2004年8月31日号(No.461)
目次
*『今週の問題』
*『NYJJ構造改革26』
*『VOICE』
@投稿『2004年8月15日の靖国神社』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
いきなりだが、翻訳ってむずかしいよね。
むずかしいというか、ある意味キケン。翻訳の仕方次第で、原作者のイメー
ジまで違ってくるのである。
ほれ、映画『Bowling for Columbine』や今年話題の『Fahrenheit 911』を
撮ったマイケル・モーア監督っているでしょ。
彼が書いた『Stupid White Men』という本だが、日本では『アホでマヌケな
アメリカ白人』というタイトルで出版され、ベストセラーになったことは皆さ
んもすでにご存知だと思う。同書がきっかけで、彼は日本でブレイクした。
各メディアが彼を大きく取り上げ、ちまたでも話題の人物となった。
ただ、その扱われ方というか位置付けが、私にとってはなんとなく変だった
のである。私が知ってるアメリカのマイケル・モーア氏とは別人、って感じが
したのだ。
その理由が最近、わかったのである。
原因は「翻訳」にあったのだ。
『アホでマヌケなアメリカ白人』だが、同書で使われてる日本語は結構「て
やんでえ」調なのである。「・・・だぜ」みたいな文なわけね。
イメージ的には、かなりラフ。アウトローとか暴れん坊って感じだ。
原書を読んだことがないので、「てやんでえ」調の文体が原文を忠実に伝え
ているかどうかはわからないのだが、少なくとも実際のモーア氏自身は「てや
んでえ」タイプではないというのが私の意見なのである。
しかしながら、日本でのモーア氏は、明らかに「てやんでえ」タイプとして
扱われていた。
ま、当たり前よね。文体がそうなんだからさ。
モーア氏が話す姿をテレビ等で見た方はおわかりかと思うが、彼はどう考え
ても「てやんでえ」タイプではない。
話し方だけで言えば、非常にゲイっぽいのである。
また、熱血漢というよりは、イタズラ小僧。「正義感」より「シニカルな笑
い」に重心を置いている。
にもかかわらず、日本では「てやんでえ」タイプのモーア氏像がひとり歩き
してしまったのである。
実際の人物と、その人が書く文章のイメージが合わないのは、それほど珍し
いことではない。なので、モーア氏に関する勘違いも、ある程度は理解でき
る。
ただ、『アホでマヌケなアメリカ白人』の翻訳は、ちょっとやり過ぎだと私
は思うのである。
確かに、本を売るためにはそれなりの脚色も必要だが、いまどき日本でだっ
て「てやんでえ」調の文章書く人なんて、そんなにいないでしょ。
あと、そういう文体に簡単に洗脳されてしまう人たちも問題よね。
なんと言っても「翻訳」なんだからね。原書と読者の間に人(翻訳者)が
入ってるわけだから、情報等がねじ曲げられる可能性も十分あるのだ。
特に日本人は思い込みが激しいので、「てやんでえ」調の文章を読んだりし
たら、「著者はきっと喧嘩っ早くて、江戸っ子みたいな人に違いない」とか勝
手に考えちゃうのである。
皆さん、翻訳書は気をつけてお読みください。
だまされるからね。
ひろ
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『NYJJ構造改革26』
今週はスペースがないので簡単に。
日本から進出してくる小売業などによくあるケースなのだが、結構トンチン
カンな場所に店を開いたりするのである。
やたら家賃は高いんだけど、人通りはあんまりない場所とか。まさに「なん
でよ?」というロケーションなのだ。
考えられる理由は、ただひとつ。不動産屋にそそのかされてるわけよ。
日本からニューヨークに進出してくる個人や企業に対して、「ぼったくり」
攻撃をカマせるニューヨーク在住日本人というのがときどきいる。
彼らは、ニューヨークに住む日本人の評判を著しく落としているのである。
また、個人や企業のニューヨーク進出を邪魔しているとも考えられる。
やめてよ。
とりあえず、そんな感じで。
ひろ
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『VOICE』
@投稿『2004年8月15日の靖国神社』
今年の8月15日の靖國神社の様子を、見たままで報告します。テレビ、新
聞では滅多に報道されない細かな出来事ですが、歪曲されたものではなく事実
をありのままにレポートします。特に、外国に駐在してみえる邦人の方達には
知られていない内容です。今年は、朝10時に到着し午後3時までの間、靖國
神社に滞在していました。
1、雨の終戦記念日。
平成16年の終戦の日は、昨年と同じく雨となった。14日は晴天であった
のだが、15日早朝から雨が降りだしてきて、午前中の靖國神社境内では傘の
オンパレードとなった。午後1時頃になってやっと雨足が止み、午後には傘が
不要となりましたが曇天の続く日となりました。焼けるような夏の暑さの中、
蝉の鳴く声と共に終戦の詔書を拝聴する例年の風物ではなくなりました。2年
連続して雨の終戦記念日となり、これは天候の異変の始まりではないか、と勘
繰るのは私だけでしょうか。
2、厳重な警備。
昨年は例年になく警備が厳重であったが、今年の警備はそれを上回る程のさ
らに厳重なものであった。靖国通りの左右の車線には三角形の駐車禁止コーン
が並び、要所要所には機動隊の警備車を駐車させてあり、無断駐車を阻止して
いた。昨年も同じように駐車を規制していたのだが、それでも横着な街宣車が
数台無理やりに駐車していた。しかし、今年の規制は厳しくて、靖国通りに一
切の駐車を認めず、通りは警備車両だけとなった。靖國神社の飯田橋側の各通
りは警備車両で閉鎖し、車両の進入を阻止していた。神社の廻りは全て警備で
囲まれ、周囲のどこからも車両が進入できないようにしてあり、孤立した島の
ようであった。
また、私服の公安関係者の人数が極めて多く、例年の倍ではないかと推測さ
れた。例年は黄色の丸いバッジを着用した、麹町警察署の公安だけが警備して
いるのだが、今年はそれに加えて青色の丸いバッジや二重丸に黄色の縁取りの
バッジを着用した公安関係者が目立った。今まで見たことのない公安のバッジ
であり、他の警察署からの応援ではないかと推測される。
警備が例年になく厳重なのは、右翼の規制やデモ対策ではなく、外国人など
によるテロを想定したものであるらしい。国会議員が多数参拝する終戦の日の
靖國神社では、テロの発生があることが当然のように予想される。テロリスト
がどこの国から派遣されるのかは予想できないが、参拝者の多い靖國神社はテ
ロの標的にはなりやすい。このテロが発生した場合を想定して厳重な警備を行
うことになったようだ。神社関係者からの聞き込みでは、数日前から、警察関
係者が宮司の案内で神社内を下見し、警備の計画を立てていたらしい。その計
画により、例年にない厳重な警備体制となったようだ。
3、首相参拝のヨミはどうだっただろうか。
今年、小泉首相は1月元旦に靖國を参拝した。首相自身は『年内に参拝しな
い』と言明していたが、政治家の精神構造ではこれが本音かどうかは判らない
であろう。私は、ひょっとしたら首相の参拝があるのではないか、と予想して
いた。平壌訪問以来、首相にはこれといった大きな出来事も無く、支持率も下
がってきている。7月の参議院選挙では自民党が民主党に敗けていて、先行き
が思わしくない。ここで、かねてからの公約の『終戦の日の靖國参拝』を実行
したらどうなるか。スタンドプレーと言われようが一時的には支持率も上昇す
るであろう。こんな理由で、私は首相参拝の可能性は50%くらいはあるので
はないか、と勝手に想像していた。
しかし、15日の午前11時に千鳥ケ淵の戦没者墓苑は参拝したが、靖國神
社にはとうとう来なかった。私のヨミが外れたことになるが、マスコミ各社も
私と同じように首相参拝の可能性をよんでいたようだ。数社のテレビ局のク
ルーは、13日、14日の2日間にわたり神社境内で待機していたからだ。マ
スコミ各社は13日から15日の間のどこかで首相が参拝するはず、と予想し
ていたようだった。私とマスコミは、いずれも予想が外れてガッカリであっ
た。
4、都知事、国会議員の参拝。
石原都知事は午後12時30分に参拝した。都知事自ら『毎年8月15日に
は参拝する』と公言していることから、今年も参拝している。しかし、公用車
は何時ものように表側からではなく、裏門(正式には西門と呼び、常時は閉鎖
されている)から入ってきた。このため、都知事が参拝したことに気がついた
人はいなかったようだ。裏門から参拝したのは理由があり、一般の参拝者が集
合する参集所が改修中であり、何時ものように正面の門から公用車を入らせる
ことが無理であったからである。また、テロによる被害をなるべく少なくする
ための予防でもあったようだ。
例年のように、『みんなで靖國神社に参拝する国会議員の会』により、衆参
の国会議員が参拝していた。今年の参拝者数は157名(代理参拝を含む)で
あり、2003年の184名、2002年の185名に比べると大きく減少し
ている。7月の参議院選挙が影響しているのではなかろうか。今年は神社側も
大きく協力していて、靖國会館を全館貸し切りにして議員の休息所として使用
していた。今までにない神社から議員への特別サービスである。公明党から提
案されている『戦没者追悼施設建設(要するに国立墓地)』を成立させないた
めには、参拝する国会議員の力に頼らなければならないためである。
また、公安関係はテロ防止のためには非常に神経を使っていたようで、一般
参拝者と議員を隔離していた。例年ならば公式参拝の入口前で参拝する議員の
姿を拝めることができたのが、一般参拝者はガードマンにより制止されてい
て、どの議員の姿も見ることができなかった。
5、参拝者のグループと新人類。
終戦の日に靖國神社を参拝する人をグループ分けすると、当然のように戦友
・遺族のグループが一番である。各県から集められた遺族会のメンバーが集団
で参拝している。戦死した戦友、家族のために参拝するのだから当たり前のグ
ループである。しかし、年々高齢化となり、杖を使わなければ歩けない人達が
目立つようになってきた。
次のグループがご存じ右翼のメンバーである。全国から青い色の戦闘服を着
用した面々が集団で参拝していた。各グループでは参加人数により勢力を誇示
しているようで、『年に一回の業界での勢力図のお披露目』といった感じであ
る。戦闘服のグループはどちらかといえば、日常業務が泥臭い運送業、建設業
の関係者であろう。サングラスに黒背広を着用して、近寄るだけで恐ろしくな
る雰囲気のグループは総会屋かヤッチャン関係であろう。こちらは戦闘服グ
ループのような多人数の集団ではなく、2、30人程度である。同じ業界の方
達であるので、境内の隅では名刺を交換している方も見かけられた。このよう
な強面の人達の参拝は例年のことであるが、今年の特徴としては自己グループ
の主張をアッピールしていたことである。今までは街宣車でがなり立てれば自
己主張ができたが、昨年からの公安による規制で実現できなくなった。このた
め、靖國神社の境内ではビラを配り、右翼団体の主張をしていた。右翼も力に
よる闘争から理論闘争になってきたのは好ましいことであるが、強面の兄ちゃ
んからビラを渡されるのは気持ちの良いものではない。
さて、今年の参拝者の特徴では、新人類の参拝が恐ろしく増えたことであ
る。神門の前で社殿に向かう群衆を観察していると、大学生、20代前半の若
者が増えてきたことが如実に判る。遺族、右翼でもない若者が目立つのであ
る。カップルで参拝している姿も見かけられるが、彼ら彼女らはどのような気
概で参拝しているのか不明である。戦死者に対する慰霊のために参拝している
のか、単なる観光地としての神社として来場しているのかは判らない。若者の
意識が変わってきたのであろうか。しかし、30代、40代の参拝者の人数は
若者の人数に比べてはるかに少なく、境内では20代と60代以上の2つの世
代によって大きく区分けされているようだった。
3年前からインターネットで靖國参拝を呼びかけている『青楓会』は今年も
集合していたが、昨年に比べると参加人数は半減していた。インターネットと
いう横の繋がりのない世界では集合離散が激しいのではなかろうか。また、西
村眞悟国会議員が主催している『西村塾』は今年は見かけられなかった。どう
なったのだろうか。
日比 恆明
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『今週の歌』
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