2005年1月18日号(No.470)
目次
*『今週の問題』
*『不動産買え買え作戦3』
*『お金がほしい5』
*『編集後記』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
ニコニコしながら、急にドアをバタンと閉めてしまうとでも言えばいいのだ
ろうか。
この病気の名前を何にしようかと考えて、はや数年。でもまだ決まらないの
である。
ちょっと症状を説明してもいいですか。
彼あるいは彼女は、ニューヨークに住む日本人だ。
人当たりもいいし、性格も悪くはない。
いろんなことをお願いしても、うまくそれに応えてくれそうな人物である。
ところが、実際に何かをお願いしてみると、ものすごく冷たい反応が返って
きたりするのよね。
たとえば、彼あるいは彼女が働く会社に何か用事があるとするでしょ。
それは、彼あるいは彼女の会社にとって利益になることで、どちらかと言う
と、こちらが「お客さま」状態。
その際に、彼あるいは彼女にちょっとした仲介役を頼むとする。
こっちとすれば、「いい人だから、やってくれるよね」と素直に期待してる
わけだが、ところがどっこい、彼あるいは彼女の答えは「いや、それは私の担
当じゃないから、担当者と直接話して」。
別に無理なお願いじゃないのよ。それにこっちが「お客さま」なんだし。
にもかかわらず、ものすごく冷たい答えなのである。
お願いごとをした瞬間に、まるで他人になったかのような態度。前述の「急
にドアをバタンと閉め」ちゃったって感じね。
皆さん、私がここでディスクライブしようとしてるタイプってわかります?
そんな日本人に会ったことないですか。
彼らの症状をまとめると:
・いきなり冷たい態度になる
・自分の仕事以外のことは、たとえ会社の利益になることでも、あるいは知
人からの依頼であっても一切しない
・状況によって、ものすごく器量が狭くなる(でも日頃はそんなふうには
じぇんぜん見えない)
・融通がきくように見えて、まったくきかない
となる。
ちょっとわかりづらいかなあ。
以前、私はこの病気を「あっぷあっぷ病」と名づけようとした。
患者の皆さんは、基本的に人生あっぷあっぷ状態で、何かこちらからエクス
トラの頼み事をしたりすると、溺れそうになっちゃって人格が豹変してしま
う、という意味での「あっぷあっぷ病」である。
でも、なんか違うのよね。
この病気の症状の中で私が一番気になるのは、おそらくその「豹変」度であ
る。
日頃から器量の狭い人間であれば、別に問題はない。コワいのは、普段はい
い人っぽいのに突然冷たくなる、そのギャップだ。
もちろん日本にもそういうタイプの人間はたくさんいる。でも、ニューヨー
クのほうが割合的には多いような気がするのである。
つまり、ニューヨークが発病および悪化の原因ということだ。
ニューヨークに住むことによって、いきなり冷たくなれる能力を身に付ける
わけですね。
でもよく考えたら、「いきなり冷たくなれる能力」って、アメリカ人ならだ
れでも持ってるよね。
この国の連中は、時と場合によっては恐ろしいぐらいに冷たくなる。さっき
までニコニコしてたのに、突然アイスコールド。一瞬にして、天使から悪魔へ
と変身できるのである。
ついでに「自分の仕事以外のことは、たとえ会社の利益になることでも、あ
るいは知人からの依頼であっても一切しない」っていうのも、もろアメリカ人
だ。
となると、前述の症状というのは、単にアメリカナイズされてるだけなのだ
ろうか。
だんだんアメリカ人に影響されて、彼らの性格等が乗り移ってしまうのであ
る。
で、アメリカ人が冷たいのは許せるけど、日本人が「暖」から「寒」へ豹変
するのはなんとなく違和感があって許せないし、すんごい変。だから私は、そ
れらの症状というか態度を「病気」として捉えたのかもしれない。
ただ、それでも私は、あれって病気だと思うのよね。
確かにアメリカナイズされてる部分はあるが、先の「あっぷあっぷ」感も同
時に存在するのである。
ちなみに、アメリカ人はあっぷあっぷしてない。彼らには余裕があるのだ。
ところが、前述の症状を持つ日本人患者たちには、まったく余裕がないので
ある。
彼らがいきなり冷たくなれるのは、アメリカナイズというよりは、緊張した
精神がシャットダウンしてしまうために起こっていると私は考えている。
「へえ〜、そんな日本人もいるんだ」とか思ってるアナタ。私はアナタの話
をしてるのよ。わかってるかしら。
自分の胸に手を当てて、よ〜く考えてみてちょうだい。
いきなり冷たくなったりしてない? 「アタシ、知〜らない」みたいな態
度、取ってない?
私はもろ、そうですね。
コワいなあ。
ひろ
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『不動産買え買え作戦3』
1月18日付けの『Wall Street Journal』に「The Housing Market's
Dangers」という記事が掲載された。要するに「不動産、そろそろ危ないから
お気をつけあそばせ」という内容である。
しかし、『New York Post』などはまだガンガンだ。毎週、不動産特集とか
やってるからなあ。
不動産のクラッシュ、つまり暴落についてだが、一部には7年周期でやって
くるという説もある。
私が調べたところによると、過去7年間、ニューヨークでは不動産のクラッ
シュは起こっていない。
つまり、そろそろお越しになってもいいということである。ま、あくまでも
7年周期説が正しいという仮定においてだが。
私たちがいま眺めてるのは、もしかしらたら不動産バブルなのかもしれな
い。
だって、値段がそうじゃない。クイーンズのジャマイカの一軒家が50万ド
ルとかすんのよ。あのジャマイカがよ。
ちなみに、クイーンズの多くのコープは、5年前に比べると値段が3倍に
なっている。ホント、異常よね。
いまがバブルかどうかは、あと2、3年経てばはっきりするはずだ。
私は、現在の不動産マーケットはバブってると思う。そして、近々はじけ
る。
そのときが「買い」なのである。
バブルがはじけて、みんなが大騒ぎしてるときに、いい物件を底値で買うの
だ。
だから、いまは我慢。
ついでに、だれが何を言ってるかをよ〜く見ておくべきだろう。
たとえば私は「近々クラッシュするよ」と言っている。「いまがお買いど
き」と物件購入をすすめる不動産屋もいるかもしれない。各メディアが不動産
マーケットに対して、どういうスタンスを取っているかを観察するのもおもし
ろいはずだ(『Wall Street Journal』と『New York Post』の違いなど)。
今後数年間、不動産マーケットは結構ドタバタすると私は思う。
ほら、スーパーとかに行くと、不動産物件が載ったフリーペーパーが置いて
あるでしょ。あれをときどきピックアップして、値段がどんなふうに動くかを
眺めててください。
バブルがはじける瞬間って、なかなか経験できないからね。何がどうなるの
か、じっくりおがませていただくことにしましょう。
ひろ
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『お金がほしい5』
まだ株を買ってもいないのに、いきなり失敗した。
ご報告したい。
私は性格的に、どうしてもカタチから入っちゃいがちなのである。
株に関しても、まず本を買う。新聞を毎日読む。高い雑誌を購読する。
つまり、株を買う前に理論武装に走ってしまったのだ。
今年に入って、『Wall Street Journal』を毎日読み始めた。ツラいんだ
な、これが。
1部1ドル、月〜金で5ドル。1年は52週だから、年間260ドルとな
る。
週刊紙『Barron's』も読み始めた。1部4ドルで、年間208ドル。
さらに、株業界では有名な『Value Line』の購読もスタート。通常は1年で
600ドル近くするが、ちょうどキャンペーンをやってて年間299ドル。
それらの他にもネット上の株情報ページの購読を始めて200ドル。本も山
ほど買った。
つまり、合計で年間1000ドル以上投資することになるのである。
前にも書いた通り、私の軍資金は2000ドルだ。
理論武装費を1000ドルとして、その分を取り返すためには少なくとも元
金を1.5倍にしなければならない。それでやっとトントンなのね。
困った。
ただ、『Wall Street Journal』や『Barron's』『Value Line』などを読む
のは、確かに勉強にはなる。
特に『Value Line』。初めて同誌を読んだとき、「はあ〜、株ってこういう
世界なのね」と思いましたね(ちなみに『Value Line』は市立図書館でも読め
るらしい)。
しかし、1000ドルは明らかに使いすぎである。プロじゃないんだから
さ。
というわけで、株を買い始める前にいきなりつまづいてしまいました。
皆さんはくれぐれもそのような間違いを犯さないようお気をつけください。
ひろ
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『編集後記』
久々の『編集後記』です。皆さん、お元気ですか。
今年はマジメに出すつもりだったのですが、いきなり先週分をスキップして
しまいました。
子供とかみさんの世話で忙しいというのが原因です。
あと、最近書くのがちょっと遅くなりましたね。文章力が少しずつ落ちてき
てます。おそらく書く量が少ないんでしょうね。
以前は、1日にコラムを2、3本書いてたのですが、最近は多くて1日1
本。ついでに日本語の本を読むヒマもないので、日本語を忘れるんですよ、こ
れが。
また勉強し直さないといけませんね。
あ、そうそう、今月に入って、『nynuts.com』の写真コーナーと『Nuts
ジャーナル』『i Love NY』を復活させました。まだ「ときどき」更新です
が、www.nynuts.comでチェックしてみてください。
では、また来週。
ひろ
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『今週の歌』
「挨拶で “寒いですね”と 言うのに飽きて
“涼しいですね”と 我慢して言う ひろ」
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