2004年7月20日号(No.458)
目次
*『今週の問題』
*『NY現実堂でおま13』
*『NYJJ構造改革23』
*『ざいとーNuts』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
これから汚い話をする。メシを食ってる人はただちに読むのをやめてほし
い。
Nuts読者の皆さんはよ〜くご存知だと思うが、私はウンコが大好きである。
ついでと言ってはなんだが、鼻クソも目クソも耳クソも好きである。またタン
やゲロ、屁にもただならぬ愛情を注いでいる。
私は子供の頃から、そういう排出物たちに囲まれて育ってきた。
家庭内でもクソ類について自由に議論した。大きな鼻クソが取れたら、大事
に引き出しにしまい、大きい順に並べて鑑賞。妹と喧嘩したら、リベンジのた
めに妹の寝室に忍び込み、口の中に自分の鼻クソを放り込んだりした。
私の排出物好きは、そういう家庭環境から来てると思っていたのである。
しかし最近、別の理由らしきものを見つけたのだ。
突然だが、私は「出産」というプロセスに異常なまでの憧れを抱いている。
「できれば次は女として生まれてきたい」
本気でそう思っているのである。
おそらく前世が女だったのだろう。あるいは女性ホルモンが多いのかもしれ
ない。
出産が大変なのは私もわかっている。でも憧れるのよ。「あたしも子供産み
たい」とかマジで思うのね。
で、考えたのである。「なぜ私はこれほどまでに出産に憧れるのか」と。
そして私は答えを見つけたのだ。
「自分の身体を使って、物質をクリエイトする」
私の出産に対する憧れは、それが基点となっていた。
同時にその答えは、排泄物に対する私の異常なまでの愛情のナゾも解いてく
れたのである。
つまり、人間がクリエイトするもの(ウンコ、鼻クソ、目クソ、耳クソ、タ
ン、ゲロ、屁、そして赤ちゃん)が大好きなのよね。
ウンコと赤ちゃんを同列に並べてしまうのもなんだが、要するにそういうこ
となのである。
いままで自分の排泄物好きに多少の劣等感を抱いていたが、これからは堂々
と生きていけると思う。
アイ・ラブ・赤ちゃん、アイ・ラブ・ウンコ。
ひろ
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『NY現実堂でおま13』
かなり前にこの『週刊Nuts』上で「ニューヨークの日本人コミュニティには
5つの力が必要だ」と書いた。ちなみに私の本の中にも出てくる。
ご紹介しよう。
1)ビザ発行力
2)行政活用力
3)雇用創出力
4)不動産所有力
5)法律展開力
自分としては「こんな感じのものが必要よねえ」と軽い気持ちで書いたのだ
が、最近それらの重要性を痛感し始めている。私もたまにはいいこと書くもん
だ。「たまには」ってアンタ。
上記の5つは、現実を自分たちの有利な方向にねじ曲げるために必要な
「力」である。ニューヨークのマイノリティ・コミュニティが必ず持つべき能
力だ。
ただ、日本人が得意なのは、どちらかというと「現実を見ない力」のほうで
ある。現実はそっちのけで、「ニューヨークに住んでるア・タ・シ。いや〜
ん」と自己満足の世界に浸ってしまうとか。あとは、夢ばっかり見てる「力」
ね。
その原因のひとつは、やはり日本のメディア(書籍含む)の姿勢にあると思
う。「日本人が海外に住む」ネタに関しては、どのメディアも夢みたいなこと
ばっか書いたり見せたりしてるからねえ。つまり彼らは、人々の「現実を見な
い力」を日々強化しているわけである。
前述の5つの「力」は、サウンド的にはかなり地味だ。夢見る感じはない
し、面倒くさそうである。でも、ニューヨークの日本人にとっては絶対に必要
なのよね。
ニューヨークの日本人だけではない。それは海外の日本人コミュニティすべ
てに言えることだ。
また同じことが日本に住む外国人コミュニティにも当てはまる。在日外国人
の場合は、「メディア保有力」というのを付け加えるべきだけどね。
夢や希望を否定するつもりはない。そういうものがないと、わざわざニュー
ヨークまで来ないだろうし。苦難に直面した場合に、自分自身を前に前にと突
き動かすエンジン的な役割もある。
でも私は言いたい。「ニューヨークに来たら、夢や希望はとりあえずスーツ
ケースの中にしまってろ」と。
ナエそうになったときにでも見ればいいのである。それ以外は、しまっとき
なさい。
ニューヨークの日本人コミュニティには、「夢を見てる自分が好き」という
人間がかなりいる。正確には「夢を見るだけで自己満足に陥ってる」人であ
る。
おのれのドリーミーな殻に閉じこもり、現実の声を拒絶し、自分がまるで幸
せであるかのように思い込んでいる人々。
そう、あなたのことね。
結果として、夢や希望が自分の足を引っ張ってるのである。だから「とりあ
えずスーツケースの中にしまってろ」なのだ。
海外で異国人として生きていくためにまず必要なのは、前述の5つの「力」
である。現実をねじ伏せる能力とでも言えばいいだろうか。やたらと地味だ
が、実際には夢や希望などより、それらのほうがインポータントだ。だって、
私たちってマイノリティなんだからさ。
私のようにそれらの5つの「力」を自分の手帳にメモして、地下鉄に乗って
るときとかにじーっと眺めるべきだとは言わない。そこまでやったら変態であ
る。
ただ、もう1回だけ書いとくから、頭の片隅にでも置いててくれたら幸いで
ある。
1)ビザ発行力
2)行政活用力
3)雇用創出力
4)不動産所有力
5)法律展開力
よろしくね。
ひろ
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『NYJJ構造改革23』
ニューヨークはいま、「ネオ・ジャパレス」ブームである。
ちなみに「ジャパレス」というのは「ジャパニーズレストラン(日本食レス
トラン)」の略ね。
最近、新しいジャパレスのオープンが続いている。特にダウンタウンやブ
ルックリンなどでこじんまりしたジャパレスがぽこぽこ生まれているようだ。
9−11後、いくつかのジャパレスがクローズした。一時はどうなるかと
思ったが、小さな芽たちが着実に育っていたわけだ。
すばらしい。パチパチパチ。
ニューヨークのジャパレス軍団は、何段階かのステージを経て現在に至って
いる。
寿司、テリヤキ、カツ丼、カレーライスと日本料理ならなんでもかんでも出
す百貨店型ジャパレスから始まり、その後、そば屋やしゃぶしゃぶ屋、ラーメ
ン屋、トンカツ屋と専門店化。そして今回の「ネオ・ジャパレス」ブームで
は、「隠れ家」型ジャパレスの登場となったのである。
店舗は小さくても、オーナーのこだわりがなんとなく感じられる店。そんな
「隠れ家」型ジャパレスがあちらこちらでオープンしている。
日本から軍資金を山ほど持ってきて、派手な宣伝・広告を繰り返し、ゴー
ジャスにオープンするジャパレスもあるが、私としては前述のような「隠れ
家」的レストランのほうが好きである。等身大って感じがするじゃない。そう
いう店こそ応援してあげたいしね。
時代と共にニューヨークのジャパレス業界図も当然変わる。というか、変わ
るべきである。
「専門店化の次は一体なんなのかしら?」と思っていたのだが、まさか「隠
れ家」型ジャパレスで来るとは・・・。やられましたね。
というわけで、ジャパレス業界は次のステージに突入した。「ネオ・ジャパ
レス」ブームが到来したのだ。
派手なジャパレスをオープンするにはかなりの資金が必要だ。その点、「隠
れ家」型ジャパレスならコストも抑えられるし、オープン後の人員も少なくて
済む。
つまり、「隠れ家」型ジャパレスというのは、私が大好きなゲリラ型ビジネ
スに近いのである。
今回の「ネオ・ジャパレス」ブームは、方向としては正しいと思う。次から
次へと「隠れ家」型ジャパレスがオープンしてくれたらサイコーなんですが。
私も応援してますんで、「隠れ家」型ジャパレスの皆さん、がんばってくだ
さいね。
ひろ
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『ざいとーNuts』
先日の参議院選挙だが、在外投票は全世界で2万551票だったらしい。
ちなみに前回の参議院選挙は2万2054票。つまり前回より今回のほうが
少なかったのである。
なんでだろ。
だって、今回から在外公館でも投票もできるようになったのよ。なのに前回
より少ないとは。
まあ、みんなが投票に行くとは私も思っていない。投票どころか、在外選挙
人名簿に登録してない人もたくさんいるだろうし。
しかし、である。ホントにそれでいいの? 投票しなくてもいいわけ? 自
分の選択を国政に反映させなくてOKなのかしら?
ニューヨークにも日本の政治についてグダグダ言う日本人がたくさんいる。
私が93年に在外投票運動を始めたのは、そういう人たちを見ててムカムカし
たからだ。
「だったら在外投票制度を作ってあげるから、いいたいことを投票で伝えた
らいいじゃない。ウダウダしてるだけじゃ何も変わらないんだからさ」
さまざまな人たちの努力で同制度ができた。でも人々は投票に行かない。
どうするよ、ホント。
日本では選挙前に「選挙に行こう」と呼びかけるグループもあるらしいが、
私なら「いいから行けよ」と言うね。
グダグダ言ってるぐらいなら、投票に行きなさい。日本の政治に対して、言
いたいことあるんでしょ? だったら、投票で意志表示したらいいじゃん。他
に日本の政治とのコミュニケーション方法なんてないんだからさ。
在外投票に関して、「登録が面倒」とか「投票方法がよくわからない」など
の文句もあるだろうが、私はいい加減にしろよと言いたい。
領事館の皆さんもできるだけ多くの人が選挙に参加できるよう一生懸命努力
している。各日系企業に出向いて、在外選挙人名簿への出張登録とかもやって
るしね。投票に関する情報も、領事館のホームページに山ほど載ってるのだ。
というわけで、せっかく在外投票制度っていうのがあるんだから、しっかり
活用してほしい。
制度っていうのは、使わないと意味がないからね。
ひろ
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『編集後記』
最近、『週刊Nuts』のはけ具合が非常にいいんですね。噂によると、『日本
人男性大改造論』がウケてるという話なんですが、ホントなんでしょうか。
ちょっと増部しょうかなあ、とか思ってます。このまま伸びてくれたらいい
のですが。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「勘九郎 歌舞伎で勝負の ニューヨーク
メディアも大ウケ お見事でした ひろ」
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