2004年4月6日号(No.447)
目次
*『NY現実堂でおま9』
*『Nuts本の旅:営業編16』
*『たわごとコラム』
*『今週の歌』
■■■■■■ 投稿募集 → nynuts@rcn.comまで ■■■■■■
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『NY現実堂でおま9』
日本から帰ってきた。
いや、今回は疲れたね。トシか。
そんなことはどうでもいい。NY現実堂の話である。
予定通り、3月30日(火)に神楽坂の「Bronx」で第1回目のNY現実堂を
開催した。雨の中、30数名が参加。皆さん、ありがとうございました。
それにしても日本の雨は密度濃いね。ジトジトしやがる。傘MUSTだからな
あ。そういう悪条件の中での30数名。ナイスだと思う。
参加者の内訳は、元ニューヨーク組が5割、将来ニューヨーク組が4割、残
りの1割がその他という感じだった。明らかに女の子が多かったですね。
現実堂自体は午後7時からのスタートだったが、驚いたのは参加した皆さん
の集合のよさ。7時15分には20人近くが集まっていた。
さすが東京。約束時間に忠実ですな。パチパチパチ。
最初にシャンペンで乾杯。お店の人が1本くれたんですね。ラブリーだわ。
それから本格的に飲んだり食ったりしゃべったりがスタート。途中、スライ
ドショーを交えて、基本的には立食宴会スタイルで突っ走った。
さて、問題のスライドショーである。
開催まで時間がなかったため、大した写真は撮れなかったが、一応以下のよ
うなメニューでプレゼンしてみました。
1)タイムワーナー・センターの写真。地下のスーパーは隠し撮りでパチ
リ。
2)噂のシュークリーム屋「ビアード・パパ」の開店日の風景。
3)クイーンズで激しく店舗展開を続ける100円ショップ「SAMURAI」。
ここも店内隠し撮り。
4)アメリカ人に大人気のデザート・バー「ChikaLicious」。店の外で写真
を撮ってたら、店員さんにニラまれた。
これらの他にも4月1日に正式にオープンしたサンライズSOHO店など、最近
の日本人関連の動きを紹介した。
そして最後に「最新ニューヨーク日本語メディア事情」について説明。それ
ぞれのメディアの表紙写真をスライドで映しながら、「この媒体が現在最強
ですな」とか「これはそろそろヤバい」などと思いっきり主観で語らせてい
ただいた。
ついでに今回は、現物も持参。わざわざニューヨークからOCSとかジャピオ
ンとかフロントラインを持って帰ったのよ。ホントに。ちなみに、持ってき
た媒体はスライドが終わったあと、参加者にあげました。
ところで、同スライドショーだが、ウケはまあまあだった。
自分的には「きっとつまんねえだろうなあ」と思ってて、できるだけ早く終
わらすよう努力したが、実際は「もっとゆっくりやって」という声が多かっ
た。あと、「写真の数を増やして」という人もいた。何事もやってみんとわ
からんよね。
中には質問したい人もいたらしいが、私はそのことにまったく気づかず、と
りあえず一気に終わらせた。まあ、ダラダラするよりよかったとは思うが、
質問を受け付けなかったのは失敗でしたね。今後気をつけます。
というわけで、今回のスライドショーで学んだのは:
・しょーもない写真でも結構喜んでくれる
・なので、急いでやる必要はない
・写真の数はある程度多めに
・質問をできるだけ受け付ける
・スライドの交換を自分でやらずに、他の人にやってもらう
などである。いや〜勉強になりましたね。
また、会場となった「Bronx」だが、スペース的にはちょうどよかったと思
う。
広すぎず、狭すぎず。食い物も結構うまかった。
ただ難点は、細長い店の一番奥にバーがあるのだが、その辺りにどうしても
人がたまってしまうのである。一度入ったら、なかなか抜け出せないって感
じね。
もう少し人をミックスさせたかったが、ちょっと無理だった。次回の課題で
すな。
宴会は、午後10時に終了。それから近くのモスバーガーで健康的な2次
会。モスバーガーというのが、いかにも日本的でラブリーだ。ちなみに同店
は、以前、私がウンコをもらしそうになったモスバーガーである。
以上が第1回NY現実堂の報告レポートだ。
感じたこと、思ったこと、発見したことは、他にもいろいろあるが、それら
は追々お話ししようと思う。
なにはともあれ、皆さんご参加ありがとうございました。参加できなかった
方は、また今度ね。
ひろ
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『Nuts本の旅:営業編16』
去年7月に出た本をいまごろ売って歩くのには、やはり無理があるようだ。
今回の帰国の際も営業に回ったのだが、本屋さんの反応はイマイチ。そんな
古い本(出版1年未満でもすでに古いのである)は積めないし、著者も無名
なので売れないということらしい 。ふむ。
置いてくれる書店もあるのよ。でも、少ないね。
書店がダメだとしたら、あと考えられるのはメディアでの露出だが、これも
なかなかむずかしい。新刊でもないし、「ニューヨークの日本人コミュニ
ティ」というニッチネタだからだ。
つまり、八方ふさがりなわけよ。ははははは。
このような逆風の中で、いかにしておのれの本を売ればいいのだろうか。
先日のNY現実堂で、ある方からひとつのアイデアをいただいた。
それは「本人の露出による著者行商」。要するに、著者本人がなんかイベン
トやって、その場で売りさばくという方法である。他には、メディアに出
て、自分で宣伝してしまうという手 もありますな。
言われてみれば、まさにそうである。今回の本に関してレクチャーをやった
際も、毎回かなりの数を売りさばいた記憶がある。
こうなったら、自分で行商するしかないのか。
というか、結構楽しそうだけどね。
個人的には、商品を目の前に置いて売りさばくという行為は嫌いではない。
おそらく好きだと思う。
私が初めて「いらっしゃい、いらっしゃい」とモノを売ったのは、たしか小
学生の頃だった。実家の魚屋で年末、ブリ(ハマチがデカくなった魚ね)を
売ったのである。
駐車場に立てたテントで、寒さに震えながら巨大なブリを売りまくった。お
客さんに「3枚におろして」とか言われて、ブリを持って店に走り、店員さ
んに「これ、3枚におろしてください」とかやってたんだなあ、これが。懐
かしいわ。
いま考えたら、親も結構ムゴイことするよね。でも、じぇんじぇん苦じゃな
かったけど。
そんな思い出というかトラウマもあり、モノを売ることには、まったく抵抗
はない。
というわけで、行商である。基本的には、自分でなんらかのイベントをやら
んといかんわけね。
ちなみに、ニューヨークではやり尽くした。やるとしたら、やはり日本か。
東京、大阪、名古屋、福岡、そして地方巡業。自分の本を山のように抱え
て、日本を回るのである。なんか楽しそうですなあ。
行った先でレクチャーなどのイベントを開催し、その場で本を売る。サイン
もしたりして。でも握手は、エラそうだからしないけどさ。
どうやってイベントを企画するかが問題だが、ま、なんとかなるでしょ。2
年ぐらいかけて、じっくり日本を回ってみようとたくらんでいる。
また、もうひとつの「メディアに出る」という案だが、実をいうと、もう始
めてるんですね。
今月から名古屋のラジオ局、ZIP-FM(77.8MHz)の「MORNING JACK」という
番組に月1、2回、出演することになったのである。
出番は3、4分だけだが、これが結構楽しいのよ。ちなみに私は、日本時間
の午前8時頃に毎回登場する。
4月は7日と8日が出番で、第1回目の7日の放送では、私の本の宣伝をや
らせていただいた。ありがたい話よね。同番組の皆さん、ありがとうござい
ました。
8日のネタは、ニューヨークにおける日本のビニール傘の可能性について。
「ニューヨークで絶対売れるって」という話をした。調子こいて「日本のビ
ニール傘でアメリカ制覇ですよ」などとほざき、「名古屋に傘メーカーって
ないんですか?」とDJの人の聞いたりするんだから自分でも感心する。で
も、ホントに売れると思うのよね。どうよ。
その7日の放送のあとに、日本に帰った友達から数年ぶりにメールで連絡が
あった。朝、ラジオを聴いてたら、いきなり私が出てきたんだと。そりゃ、
びっくりするわな。突然、聞き覚えのある声がラジオから流れてくるんだか
らさ。で、メールをくれたというわけだ。
このラジオ出演という自己露出方法だが、なかなかラブリーだと思う。昔か
らラジオをやりたかった私とすれば、こんなおいしい話はない。本の宣伝も
できちゃうし。
全国のラジオ局の皆さん、ニューヨーク・レポーターがご入用でしたら、い
つでもどうぞ。でも、ホントのことしか話さないので、その点はご了承くだ
さい。
続きは次回に。
ひろ
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『たわごとコラム』
日本人とヒスパニック。同じ人間だが、ときどき、まったく違う生き物では
ないかと思うことがある。
うちのかみさん家族は、ぶりぶりのヒスパニックだ。悪いけど、踊るよ。ホ
ントに。
彼らにはまさにラテンの血が流れている。私は12年間、その血に押し流さ
れながら、ニューヨークで生きてきた。
彼らは恋愛に関して、日本人とはかなり違ったスタンスを持つ。「恋するこ
とはいいこと」。そういう信念を感じるのである。
家族揃って、恋愛に対してポジティブ。「異性を見たら獲物と思え」という
姿勢を崩さないのだ(ゲイの場合は「同性を見たら・・・」になる)。
去年、ブルックリンのダウンタウンをかみさんのおかあちゃん(義母)とア
ニキ(義兄)、そして私の3人で歩いてたときの話である。
私たちとは反対方向から、それなりにきれいな女性がハイヒールの音を響か
せながらこちらに歩いてきた。
アニキ(独身)はじっとその女性を見ている。そしておかあちゃんは、そん
なアニキを嬉しそうに見つめているのである。
女性が私たちの横を通りすぎた瞬間、おかあちゃんがアニキに小声で聞い
た。
「You like her?」
アニキ、無言。
もう一度聞いた。
「Do you like her?」
アニキがニヤリと笑った。
するとおかあちゃんは、すんげえ嬉しそうに私に言ったのである。
「He likes her(ひぃ〜・らいくす・はあ〜)」
そのとき、私は思いましたね。こいつらは違う、と。
日本人だったら、自分の息子が女性に熱い視線を送ることを、母親がこれほ
どウェルカムするだろうか。
おそらくしない。
そして、好きかどうかの確認の質問。その答えで、また一喜一憂してしまう
のである。
彼らには、「人間は恋する生き物」という大前提があるような気がする。そ
れはちょうど、日本の家庭でウンコネタが盛んに取り上げられるのと似てい
るかもしれない。
日本の家庭では、家族間の話題として「ウンコ」がしばしば登場する(と思
うのだが)。
道で見たウンコ、だれかが流し忘れたウンコ、先日おのれが排泄したウン
コ。
日本人はウンコに大してオープンマインドだ。「人間はウンコする生き物」
という通念が日本には存在するのである。ホントか。
ただ、アメリカは違う。少なくともヒスパニック家族の食卓で、ウンコネタ
を持ち出すのはタブーだ。
私も前に一度、かみさん家族の前でウンコネタを開陳したことがあるが、そ
のときの彼らのヒトデナシを見るような目が忘れられない。殺されるかと
思った。
「人間は恋する生き物」と「人間はウンコする生き物」。同じ人間だが、本
能の部分に大きな隔たりが存在するのである。
自分でも、よく結婚できたなと思う。
ひろ
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『今週の歌』
「満開の サクラがまるで 散るように
人が死んでく イラクの大地で ひろ」
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