2004年7月6日号(No.456)



目次

*『今週の問題』
*『NYJJ構造改革21』
*『日本人男性大改造論9』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 また新しい日本語フリーペーパーが出ましたね。その名も『New York Walker』。ちなみに角川書店の『○○ウォーカー』とは、何も関係ないらしい ですが。
 内容は、日本の『ぴあ』みたいな感じである。80ページ以上あり、ほとん どがカラーページだ。紙のクオリティーもいい。一体いくらかけて作ったのだ ろうか。ひとごとながら心配になる。
 ニューヨークの日本語フリーペーパーだが、どこまでも増えますな。日系食 料品店や日本食レストランの入り口は、すでにフリーペーパーでいっぱいだ。
 ニューヨークの日本人人口自体は減ってるのよ。つまり、日本人コミュニ ティ内を還流している金の量も減ってるのである。
 にもかかわらず、増え続けるフリーペーパー。マーケットは縮小してるの に、フリーペーパー業界だけは拡大しているのである。
 彼らが金を稼ぐ方法は、通常「広告」である。というか、それしかないはず だ。
 ということは、ニューヨークの日本人コミュニティにおける広告市場も拡大 を続けているとしか考えられない。
 でも、マーケットは縮小してるのよ。そんなことってあるのかしら。
 ある。実際、拡大してるのよ。
 いまのフリーペーパー戦争が始まる前の平和な時代、ニューヨークの日本語 広告業界というのは比較的静かだった。要するに広告を出すクライアントが少 なかったってことね。
 日本食レストランもそれほど出してなかったし、ピアノバーの広告なんてな かなかお目にかかれなかったのである。
 それが、いまはどうよ。みんな競争するみたいに出してるじゃない。
 広告クライアント急増の原因は、『NYジャピオン』の創刊である。彼らが火 をつけたのだ。
 それまで広告を出さなかった日本食レストランやピアノバーなどがガンガン 出稿するようになり、ローカル広告市場が急速に拡大したのである。その結 果、フリーペーパー数誌が存在できる「お金」が生まれたわけよ。
 日本語フリーペーパーが増えること自体は、ひじょーいいことだと私も思 う。
 ただ私が心配してるのは、ちまたに出てる日本語フリーペーパーを見て、 「ボクもやってみよ」と思うヤツが続出することである。日本人は真似するの 好きだからね。次から次へと金魚の糞みたいについていくのだ。
 あんたたちさあ、真似してどうすんのよ。せっかくやるんだったら、もっと 変わったことやったらいいじゃん。
 それに、日本人マーケットって狭すぎない? ニューヨーク周辺に10万人 もいないのよ。日本の地方都市レベルの規模しかないんだから。
 外に出なさいよ、外に。ニューヨークには人間が800万人も住んでるの よ。そいつらを狙うほうが絶対おもしろいんだって。
 日本語フリーペーパーの創刊ラッシュは、ここに住む日本人にさまざまな情 報を提供するのと同時に、コミュニティを内向き体質にしてしまう可能性もあ るね。
 いい意味での内向きなら結構だが、日本人コミュニティだけにこもってしま うような閉塞感もオマケとしてついてきそうな気がする。
 以前は、新しいフリーペーパーが創刊されるのを心待ちにしてたが、そろそ ろ心配になってきましたな。
 やっぱり何事もToo Muchはよくないからね。
                   ひろ
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『NYJJ構造改革21』

 最近、中国がホットだ。
 日系企業もどんどん進出してるみたいだし、中国で働く日本人の数もウナギ 登りだ。いきなり中国に乗り込んで仕事を探す日本人もかなりいるみたいです な。
 となると、ニューヨークと同じように「駐在員VSローカル採用」問題という のが当然出てくるわけだ。
 日本から来た駐在員と中国で仕事についたローカル採用。ニューヨークにお 住まいの皆さんもご存知のように、両者の間には給料や待遇の差などがドテリ と寝そべっているのである。
 日本のメディアでも中国における両者の関係やそれぞれの実態などが結構頻 繁に紹介されている。
 実をいうと、日本のメディアが同ネタについて積極的に取り上げるというの は、ひじょーに珍しいのよね。
 だって、ニューヨークの日本人「駐在員VSローカル採用」問題を取り上げた メディアなんてほとんどないじゃない。少なくとも、私は見たことありませ ん。
 なのになのに、中国での同ネタに関しては、各メディアがこぞって報道。 「駐在員偏重の日系企業」とか「安月給で働くローカル採用」なんて記事をフ ツーに書いてるんだから、まあ驚きよねえ。
 つまり中国のネタはOKで、他の国はノーサンキュー。
 なんでだろ。
 理由としてまず考えられるのは、その勢いだ。
 いまは、なにがなんでも中国だからねえ。メディアのアテンションも、どう しても中国に行ってしまう。日系企業もガンガン進出してるし、在住日本人数 も増加の一途。メディアにとってはネタの宝庫なのだ。
 また別の理由としては、「駐在員VSローカル採用」問題が日本でやっと市民 権を得たとも考えられるだろう。要するに、メディアの皆さんもちょっと賢く なったってことよ。
 同問題自体は、だいぶ前から存在していたのだが、日本ではあまり知られて なかったのである。
 認知されるようになったキッカケというか原因は、おそらくインターネット だと思う。一般のメディアはほとんど取り上げなかったからね。インターネッ トを通して、駐在員とローカル採用の実態などが日本でもある程度知られるよ うになったのである。
 したがって今回の中国に関する「駐在員VSローカル採用」問題報道は、イン ターネットによる学習効果の表れと言える。
 それにしても、である。
 悔しいのは、メディアのアテンションが中国のほうにばっか行ってること だ。同問題は、世界中に存在するんだからさ、もう少しバランスよく報道して ほしいわよね。
 できれば、ニューヨークも取材してほしいんですけど、いかがでしょうか。 日本人の数だったら、上海や北京よりも多いんですが。そこんとこ、メディア の皆さんもちゃんと考えるように。
 あと、同問題に関する記事の切り口もユルいというか、これまでと同じ「こ んな問題があるんだって。大変よねえ」で終わっている。
 もう少し、しっかり踏み込めよ。解決策を提案するとかはないわけ? 
 おそらく報道しているメディア自体も、同問題をしっかり抱えているのであ る。つまり各メディアの社内における「駐在員VSローカル採用」問題ね。
 ひとの会社のことをとやかく言う前に、自分のことをなんとかしてほしいで すな。そうしないと、解決策も出んだろうに。
 なにはともあれ、中国に住む日本人がうらやましいという話でした。
                    ひろ
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『日本人男性大改造論9』

 「日本人男性はニューヨークではモテない」と言い始めて、はや数年。これ までいろんな人に同問題に関するコメントをいただいた。
 「日本人男性だけじゃなく、アジア人男性全体がモテない」「いや、最近は 結構モテてる」「少なくともボクはモテます」「ゲイの人たちにはモテるんで すが・・・」などなど。
 その中で、私にとって最も印象的というか、「あ、そういう考え方もあるの ね」と思わずヒザを叩いてしまったのは、「ニューヨークにいる日本人男性は ダサい」という意見だった。
 わたくし、目が覚めるような思いでしたね。
 「日本人男性はニューヨークではモテない」ではなく、「ニューヨークにい る日本人男性はモテない。なぜならダサいから」。
 言われてみれば、そんな気もしないこともない。確かにダサいのもかなりい る(おのれ含む)。
 もしかしたらニューヨークにダサい日本人男性が集まる法則、みたいなもの が存在するのだろうか。
 ちなみにニューヨークに住む日本人男性の間には「ニューヨークの日本人女 性はイケてない人が多い」という定説が存在する。その理由は「日本で相手に されないからニューヨークに逃走した」である。
 その説が本当がどうか、私にはわからない。確かに事実を突いてる部分もあ る。でも、それほどヒドいとも思えないし、化粧をバチバチにキメてる日本の 女性たちと比べるのが間違い、という話もある(こっちの日本人女性はあんま り化粧しないしね)。
 しかしながら、「日本で相手にされないからニューヨークに逃走した」と男 性陣に思わせてしまう日本人女性もこの街には確実に存在するのである。
 合掌。
 で、男の話である。
 ニューヨークに住む日本人男性に関して言うと、「日本で相手にされないか らニューヨークに逃走した」という男はほとんどいないね。
 いたら手を挙げてほしい。拍手してあげるから。パチパチパチって。
 もし「日本で相手にされないからニューヨークに逃走した」という男がいた ら、そいつは相当なアホか、恐ろしくスマートな人物である。
 「日本では女性にぜんぜん相手にしてもらえなかったのでニューヨークに来 ました。アメリカ人女性にならモテるかと思って」
 あなたの友人の中にそういうことをノタまう日本人男性がいたら、ぜひカン チョーしてあげてほしい。ふざけるな、と。
 日本でモテない男は、通常ニューヨークに来てもモテないのである。
 ルックスだけの問題ではない。言葉もロクにしゃべれないわけだし、セック スも白人男性や黒人男性に比べて特別うまいということでもない。逆にハン ディが多いわけよ。
 つまり、日本にいたときよりもモテない可能性のほうが大なのだ。
 だからカンチョー。思いっきりどうぞ。
 「日本では女性にぜんぜん相手にしてもらえなかったのでニューヨークに来 ました。この街はシングルの女性が多いって聞いたもんで」
 こういうタイプは要注意である。ある意味、ひじょーにしたたか。男性と女 性の比率を計算した結果のニューヨーク逃走である。
 もし相手を選ばないのなら、ひとりの男性が女性をGetできる確率は、 ニューヨークはそれほど悪くない。だって、女性が余ってるんだから。
 特に日本人女性。余ってます。
 やっぱそれって、数の問題よね。シングルの日本人の男女比とか出したら、 1:5ぐらいじゃないかしら。ホントに。もしかしたら、それ以上かもしれな い。
 したがって、シングルの日本人男性にとっては、ひじょーにラブリーな恋愛 市場なのである。いまの日本の大学の状況と似てますな。受験者が少なすぎ て、とりあえずどこの大学でも入れます、って感じ。
 もう少し「ニューヨークにいる日本人男性はモテない。なぜならダサいか ら」について語りたかったが、スペースがなくなった。続きは次回に。
                    ひろ
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『編集後記』

 先週、投票に行ってきました。
 領事館での初めての投票。緊張しました。でも、やっぱり郵便よりいいです よね。投票してるって感じがしますもん。
 民主党に一票入れました。「いまは民主党に強くなってもらわねば」と思っ た結果です。党首や党のイメージ、政策などはあんまり考えませんでした。政 権交代が可能な政治を創るための投資。そんなふうに捉えてます。
 選挙ですが、どうなりますかね。自民党が大負けして、小泉首相退陣とかに なったらおもしろいんですけど。期待しましょう。
 では、また来週。
                    ひろ
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『今週の歌』

「ねえちょっと それが済んだら あれ取って
     それじゃないって なにやってんのよ ひろ」
 


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「週刊Nuts」編集部


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