2004年8月24日号(No.460)
目次
*『今週の問題』
*『NYJJ構造改革25』
*『Nuts本の旅:営業編18』
*『日本人男性大改造論12』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
先日、ある日本人に説教された。
「これからの日本人のビジネスは、やっぱりアメリカ人をターゲットにしな
いと」
彼は私にそうのたまったのだ。
正直、感動した。「時代が私を追い越しちゃったのね」と。
ここニューヨークの日本人コミュニティには、数年前までそのような考え、
つまり「これからの日本人のビジネスは、やっぱりアメリカ人をターゲットに
しないと」というようなアイデアはほとんど存在しなかった。
その必要性に気づいてる人はいた。でも、全体の雰囲気としては皆無だった
と思う。
ところが、去年あたりから風向きが変わってきた。カキンとギアが入った感
じだ。そして、とうとう私が説教される羽目になったのである。
すばらしいことだと思う。ニューヨークの日本人コミュニティもやっとここ
まで来たのである。なんか長かったなあ。
ギアが入った原因は、やはり9−11だろう。あれで私たちも腹をくくらざ
るを得なくなった。同テロ事件によって、日本人を相手にしたビジネスのモロ
さを思い知ったのである。
でも、アメリカ人をターゲットにするって、考えてみれば当たり前の話よ
ね。
チャイニーズ&コリアン軍団を見ればわかるように、メインストリームの
マーケットの狙うのは、マイノリティ・ビジネスの基本である。だって、一番
数の多い人たちを相手にしないと、儲かんないでしょ。
ここの日本人は、そのことになかなか気づかなかった。気づかなかったとい
うか、同マーケットに突っ込む根性がなかったのである。
そんな日本人がやっと立ち上がったのである。ラブリーだわ。パチパチパ
チ。
というわけで、今後『週刊Nuts』では「アメリカ人マーケットを狙いま
しょ」ということをウダウダ言うのはやめることにした。もう、そのステージ
は終わったからね。
これからは「HOW」論で行きたいと思う。要するに、いかにしてアメリカ人
マーケットを攻めるかである。
腹をくくったのはいいが、ニューヨークの日本人コミュニティには「アメリ
カ人マーケットの攻め方」に関するノウハウがまったく蓄積されてない。広告
の出し方やPRのやり方なども無残な状態だ。
その辺をこれからいろいろと考えていくつもりだ。お楽しみに。
それにしても、久々に説教されちゃったなあ。
ま、いつも説教する立場だから、たまにはいいか。
ひろ
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『NYJJ構造改革25』
日本人が作る商品とアメリカのゲイの人たちは、非常に相性がいい。いきな
りだが。
いやね、昔からそんな気がしてたのよ。
日本の商品とゲイ軍団の相性の良さを初めて知ったのは、サッポロビールの
シルバー缶がきっかけだった。
サッポロのシルバー缶というのは、ほれ、デリとかで売ってるデカめの缶の
ことね。
そのときに聞いた話は、サンフランシスコ(ゲイの皆さんがいっぱい住んで
ますね)のゲイ軍団の間で、サッポロのシルバー缶をオープンカフェで飲むの
がクールとされている、という内容だった。
彼らがシルバー缶が好きな理由はなんとなくわかった。
実際、缶ビールの中では圧倒的におしゃれだし、味もうまい。さらに
「Japan」のビールである。寿司に合いそうな感じがするわけよ。
その後、私は、日本の商品とゲイ軍団のホットな関係を静かに観察し続け
た。
最近の例で言えば、ビアードパパのシュークリームが挙げられる。
あそこのシュークリームは、ゲイの皆さんに大変な人気みたいですな。甘す
ぎないし、おいしいし、「日本人が作るシュークリーム」というのが、またよ
かったのだろう。
以上のようなことを考え合わせますと、ニューヨークの日本人ビジネスは、
ゲイ・マーケットを積極的に攻めるべきですよね。そう思いません?
アメリカ人に比べると、日本人の間にはゲイに対する偏見がまだまだ根強
い。それがゲイ・マーケットへの攻めを邪魔してるんじゃないかしらと私は考
えるのである。
ゲイ軍団への偏見は完全にナンセンスである。ビジネスチャンスを逃がして
るとしか思えない。
彼らを避けるのではなく、こちらからガンガン突っ込んでいくべきである。
アメリカ人マーケットを攻めたい日系企業のマーケティング担当者は、まず
はチェルシー辺りに住んではどうか。ゲイ軍団の近くにいないと、彼らの購買
行動パターンとかもわかんないでしょ。
一番いいのは、ゲイの日本人を会社で採用することだ。何事も当事者に任せ
るに限る。
ゲイ・マーケットを狙うのは、それほどむずかしくないはずである。住んで
る場所もある程度絞り込みできるし、広告メディアの選択も簡単だ。
アメリカ人マーケットを攻めたい日系企業の皆さん、これからはゲイ軍団で
すよ。変な偏見は捨てて、彼らのマーケットに飛び込みましょう。
ひろ
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『Nuts本の旅:営業編18』
久々の『Nuts本の旅:営業編』である。
私の本、『NYに住んでも幸せになれない』だが、7月の紀伊國屋書店NY店の
ベストセラーランキングで、まだ第10位に入っているのである(ちなみに去
年7月に出版)。
ねばりますねえ。
長生きの理由としては、ありがたいことにまだ平置きしてもらってることも
あるし、私が個人的に営業(買ってない友人に「買えよ」と命令)しているこ
とも挙げられる。
ただ、最大の理由は、やっぱりタイトルよね。
「NYに住んでも幸せになれない」。これがいまだに効いているようだ。
同タイトルにして、ホントによかったと思う。
他にもいろんな案があったのよ。出版社の人にも「ちょっとキツ過ぎません
か」とか言われたが、結局そのタイトルにしたのである。
いまでもタイトルを見た瞬間に立ち止まる人もいるようだ。へへへへへ。
タイトルと言えば、『バカの壁』もタイトルだけで売れたような本でした
な。
皆さん、読みました? あの程度の本がミリオンセラーですよ。ナメてると
思いません?
ちなみに同書は、7月の紀伊國屋書店NY店ベストセラーランキングの第4位
である。
まだ4位。どうするよ、ホントに。
私の本が結局、紀伊國屋で1位になれなかったのは、『バカの壁』のせいで
ある。そしていまでも私の本より上位にいやがるからなあ。腹立つよねえ。
ニューヨークにおいては、村上春樹本にも宮部みゆき本にも芥川賞本にも直
木賞本にも勝った『NYに住んでも幸せになれない』だが、その『バカの壁』に
だけは勝てなかった。あと、『世界の中心で、愛をさけぶ』にも。
こうなったら、文庫化してリベンジするしかないだろう。
ただ、去年出版したばっかだからなあ。最低でも、あと2、3年はかかるよ
ね。
ま、気長に行きますか。
とりあえず、まだまだ売ってますので、皆さんお買い上げのほどよろしくお
願いいたします。
ひろ
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『日本人男性大改造論12』
「ニューヨークにはカッコいい日本人男性が少ない」という話の続きであ
る。
というわけで、ニューヨークにはカッコいい日本人男性が少ない(いきなり
決めつけ)。
ただ、ここでの「カッコいい」は、あくまでも日本人女性から見た場合の
「カッコいい」なのである。
このネタをちょっと復習すると、私に対して「ニューヨークにはカッコいい
日本人男性が少ない」とのたまったのは、ある日本人女性だ。
つまり彼女から見た場合の「カッコいい日本人男性」なのである。
『日本人男性大改造論』において、日本人女性の好みは大して重要ではな
い。なぜなら、同連載のゴールは、非日本人女性にモテることだからだ。
要するに、日本人女性なんかどうでもいいのよ。
ただ厄介なのは、日本人女性と非日本人女性の嗜好が一致する場合である。
「日本人女性が考えるカッコいい日本人男性」=「非日本人女性が考える
カッコいい日本人男性」であれば、私たち日本人男性に逃げ道はない。
しかしながら、現実は明らかに「日本人女性が考えるカッコいい日本人男
性」=「非日本人女性が考えるカッコいい日本人男性」ではないのだ。
あーよかった。
私はこれまで、日本でカッコいいとされる日本人男性が、アメリカにおいて
虫ケラのような扱いをされるのを何度も見てきた。
また同時に、どう見てもイケてない日本人男性が、アメリカ人女性にモテた
りするケースもあった。
一体、彼女たちの価値観はどうなっているのだろうか。
確かにアメリカには、多様な価値観が存在するのも事実だ。肌の色だって、
白・黒・黄色とヨリドリミドリだしね。
日本では、「カッコいい男性」像というのはある程度絞り込まれている。み
んな、似たり寄ったりの価値観だからだ。
でも、アメリカは違う。日本で「カッコ悪い」とされる男性にもチャンスが
あるのである。
少なくとも、そう思いたいんですが、ダメでしょうか。
続きは次回に。
ひろ
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『編集後記』
予告通り、2週間お休みさせていただきました。
別にどこに行ったわけでもなく、ずーっとニューヨークにいました。
お休みだったのですが、いろいろあって疲れちゃいました。
さて、来週はもう9月。今年ももう終わりです。気がついたときには、クリ
スマスですよ。
皆さん、「今年の目標」の達成具合はいかがですか。私は結構順調ですね。
今年こそは、半分ぐらいは貫徹したいものです。
がんばろ。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「来る来ると 言われ続ける テロテロで
またまた迎える 9・11 ひろ」
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