞在の必需品である。
モーニングセットを買って2階に上がろうとした際、ふと横を見るとトマト
が置いてある。よく見ると「熊本県八代市の○○さんが作ったトマト」と書い
てあるではないか。
熊本県八代市。私の故郷でもあり、麻原彰晃の故郷でもある「ヤッチロ」
(地元民はそう呼ぶ)から来たトマトだったのだ。
そのモスバーガーでは「熊本県八代市の○○さんが作ったトマト」を使って
いたのである。シャレたことを。
「あんたもこんな都会にまで出てきて大変ね」。そんなセリフをココロの中
でつぶやきながら、同郷トマト入りのサンドを頬張ると、急にダイナマイトな
便意をもよおした。出そうだった。
慌ててトイレに入る。快便。
朝メシもウンコも終わったので、早速場所探しを始めることにした。
モスを出て、神楽坂を上がる。
神楽坂。読み方は「かぐらざか」である。今回帰国するまで「しんがくざ
か」だと思っていた。
キョロキョロしながら、いい店を探す。狙いは、喫茶店とかカフェ。居酒屋
などに比べると、それらの店は夜ビジネスに関して比較的弱気である。「夜が
Notインポータント=貸し切りアリ」。そういう方程式を考えていた。
ヤル気のなさそうな店が結構ある。さびれた喫茶店が数軒。どの店も簡単に
貸し切りさせてくれそうだ。ただ、つぶれそうなのがちょっと気になる。いざ
NY現実堂をやろうとしたときには閉店してたりして。スリル満点である。
貸し切りできそうな店はある。問題は、最終的にどの店にするかだ。
「どこにしようかな・・・」
そんなことを考えながら、そろそろ引き返そうと思っていたとき、私はその
店を見つけたのである。
“Bronx”
看板にはそう書いてあった。
「ブ、ブ、ブロンクス・・・」
私は神のお告げだと思った。
どういう店かチェックする前に、私は「ここしかないわ」と考えていた。
“Bronx”は喫茶店兼ショットバーだった。
いい感じでサビれている。店内も結構狭そうだ。貸し切りにはもってこいで
ある。
そのまま店に入って中を見学したかったのだが、次のアポの時間が迫ってい
た。とりあえず明日の朝、出直してくることにして、私は神楽坂を下り始め
た。
そして翌日。
朝10時に“Bronx”に到着。ドアを開けて店内に入る。
狭い。店の奥行きは結構あるのだが、幅がない。
店内はどこを見てもブロンクスという感じはしない。でも、普通の喫茶店と
も違う。喫茶店とショットバーの中間といった感じか。
店の一番奥にカウンターがある。その部分だけは広くなっていて、カウン
ターの向かいにも小さなテーブルがいくつか。
そのテーブルのひとつでモーニングセットをオーダーする。
メシができる間、カウンターまわりをさらに観察。カウンターでは、おっさ
んがふたり、スポーツ新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる。おそらく近所
に住む常連さんだ。
ニューヨークの報告会はスライドを使ってやる予定だが、場所とすればこの
カウンター前になるだろう。
「あの壁に白いスクリーンを張って、ここに映写機を置いて・・・」
映写機をつなぐコンセントの位置を確認。これがまた、映写機を置く予定の
テーブルの真下にコンセントがあるのよ。完ぺキだわ。
メシが来た。トーストを食べながら、この店を貸し切った場合、何人ぐらい
入るかを考える。立食式なら最大で50人ぐらいはいけるはずだ。パンパンに
なるけどね。
いいサイズである。デカすぎず、小さすぎず。このくらいの広さがベスト
だ。
問題は、貸し切らせてくれるかどうか。
朝メシを食い終わったあと、早速店の人に聞いてみる。
「あの〜スイマセン、ここって貸し切りとかできるんですか」
答えはイエス。「喜んで」という感じだった。やっぱりね。
貸し切りに関してはじぇんじぇん問題なし。週末以外ならいつでもどうぞ状
態である。
というわけで決まりだ。
1回目のNY現実堂の開催場所は、飯田橋神楽坂の“Bronx”になる予定であ
る。ちなみに“Bronx”は飯田橋に2軒あって、その神楽坂店のほうだ(もう
一店舗はJR飯田橋駅近くにある)。
やっぱり実際に歩いてみないとわかんないことってあるよね。先に「偶然の
出会い」って書いたでしょ。“Bronx”との出会いは、まさにそれだ。
1回目のNY現実堂は、この春にでもやりたいのだが、まだ未定。でも、場所
が決まったからいつでもやれる。東京の“Bronx”にみんな集合よ。
それにしても“Bronx”だからなあ。あービックリした。
ひろ
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『Nuts本の旅:営業編12』
2月10日のジュンク堂池袋店でのレクチャーだが、それなりにうまく行っ
たと思う。
ただ、やっぱり緊張したね。出来で言ったら55点ぐらい。緊張しなけれ
ば、もっとなめらかに、もっとわかりやすく話せたと思う。
また同時に、ニューヨークを知らない人たちにニューヨークのことを話すむ
ずかしさも痛感した。
お互いにニューヨークの基本情報(仕事がないとかビザGetがむずかしいと
か)を共有してないからね。イチから説明せんといかんわけでしょ。となる
と、どうしても話の到達点が浅くなるのである。今後の課題だ。
ちなみにオーディエンスは50人ぐらいだったかな。いいサイズでした。レ
クチャー後のサイン会でも来たお客さんたちと結構話ができたし、日本まで
行ったかいがあったわ。来ていただいた皆さん、ありがとうございました。
ところで、今回の東京ステイの間、私は約20軒の書店を回り、お店の人に
自分の本を売り込んだ。
詳細については、来週またお話しするが、結論とすれば「遅すぎ」である。
私の本が出たのが、去年の7月。それからもう半年も経ってるわけだ。
ホントは、昨秋日本に帰り、営業するつもりだったのだが、どうしても
ニューヨークを離れられなかった。それが結局、致命傷となってしまった。
これから本を出す予定の人にアドバイス。本が出たらね、トットと日本に
帰って営業するのよ。とりあえず本屋を回る。それね。あと、各書店の担当者
名をGetして、リスト化したらいいと思う。また使えるし。
というわけで、詳しい話はまた来週。
ひろ
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『編集後記』
今回の東京ステイは充実しまくりだった。目的が明確だったのがよかったの
だろう。それと、自由時間が結構あったからね。
東京をあんなりグルグル回ったのは初めてだった。やっと各駅の位置関係が
理解できたわよ。ニューヨークに来る前は一応、東京に住んでたんだけどね。
近々また行きたい。楽しみだわ。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「人々の 歩くスピード ゆっくりで
そこだけに見える 日本の不景気 ひろ」
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