2005年4月19日号(No.477)
目次
*『今週の問題』
*『NYのバカたち5』
*『お金がほしい7』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
自分の人生を振り返る機会って、そんなにないですよね。
私も、これまでの人生の中でそういう機会は数回しかなかった。
アジア放浪を終了して日本に帰ったとき。東京暮らしを始めたとき。ニュー
ヨークに来たとき。結婚したとき。
こんなもんかな。
そしていま、私は自分の人生を再び振り返っている。
原因は、子供の誕生である。
どのような経緯で、私は現在の「あたし」になってしまったのか。
親の教育方針や子供の頃の生活、学生時代、そして社会に出てから。
それらの時間が積み重なって、いまの「あたし」になっているのである。
ちなみに、うちの親は放任主義だった。
「放任主義だと、こういう人間になってしまうのか」と、おのれを分析した
りするのである。
すべては子供のため。これからひとりの人間を創るのである。なんらかのサ
ンプルが必要なのだ。
で、一番手近なところにあるのが自分の人生だからね。とりあえず振り返っ
てみるわけよ。
私が最もフォーカスするのは、親の影響である。
親のどのような性格や言動、行動が、私の人格形成に影響したのか。その辺
を考えるのだ。
ただ私の場合、親は日本だし、もう20年近く一緒に住んだことがないの
で、親の影響について分析するのがひじょーにむずかしい。子供の頃のことな
んか覚えてないしね。
なので、私の興味は、パートナーであるうちのかみさんとその家族に向けら
れることになる。
かみさんの場合、家族全員が在ニューヨークということもあり、分析も簡単
である。
「義父の性格がこうだから、うちのかみさんはこうなった」とか「義母のこ
ういうところをかみさんは受け継いだ」という具合に、手に取るようにわかっ
てしまうのだ。
またおもしろいというか、恐ろしいのは、当人たちがそのこと、つまり親の
子に対する影響度にほとんど気づいてないという点である。
特に、親の日頃の一言ひとことが、子供の人格形成にとんでもなく影響して
るなんて、じぇんじぇん知らないも〜んって感じなのだ。
ま、それは私の家族に関してもおそらく同じだが・・・。
もちろん親が子供の性格のすべてを創ってしまうわけではない。でも、根っ
この部分は、やっぱ親でしょ。うちのかみさん家族を見てると、つくづくそう
思うのである。
私もこれからは、しょっちゅう実家に帰って、親の性格や言動、行動を注意
深く観察しなければならない。おそらくそこにおのれの根っこを創った何かが
隠されているのである。
「人生振り返り=自分の親観察」。いままでにない振り返りパターンだ。
でも、40近くにもなって、いまさら自分の親を観察することになろうとは
思いませんでしたな。
ひろ
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『NYのバカたち5』
また投書がきた。今回もおもしろいよ。
さっそくご紹介しよう。
* * *
こんにちは。「ニューヨーク採用のバカ技が少ない」という記事を読んだの
で、元ニューヨーク採用の1人としてわが身を振り返りつつ、いくつか例を考
えてみました。
日頃ストレスのたまっている現地社員にとっては、会社の業績よりも自分
の食い扶持を稼ぐことの方が大切だと思います。でも日系企業で働くうちに、
社会人として不適格な人物になってしまったら転職もできません。これを読ん
で腹を立てる人もいるかと思いますが、「現地採用症候群」予防のために少し
でも役立てばと思います。
(1)自信過剰
このタイプは、アメリカで大学または大学院を卒業している人が多いようで
す。自費留学で苦労した人が多いようですが、海外居座り子女もときどき混
じっています。男性もいますが、私が見渡した限りでは、圧倒的多数が女性で
す。「これだから日本の会社は…」というのが口癖ですが、だからといってア
メリカの会社で働いた経験が豊富なわけではありません。日本の会社で働く理
由は「アメリカの会社で雇ってもらえないから」です。
(2)競争意識が異常に強い
この原因はもちろん上の「自信過剰」です。実務の役に立たない人ほど
「私はMBA」「出身校はアイビーリーグ」「英語はネイティブ並み」などと鼻
にかけている傾向が目に付き、それを理由に日本人の同僚を見下した態度を
取ったりします。アメリカの会社で就職した場合なら、学歴や出身校が似てい
る人が周りに大勢いるのが普通ですが、こういう人はそういう環境には入って
行けません。日系企業だからこそエリートっぽい存在となるわけで、それだけ
が自慢の種なのです。
(3)社会性がない
アメリカにある日系企業のオフィスは、どう見てもかなり特殊な環境です。
あんまり長くいると、外の世界に疎くなってしまいます。駐在員は常に日本と
連絡を取っているので、帰国すれば社会人として復帰できますが、現地社員の
場合はオフィス内の異常な環境がすべてです。同じ会社に長くいるほど、外の
世界で何が行われているのかわからなくなってしまう傾向があります。
(4)視野が狭い
これもやはり、オフィス内の特殊な環境に閉じ込められていることが理由で
す。日本にいる人たちみたいに同僚と仕事の話をしたり、転職雑誌を見て就職
状況を調べる機会もほとんどありません。アメリカで転職する場合は業界内の
コネが大きく物を言いますが、日系企業に勤めていると、アメリカの業界事情
はほとんどわかりません。必要な経験や知識は身に付かないまま、鬱憤だけを
抱えて日々を送るわけです。
(5)アメリカ人の能力を過小評価している
アメリカ人は意外と環境に敏感に適応しますから、ダラダラした職場では
ダラダラ働きます。日系企業における彼らを見て、アメリカ人全般を評価する
ことはできません。本当に優秀な人はテキパキと仕事を片付け、周りにも神経
を使い、バケーションの間もラップトップで仕事を続け、算数も単語のスペル
も間違ったりしないし、常に勉強もしています。そういう人が間違って日本の
会社に入ってしまった場合は、できるだけ大人しく目立たないように我慢しな
がら、影で血眼になって転職先を探しているものです。
(6)アメリカの会社に非現実的な夢を持っている
日系企業の異常な環境で苦しんでいる間、米系企業への転職に夢を託す傾向
は誰にでもあると思います。私自身も、日本の銀行に務めている間は「アメリ
カの会社に移る」のが夢でした。たしかにアメリカの会社で「私語厳禁」なん
ていう所はないと思いますが、「アメリカの会社は自由で民主的」とかいうの
はウソですよね。アメリカの大企業にいる管理職は、日本人みたいに大声で怒
らないだけ。私の知っている米系大企業はすべて、業種を問わず問答無用の
トップダウン型マネージメントを行っています。でも日本人は、上司をファー
ストネームで呼ぶ習慣などを「自由な雰囲気」と誤解することが多いようで
す。
こういう現地社員を管理する日本のおじさんたちも、さぞお疲れのことで
しょう。私も昔の自分を思い出すと冷や汗の部分があります。でも職場の環境
を改善し、部下と良い関係を築くのは、やっぱり上司の仕事ですよね。
<現地社員側の対策>
多くの現地社員にとって、日本の会社はいつまでも勤められる場所ではあり
ません。辞めた後の人生設計に集中しましょう。アメリカで働きたい場合は、
専門家として手に職をつけるか、自分で商売を始めるしかないと思います。現
実を見ると、ほとんどの人はそのうち日本に帰るみたいですが、それも悪くは
ないですよね。
あと、国籍や環境を問わず「スケベ」な人や「アンフェア」な人はどこにで
もいますよ。アメリカ人のオヤジでも、胸や脚をじろじろ見る奴とか、握手し
た手をいつまでも離さない奴とかいるでしょ。アメリカの女性も、だいたいは
適当にあしらって表面だけニコニコしてます。「何すんのよ、このスケベ」と
か平気で言えるのは、相手の立場が自分より下の場合だけ。ある意味では、日
本人男性の方が控え目な面もあるのでは。国籍を問わず、礼儀正しく紳士的な
男性に出会うと感激するし、女は自分の行いにも気をつけるものですよね。
元現地社員より
* * *
駐在員のバカ技に関しては一般にもかなり知られているが、ニューヨーク採
用側のバカ技はあまり公開されていないのである。
そういう意味で、今回の投書はナイスよね。
前回の投書は駐在員がメインで、今回がニューヨーク採用。次回はぜひアメ
リカ人社員ネタの投書でお願いしたいですな(送り先:nynuts@rcn.com)。
私のほうでも、いまバカたちに関する取材を進めている。
「スケベ」や「仕事ができない」などの抽象的な話ではなく、「ある日系企
業に、こういうバカがいました」てな感じで、具体例を紹介する予定だ。
お楽しみに。
ひろ
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『お金がほしい7』
前回の続きである。「あのときに買ってれば・・・」株の話ね。
先週紹介したStarbucksとCheesecake Factoryの他にも、悔しいことにまだ
いくつかあるのだ。
◆Whole Foods
タイム・ワーナー・センターの地下にもあるスーパー、Whole Foodsであ
る。
私が初めてこの会社の存在を知ったのは、1999年だった。「へえ〜、ア
メリカにもこんなスーパーがあるんだ」と思いましたね。
アメリカって、スーパーの発祥の地であるにもかかわらず、しょーもない
スーパーがやたらと多いでしょ。
その点、Whole Foodsはなかなかナイスだった。
ちなみに99年時点での同社の株価は20ドルぐらい。現在は100ドルを
超えている。
◆Apple Computer
Appleは、ごく最近の「あのときに買ってれば・・・」ケースである。
同社の株は去年の後半に一気に上がった。
原因はもちろんiPodである。
iPodが流行ってることに私が気づいたのは、かなり前だった。「株もきっと
上がってるんだろうなあ」とか思ってたのだが、意外に上がるのが遅かったの
ね。前述のようにグングン上がり始めたのは、去年の後半なのである。
油断した。
「あ、いいかも」と思ったら、やっぱり調べるべきよね。いまはインター
ネットで簡単にリサーチできるんだし。
今後の教訓にしたい。
続きは次回に。
ひろ
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『今週の歌』
「鼻うがい おめめ洗って シャワー浴び
花粉対策 それでも鼻水 ひろ」
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