2005年5月10日号(No.480)
目次
*『今週の問題』
*『NYのバカたち8』
*『お金がほしい10』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
赤ん坊を持つ親たちは、おのれの子の成長について熱く語りがちである。あ
れができた、これができた、と頼みもしないのに話してくれる。
「〇〇ができた」と言っても、大人からすればしょーもないことだ。自分で
起き上がったとか、「ダダ」と言ったとか、世間では何の役にも立たないこと
ばかりである。
でも、親たちは感動している。
そんなしょーもないことに、なぜ親たちは感動してしまうのか。
単におのれの子供だからか。それとも赤ん坊の進化には、なんらかの特殊な
「感動」ボタンがあったりするのか。
私が親になって最初に学んだのは、赤ん坊というのはドジでノロマでマヌケ
だということだった。
彼らは何も知らない。ホントになーんにも知らないのである。
ついでにウンチ(運動音痴)でもある。
「赤ん坊なんだから、何にも知らなかったり、ウンチなのは当たり前で
しょ」
そういう意見ももちろんあるだろう。
しかし、その「当たり前でしょ」という考え方をちょっと横に置いて、あら
ためて赤ん坊という生物を観察してみると、とんでもないことになっているの
だ。
彼らはほぼ無知である。知識というものがまったくなく、ついでに経験もな
い。
したがって、やることなすことドジだらけだ。
彼らのドジ度は、大人のドジとはレベルが違う。地球上で最もドジな人間
は、間違いなく赤ん坊だろう。
食ってはいけないものをすぐ口に入れるし、触っちゃダメなものにすぐ触る
し、歩けもしないのに歩こうとしてコケるし、真剣なドジというか、究極のド
ジなのである。
世の中には、機敏な赤ん坊とかアタマのキレる赤ん坊というのはまず存在し
ない。
となると、世間の親たちは毎日、そのドジの世話をしているのである。
ただ、すべての親が「赤ん坊ってドジよね」と思ってるわけではない。「赤
ん坊ってホントに何にもできないんだ」と思っている人もいるだろうし、そう
いうことさえ考えない人もいるだろう。
でも、ひとつだけ言えるのは、すべての親はなんらかのカタチで「赤ん坊は
何もできない」ということを認識しているのである。
そしてそれは、ひとつの感動でもあるのだ。
「赤ん坊ってこんなに何もできないんだ」
前述の「〇〇ができた」という感動ではなく、「なーんにもできない」とい
うことわかったときの感動。
だって私たちって、ホントになーんにもできない人に会う機会なんかほとん
どないわけじゃん。それはそれで「へえ〜」とか思うのよ。
おそらく親たちは、「できる」感動より、「できない」感動のほうを先に経
験してると私は思うのですが、いかがでしょうか。
つまり、赤ん坊が何も「できない」ことを思い知った結果、何かを「でき
る」ようになったことにすんごく感動してしまうという構図である。
親たちがやたらと「できたできた」と喜ぶのには、そういう仕組みがあった
のである。って勝手に決めてますが。
そんなわけで子供のいない皆さん、親たちが嬉々として「〇〇ができた」話
をするのは、赤ん坊がドジだからなんです。しょーもない「できた」話ばかり
で申し訳ありませんが、親としても悪気はないので我慢して聞いてあげてくだ
さいね。
私は聞かんけど。
ひろ
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『NYのバカたち8』
いろんな人たちに話を聞いてわかったのだが、ニューヨーク採用&アメリカ
人社員たちがニュー駐在員に関して最も不安なのは「マーケットを知らない」
ということである。
先週お話しした「なかなか物事を変えさせない」はそのことがひとつの原因
となっている。つまり「マーケットを知らない人間がいろいろイジくるんじゃ
ねえ」ということだ。
駐在員の「マーケットに関する無知」は、駐在員システムが抱える最大の問
題でもある。
日本から来た駐在員は、日本でのやり方をアメリカのマーケットに当てはめ
ようとしがちだ。
「自分はアメリカのマーケットについて何も知らないからぜひ教えてほし
い」
そういう態度を取る駐在員も確かにいる。
でも取材した感触では、当てはめ型の駐在員がやたらと多そうですな。
会社の利益を考えた場合、日本のやり方をアメリカで押し通すのは自殺行為
である。しかし、そのような行動を繰り返す日系企業はあとを絶たない。よく
潰れないよね、ホント。
駐在員の「マーケットに関する無知」問題は、かなり前から存在し続けてい
る。会社の利益に直結する問題でありながら、なんとなく生き延びているので
ある。
やっぱ日系企業ってアマいのかなあ。普通に考えれば、あり得ないよね。
たとえば、ニュー駐在員がマネージャーレベルで着任したら、とりあえず実
務はニューヨーク採用&アメリカ人社員に任せて、自分はマネジに専念しなが
ら、マーケットのことをいろいろ学んだらどうかと思うのだが、いかがだろう
か。
マーケットのことを学ぶというのは、「外に出る」ということである。
いろんなところで同じ話を聞いたのだが、ニュー駐在員の中にはやたらと腰
が重いのがいるらしいですな。
自分のデスクに座って、一日中新聞や雑誌を読んでるバカとか。企業にとっ
てはまさに無駄な人材である。
私が取材したある日系企業では、日本から来た社長が着任以来、ずーっと社
長室にこもって、トイレのときぐらいしか外に出ないとのこと。社内では、
すっかりバカ社長扱いらしい。
バカ社長だけで話が済めばいいのだが、社長がその状態では社内の士気もフ
ンニャリである。売上が上がるわけないわな。
ところで、先に「とりあえず実務はニューヨーク採用&アメリカ人社員に任
せて」と書いたが、ここにも別の難題がひそんでいる。「ホントに任せられる
のかよ」という問題だ。
駐在員についてガタガタ言うニューヨーク採用&アメリカ人社員は多い。し
かし「そういう私はどうなのよ」と自問する人は少ないようだ。
続きは次回に。
ひろ
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『お金がほしい10』
先週の儲けは、123ドル39セントだった。つまり2000ドルの軍資金
が2123ドル39セントになったということである(持ち株も含む)。
1週間で123ドル39セント。ゴールの400ドルにはまだまだ遠い。
毎日の株売買に関しては、『株で週400ドル稼ぐ@ニューヨーク』
(http://kabunuts.exblog.jp/)をご覧いただくとして、ここでは株売買のス
タイルについて語ってみたい。
株を始めて約2週間が経ったが、まだ自分の株スタイルを模索中である(当
たり前だろ)。
株のスタイルとしては、いい会社の株を買ってずーっと持ち続ける長期戦型
と、株の売買をバンバン繰り返す短期戦型がある。
わたし的には前者のほうが好きで、これまで読んだ株に関する本のほとんど
は前者に関するものだった。
しかしいまは、後者のスタイルで行きたいと考えている。
とりあえず毎週400ドル稼ぐのがゴールだし、最初は勉強も兼ねて激しく
売買してみたいのである。
でも問題があって、前者に関する本をたくさん読んだせいで、考え方自体が
長期戦型になってるんですね。Starbucks(SBUX)を買ってしまったのもそのた
めである。
ありがたいことにスタバ株はうまく上がってくれたが、所詮49ドルで買っ
た株が52ドルになっただけだ。軍資金のない人間が、短期戦でドタバタやる
株ではない。
たとえば軍資金が1000ドルあったとする。
50ドルの株であれば、20株買える。
これが5ドルの株であれば、200株だ。
それぞれの株が1ドルずつ上がったとする。
51ドル×20株=1020ドル。つまり20ドルの儲け。
6ドル×200株=1200ドル。200ドルの儲けである。
要するに、軍資金があまりない場合、安い株をたくさん買ったほうが儲けが
大きいということだ。
でもそれは同時に、下がったときも安い株のほうが被害が大きいということ
を意味する。
両刃の剣なわけですね。
ただ、私は「両刃の剣」の方向で行きたいと考えている。
そのためには、いきなり上がってしまいそうな、安いを発掘する必要があ
る。
と、そんなことを考えてたら、私が口座を開いたAmeritradeの株がいきなり
上がったのである。ライバルのE*Tradeとの合併話が持ち上がったのだ。
11ドルぐらいだった株価が、突然13ドルになっちゃったからなあ。
足元でこういうことが起こっているのである。油断できんよね。
Ameritradeの件でひとつ学んだのは、企業の株価は合併ネタや事件ネタでと
きどき激しく動くということだ。いきなり上がってくれそうな安い株を探して
る私とすれば、今後はそのようなネタにも目配りせねばなるまい。
株価が動く要因として、もうひとつ見つけたのが、4半期ごとに出る各企業
のEarnings Reportである。その数字がいいか悪いかで、株価がドタバタして
しまうのだ。
問題のEarnings Reportだが、毎日山のように出てくる。
ポイントは、自分が狙ってる会社のEarnings Reportスケジュールをいち早
くGetし、株価のドタバタに備えることだ。
いい数字が出てきそうな会社の株をEarnings Reportが出る前に買い、予定
通りドッカーンと上がってくれるというがベストシナリオである。
ただ、世の中そんなにアマくない。ドッカーンと下がってしまう可能性もあ
るわけだからね。
どの会社がいつEarnings Reportを出すかを知る方法としては、CNBCのサイ
トで調べるのが簡単である(http://moneycentral.msn.com/investor/)。同
サイトの奥にいくと、「Calendar」というボタンがあって、それを押すと
Earnings Reportのスケジュールがどっさり出てくる。
最初、Earnings Reportのスケジュールをどうやって知るかがじぇんじぇん
わかんなくてねえ。苦労しました。
というわけで、私は短期戦の道を行くことにした。
失敗しませんように。
ひろ
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『今週の歌』
「9時半と 4時を基準に スケジュール
株式市場の 始めと終わり ひろ」
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