2005年5月24日号(No.482)



目次

*『今週の問題』
*『NYのバカたち10』
*『不動産買え買え作戦6』
*『お金がほしい12』
*『今週の歌』
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『今週の問題』

 最近、かみさんも私も体重が減った。徹底的に自炊するようになってからで ある。
 ただいま我が家は、無収入状態だ。だから当然、自炊が中心となる。
 外食は週に1回。土曜日の朝にランチ用のパンをクイーンズのファミリー マーケットで購入。そのまま車でアストリア・パークまで行って、イースト・ リバーを眺めながら食うのである。それ以外はすべて自炊だ。
 朝はパン。ランチはおにぎりや麺類、サンドイッチ。夕飯は基本的に日本食 である。
 夕飯の顔ぶれは、ご飯におかず、サラダに漬け物。漬け物は自分で漬けてい て、いつも3種類ぐらい用意している(ぬか漬け、かす漬け、たくあんな ど)。
 かみさんが牛・豚は食わないので、チキンや魚が中心。チキンのカラ揚げや チキンカツ、サバの塩焼き、サケのミソ焼きなどがレギュラーメンバーだ。お かずの量はそれほどでもない。
 夕飯に関しては、以前は単品食いがほとんどで(チャイニーズやスパニッ シュ系のメシなど)、量的にもいまの1.5倍ぐらい食っていたと思う。
 しかし、満足感で言えば、いまのほうがベターである。顔ぶれが多いから、 とでも言えばいいのだろうか。いろんなものを食うから、量も大していらない し、しっかり食った感があるのだ。所謂(いわゆる)、おかずがちょっとずつ 入ってる「幕の内弁当」の法則である。
 量が減っても満足感があるから間食もしない。その結果として痩せたのであ る。
 コスト的に言っても、ご飯+おかず+サラダ+漬け物のセット(2人分) で、2〜4ドルぐらいだ。
 ニューヨークに来たばかりのころ(約13年前)は、いまよりずーっと貧乏 だったが、夕飯のバジェットは1〜2ドル(1人分)で、現在とほとんど変わ らない。でも、毎晩単品食いばかり(炒めモヤシご飯とか)。満足感はなく、 いつもハングリー状態だった。
 要するに、私がここで言いたいのはですね、食事の満足感は、量やコストと 意外に比例しないということなのである。
 インポータントなのは、食事のバラエティだ。少しずつでもいいから、いろ んなものがあったほうが満足感はアップする。
 そういう意味では、アメリカ人の食生活はまさに太るためのものと言っても 過言ではないだろう。
 皆さんご存知のように、アメリカ人の夕食メニューは単品食いが基本となっ ている。ステーキやハンバーガー、ピザ、パスタなど、単品で無理やり腹を膨 らますのが主流だ。
 となると当然、満足感がないから、食後にケーキやアイスクリームなどに 走ってしまうのである。
 まさにデブの方程式である。
 最近アメリカで『French Women Don't Get Fat: The Secret of Eating For Pleasure 』という本が話題になっている。
 同書は、フランス人女性はなぜ太らないかを紹介したもので、前述の「単品 食いはよくありません。いろんなものを少しずつ食べましょう」というアイデ アも出てくる。
 タイトルにもあるように、同書のフォーカスは「Pleasure」という点にあ る。要するに満足感だ。
 一般のダイエット本は、食事のメニューや量に重点を置きがちで、「満足 感」という切り口を使ったダイエット法はアメリカではこれまであまりなかっ た。同書が話題になっているのは、そのためである。
 満足感に関して言えば、日本食もかなりのものである。前記のように、日本 食をしっかり食い始めてから、かみさんも私も痩せましたしね。
 アメリカでは一応、「日本食=ヘルシー」ということになっている。なぜな ら、日本食を構成する料理法や食材がヘルシーなものばかりだからだ。
 ただ正確には、そこに「満足感」という項目も入れるべきである。料理法や 食材ばかりに目が行きがちだが、満足感が高いというのもポイントのひとつで ある。
 「いろんなものが少しずつ出てくる日本食→だから満足感が高い→食べる量 も少なくなる→痩せる」。そういうイメージをアメリカ人に売り込めたら、こ の国における日本食も新たな展開を迎えるんじゃないかしら、と私は思うので すが、いかがでしょうか。
 「いろんなものを少しずつ食う」ということを強制することによって、多種 の日本食にチャレンジさせるのである。結果として、アメリカ人に受け入れら れる日本食が増える、という計算だ。
 というわけで、かみさんと私は飢えて痩せたのではない。そこのところ勘違 いのないようよろしくお願いします。
                    ひろ
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『NYのバカたち10』

 先月、『USフロントライン』(4月第2週号)に駐在員とローカル採用に関 する記事が掲載された。タイトルは『現地採用日本人のいま:駐在員との密か な冷戦?』である。
 まず最初に同記事に関する感想だが、私はこういう記事を載せたフロントラ イン軍団はエラいと思いますね。パチパチパチ。
 前にもここで書いたように、駐在員&ローカル採用問題は、なかなか書きづ らいネタだ。その証拠に、同ネタってあんまり見ないでしょ。
 にもかかわらず、フロントライン軍団は同ネタを取り上げた。すばらしいで すね。
 と、誉めるのはこのくらいにして、そろそろ本題に入ろう。
 フロントラインの記事がそれなりにおもしろかったのは事実である。しか し、それは同時に、同誌およびアメリカで発行されている日本語メディアの限 界も示している。
 たとえば、フロントラインの記事は、駐在員とローカル採用の間に横たわる さまざまな問題を取り上げ、両者共にバランスよく取材している。
 ただ、そういう記事はこれまでもあったのである。
 パターンとしては、だいたい1年か2年に1回、その類いの記事がこちらの 日本語メディアに載る。
 切り口はいつも同じだ。ローカル採用のアメリカ人と日本人に対する扱いが 違うとか、駐在員の給料がやたら高いとか、そういうことをズラズラ並べるの である。
 で、読んだ人たち、特にローカル採用組は「うんうん、そうよね」とうなず いて、すべては終わるのだ。
 要するに、2者間の問題は、何ひとつ解決しないのよね。
 今回の記事を書き、載せたフロント軍団の心意気はわかる。その努力も認め よう。
 しかし、彼らのアプローチでは問題は解決しないのである。
 確かに、フロントライン軍団の仕事は、駐在員&ローカル採用間の問題を解 決することではない。それは他の日本語メディアに関しても言える。
 でも、押してもダメなところをいつまでも押すのは、単なる時間の無駄だ。 まず直視すべきなのは、これまでのアプローチ(前述の問題などの羅列)では なーんにも変わんないのよ、という事実なのである。
 以前、ニューヨークに「現地採用を考える会」という日本人のグループが あった。彼らは彼らなりに努力したと思うが、駐在員&ローカル採用間の問題 は何ひとつ解決せず、同グループは知らない間に消滅してしまった。
 彼らは、両者間にどのような問題は横たわっているかについては、よ〜く理 解していた。でも、具体的な解決策を生み出すことはできなかったのである。
 つまりですね、フロントラインの記事も「現地採用を考える会」も、同じ場 所で立ち止まっているのである。一番インポータントなのは、その先なのに ね。
 たとえば、駐在員の給料問題。
 私の意見では、同問題に突っ込むのは時間の無駄である。
 多くのローカル採用組が、その問題についてガタガタ言いがちだが、私には 彼らのゴールがわからない。
 ローカル採用組は、駐在員の給料を下げたいのか。もしそうなら、どうやっ て下げるつもりなのか。
 「駐在員の給料が高すぎる=自分たちの給料を上げろ」であれば、その昇給 の財源はどこから持ってくるのか。会社が赤字であっても、「給料上げろ」と 言うのか。売上はどうでもいいのか。
 要するに、スキばっかなのである。
 他の問題に関しても同じことが言える。ガタガタ言ってるだけで、「で、ど うすんのよ」がないのだ。
 アメリカ人と日本人の扱いが違うのであれば、その問題に具体的にケリをつ ける方法を考えるほうが建設的だし、未来もある。
 一種の差別であれば、訴訟が一番だろう。訴えられるだけの証拠を集め、訴 訟を起こすのだ。
 また、どうしようもない駐在員がいるのなら、グダグダ文句言ってるだけで はなく、そいつを抹殺する方法を考えるほうがいい。日本に送り返すテクニッ クとかさ。
 どうしようもないローカル採用の場合も同じだ。考えるべきなのは、具体的 なクビの方法なのである。
 駐在員&ローカル採用の問題に関しては、これまでもいろんな記事が出た し、議論もあった。
 しかし、それらのアプローチはうまく効いてないのである。その証拠とし て、両者に関する問題は何ひとつ解決していない。
 続きは次回に。
                    ひろ
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『不動産買え買え作戦6』

 とうとう『Wall Street Journal』が不動産バブルについてガンガン書き始 めた。
 これまでもときどき同バブルに関する記事を載せていたが、最近はかなり気 合が入っている。毎日のようにバブル記事が載ってますからなあ。
 同紙によると、ここ数年、投資用に不動産を買う人たちが増えていて、それ がバブルの引き金を引いちゃったらしいのである。
 彼らは不動産を買って、それを貸し、レントの収入を得るわけですね。
 結果として何が起こったかというと、あまりにも貸す人が増えちゃって、レ ントの相場がすっかり下がっちゃったのである。近頃「レントがすんげえ高 い」って話、あんまり聞かないでしょ。
 レントが下がると、投資用に不動産を買った人たちのレント収入も当然下が る。すると、不動産購入のローンを払うのも苦しくなる。
 要するに、不動産を取り囲む状況は、クラッシュの方向に走り始めているの である。
 そのクラッシュは軽いものである可能性もあるし、ガーンとヘビーに来るか もしれない。
 わかっているのは、どこかで調整が入るということだ。
 現在の不動産マーケットは、どう考えても調子こきすぎである。正確には、 ニューヨークの不動産マーケットね。
 ブルックリンの奥のほうのボロ家が、簡単に50万とか60万ドルするんだ から。異常としか思えない。
 この頃は、一軒家の値段が上がりすぎちゃって、多くの人たちがコープに逃 げてるみたいですな。そのせいでコープの値段もガンガン上がっている。1B Rのコープが30〜40万ドルもしたりするケースもあるのだ。
 一部の人たちは、この機会に持ってる不動産を売って、新しい物件は買わず にとりあえずレントに避難してるらしい。嵐が通り過ぎるのを待っているので ある。なかなかスマートなやり方ですな。
 以前にも書いたが、いまこの時期に、不動産に関してだれが何を言ったかを 覚えてたらいいと思う。そしてそのことは絶対に忘れてはいけない。
 ある意味で、不動産屋を回るにはいい時期ですね。各不動産屋を回って、ど んなことを言っていたかを記録に取っておくのである。で、実際に買うときが 来たら、その記録をもとに「マトモな不動産屋」と「無責任な不動産屋」を分 け、その「マトモな不動産屋」に不動産探しをお願いすればいいのだ。
 クラッシュしてから動き出すのではなく、いまのうちにいろいろ仕込みをし ておくべきである。
 でもいま買っちゃダメよ。
                    ひろ
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『お金がほしい12』

 先週の儲けは、67ドル7セントだった(2145ドル90セントの軍資金 が2212ドル97セントになったっってことね)。1カ月で約200ドルで ある。金利で言えば10%だ。まだまだですなあ。
 今週はスペースがないので、詳細は『株で週400ドル稼ぐ@ニューヨー ク』(http://kabunuts.exblog.jp/)をご覧ください。
                   ひろ
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『今週の歌』

「ホントなら Tシャツ姿で 闊歩する
        5月のはずが なぜこの寒さ ひろ」
              


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