2004年11月30日号(No.466)
目次
*『今週の問題』
*『LICジャパンタウン作戦10』
*『お金がほしい3』
*『NYのマスオさん3』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
UTADAである。いきなりだが。
UTADAとは、皆さんご存知の通り、日本の宇多田ヒカルの米国デビュー名
だ。
ちなみに私は、ヒカルっちの歌を聴いたことがない。
顔は知っている。でも、声は聞いたことがない。
したがって、彼女にどのくらいの実力があるかについては完全にノーアイデ
アである。別に知りたいとも思わない。
ところが、日本でやたらと「ヒカルっちがアメリカに進出するんだから」と
騒いでるのを見て、ちょっと興味が湧いてきたのである。
ヒカルっち自体はどうでもいいのだ。私が注目しているのは「ヒカルっちは
アメリカで見事に成功するか」だけなのである。
ここで読者の皆さんと一緒に過去を振り返ってみよう。
日本からアメリカに進出しようとたくらんだ日本人ミュージシャンは、これ
までたくさんいた。
私が覚えている中では、ピンクレディーが最初である。
彼女たちがアメリカに進出すると聞いて、私は子供心に「ピンクレディーは
きっとアメリカでも有名になる!」と思ったりした。
しかし現実はきびしかった。
実際、彼女たちに何が起こったのかは知らない。でもピンクレディーは、ア
メリカで有名にならずに日本に帰ってきた。
「なんで有名にならなかったんだろう?」
そんな思いを、私は大人になり、そしてニューヨークに来るまで引きずって
いたのである。
ピンクレディー後も、日本人ミュージシャンのアメリカ進出は続いていたは
ずだが、結局だれひとり成功せず、何もなかったような顔をして、ほぼ全員が
日本に帰国した。
ただ私は、彼らの帰国にほとんど気づかなかった。なぜなら、ほとんどのマ
スコミが「○○○、アメリカで撃沈し帰国」と伝えなかったからだ。
私がこの街に住んで数年経った頃、久保田利伸がアメリカに殴り込んでき
た。
当初はニューヨークの地元紙に「日本のマイケル・ジャクソン」と紹介され
たりした利伸だったが、彼にとってもアメリカの壁は厚かった。
無残。とりあえず、そう表現しておこう。
でも、利伸のケースは、私も心の準備ができていた。ピンクレディーのとき
のような期待は最初からなかったのである。
というよりも、進出前から「無理だろ、おめえ」と思ったいたのだ。
アメリカに数年住むと、なぜ日本人ミュージシャンがアメリカで成功しない
かが、よ〜くわかるようになる。
「アメリカ人って、日本人ミュージシャンになんか興味ないもん」
ひとことで言えば、そうなる。
同時に、歌い手の英語力、歌唱力、ルックスなど、他にもたくさんハンディ
があるのだ。
にもかかわらず、無邪気にアメリカ進出を試みる彼ら。次から次へと谷底に
落ちていくヌーの群れを見るかのようだ。
ここでヒカルっちの話に戻る。
彼女がアメリカに進出する前、日本の評論家たちがいろんな場所で「ヒカ
ルっちはおそらく成功するだろう」と発言してるのを目にした。
しかし、彼らは決して、これまで撃沈した人々の話を持ち出すことはなかっ
た。また当然のように、撃沈組とヒカルっちの違いについて触れることもな
かったのである。
「ヒカルっちは、これまでの人たちとはここが違います。だから彼女は成功
します」
普通の説明ならそうなるはずだ。でも、ひとりとしてそのような語りを見せ
る評論家はいなかったのである。
確かにヒカルっちの場合、英語力は問題ないだろう。
しかし、英語力だけでは生き残れないのも、これまた事実である。アメリカ
では子供でも英語ペラペラですからね。
さらに歌唱力、そしてルックス。どうするよ、ホント。
ヒカルっちはどうなるのか。UTADAの運命はいかに。
彼女が21世紀のピンクレディーになりませんように・・・
ひろ
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『LICジャパンタウン作戦10』
ジャパンダウンだからして、当然日本人にとってもアクセスのいい場所でな
くてはならない。要するに日本人が住んでる場所に近いってことね。
その点、LIC(Long Island City)はラブリーである。
北にはアストリアがあり、南にはグリーンポイントとウイリアムズバーグ。
東はディーパー・クイーンズで、西はマンハッタン。
日本人が集中的に住んでいるどの地区にもすんごい近いのね。ついでに地下
鉄の便もいいし。
私がジャパンタウン候補地を探す際に気にしたことのひとつは、ブルックリ
ンからのアクセスだった。
最近、ブルックリンに住む日本人が多いからね。特に前述のグリーンポイン
トとウイリアムズバーグ。前者なんかウンコサブウェイのGラインしか走って
ないにもかかわらず、結構な数の日本人が住んでるのだ。
ちなみに、Gラインのクイーンズ側の終点がLICである。つまりブルックリン
からクイーンズに行くのに、最も便がいいのがLICなのである。
また、LICはマンハッタンからも一駅だ。Eラインであれば2分。わたくし自
分で計りました。
LIC自体に日本人がいっぱい住んでしまうという作戦もある。当然私もそれ
を考えた。
ただ、LICって住める物件というのが意外にないのよね。
いま現在、LICに住んでる日本人もいるし、私とすればもう少し増えるだろ
うと読んでいるのだが、どう考えてもアストリアのような状態にはならないの
である。
なので、私が言う「ジャパンタウン」は、ビジネスが中心となる予定だ。マ
ンハッタン32丁目のコリアンタウンみたいな感じね。お店で攻めるわけよ。
続きは次回に。
ひろ
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『お金がほしい3』
株作戦は着実に進行している。
かみさんに頼んで、1000ドルの予算を2000ドルに増やしてもらっ
た。印税が予定通り振り込まれたおかげである。
あとは口座をオープンし、株を買えばいいだけだ。ただ、どの株を買うかが
最大の問題なのだが。
ところで、お金の作り方に関してだが、もちろん株以外にもいろんな方法が
ある。
さらに、お金の「作る」だけでなく、「借りる」という手もある。お金を
「作る」ために「借りる」のである。
最近見つけたのが、不動産を担保にしたHome Equity Loan。10万ドルまで
借りれるらしい。
自分のビジネスを始めたい人なんかにはナイスよね。10万ドルあれば、い
ろんなことがやれるはずだ。
ただ問題は「不動産を担保にした」という部分である。不動産を持ってない
と話にならないわけね。
前々から思っていたのだが、ニューヨークに住む日本人は、チャイニーズ&
コリアン軍団に比べて、不動産を買ったり売ったりするのが明らかにヘタであ
る。
たとえば、多くの日本人は、将来返ってくることもないアパートのレントを
クソマジメに毎月払い続けるのである。
それって無駄じゃない? コープやコンドミニアムを買って、毎月ローンを
払ったほうがマシよね。だって、最終的に自分のモノになるんだからさ。
不動産にからむ税法などを調べると、この国の政府が発するメッセージが見
えてくる。
「不動産持ったほうがいいよ」
米政府は、私たちにそう語りかけているのである。
先のHome Equity Loanでもわかるように、確かに持ったほうがいいのよね。
これが。
というわけで、いきなりだが、新しいネタである。
『不動産買え買え作戦』。そのままのネーミングで申し訳ないが。
別に私は、ゴージャスな家を買えと言ってるのではない。
現在、アパートに住み、毎月律儀にレントを払い続けてる日本人の皆さん
に、「コープとかコンドを買ったらどうよ」とおすすめしたいのである。
それを担保にしてお金を借りたり、売っぱらってお金を儲けたりするわけ
ね。
前述のように、日本人はチャイニーズ&コリアン軍団に比べて、そういう能
力が異常に低いのである。このことについては、私の本の中でも触れた。要す
るに「不動産所有力」というのがあんましないのよね。
株に続いて『不動産買え買え作戦』。Nutsもすっかり金にまみれちゃって。
ま、行くとこまで行こか。
ひろ
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『NYのマスオさん3』
うちのかみさんのおふくろさんは、ドミニカンである。
約40年前にアメリカに移民。数年前に市民権を取ったばかりだ。
アメリカ人になったとはいえ、得意な言語は当然スペイン語である。うちの
かみさんとの会話もスペイン語。マイサンにもスペイン語で話しかけている。
ちなみに、現在の我が家の言語状況は、私とかみさんとの間は「英語」、か
みさんとマイサンも「英語」、私とマイサンは「日本語」で、かみさんの両親
とマイサンが「スペイン語」という態勢になっている。
このまま行けば、マイサンは3カ国語をマスターする予定なのだが、世の中
そんなにあまくない。
たとえば日本語に関して、私は不安だ。
一応、私なりの努力はしてるのよ。
日本語でずーっと話しかけたり、沖縄の民謡聴かせたり、『おかあさんと
いっしょ』を見せたりしているのである。
でも、感触的になんとなくわかるのだ。
「じぇんじぇん足らん」と。
マイサンと一日中一緒にいるのは、かみさんである。ヒマだから、マイサン
と共に『Sex and the City』のDVDを毎日見てるわけである。
もちろん英語で。
つまりマイサンは、日々「Fuck you!」などのような英語を聴かされている
のだ。
私も『Sex and the City』に対抗するために、宮崎駿シリーズを購入。『も
ののけ姫』などを見せようと努力しているのだが、やはり時間的なハンディが
大きいのである。
さらに、おふくろさんの前でマイサンに日本語で話しかけると、おふくろさ
んがいちいち「いまなんて言ったか教えてよ」とツッコミを入れやがるのであ
る(ありがたいことにかみさんからのツッコミはなし)。
ただでさえ、マイサンとの日本語セッションの時間がなかなか持てないの
に、邪魔しやがるからなあ。
「このままでは負ける・・・」
そんな危機感を日々募らせる私なのであった。
ひろ
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『今週の歌』
「ハロウィーンが 終わってターキー食ってたら
サンタが出てきて はい来年よ ひろ」
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