2005年6月7日号(No.484)
目次
*『今週の問題』
*『NYのバカたち12』
*『不動産買え買え作戦7』
*『お金がほしい14』
*『今週の歌』
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『今週の問題』
この前、『NYジャピオン』にリクルートの広告が載ってたんですね。
コピーがデカデカと載ってるシンプルな求人広告で、半ページぐらいの大き
さだった。
問題は、そのコピー。
「自由の国って、なんだか不自由だわ。」
「自由の国で、不自由な思いをして働くよりも、ニッポンの自由な会社で働
きませんか?」
私は同コピーを見て素直に感心した。
短い文章であるにもかかわらわず、本質をスルドく突いている。
「自由の国って、なんだか不自由だわ。」
まさにその通りである。
続く「自由の国で、不自由な思いをして働くよりも、・・・」もホントにそ
うよね。ボンクラ上司やビザの問題にイヤイヤ付き合ってるよりも、日本に
帰ってのびのびと働いたほうがマッチベターだ。
ニューヨークの日本語メディアで、「あ、このコピーはいいね」と思える広
告にお目にかかるのは、なかなかディフィカルトである。どれもこれもつまら
ないものばかり。たまには、才能の輝きみたいなのを感じてみたいものです
な。
その点、今回のリクルートの広告コピーはすばらしいと思う。
だれが考えたんだろ。こっちの人かな。それとも、日本のリクルートの広告
だから、やっぱ向こうの人がクリエイトしたんだろうか。
なにはともあれ、パチパチパチである。
わたくし、こういういいコピーを書く人にものすごく興味があるんですね。
ニューヨークの日本語メディアやウェブサイトを見るときも、言葉の感覚の
スルドい書き手をいつも探している。
そういう人を見つけたら、ぜひ応援したいし、書き手として育つのを見守り
たいのである。なんかジジイみたいなこと言ってますが。
ところがですね、ニューヨークでは、「こりゃいいねえ」と思わせてくれる
日本語の書き手になかなかお目にかかれないのである。
ニューヨークに住む書き手の皆さん、それとこれから書き手になろうと思っ
てる人たち、ちょっと聞いてください。
ニューヨークには、モノを書く、あるいは書きたい日本人というのが山ほど
いる。
ただ、考えてほしい。これまでニューヨークはバリバリの日本語の書き手を
どのくらい生み出してきたのだろうか。
日本でも名の知れた書き手って、だれがいます? いないでしょ。
たとえば、有名でなくてもいいから、スルドい切り口の文章書く人って、ど
のくらい知ってますか。
ニューヨークに住む日本人の書き手軍団は、もう少しおのれの文章の鍛え方
を考えたほうがいいと思う。現実=「いい書き手ってあんまりいないよね」が
すべてを物語っているのである。
私は別に「あんたら才能ないね」と言ってるわけではない。鍛え方がイマイ
チというか、鍛えてないと思うのよね。だから、スゴい書き手が出てこないの
だ。
これだけ書き手と書き手予備軍がいるのに、バチバチの文章書く人間なん
て、ほとんどいないじゃないの。何かが根本的に間違ってるから、この状況な
のである。
というわけで、皆さん、文章鍛えてね。フリーペーパー読んでても、つまん
ねえコラムばっかだからさ。
ひろ
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『NYのバカたち12』
ローカル採用の給料を上げる方法。
ここでは、「上司にコビを売る」とか「社長と寝る」などの邪道なテクニッ
クではなく、正統なやり方を考えてみたい。
ローカル採用軍団の給料を上げる方法は、「個人および会社の売上を上げ
る」、これのみである。
当たり前の話だが、意外に議論されないネタだ。
「ニューヨークの日系企業は、今後いかにして売上アップすべきなのか」
おそらく、みんなコワくてそんなこと話せないのだろう。
コワい理由は、いまのやり方では大幅な売上アップはどっちにしろ無理だか
らだ。
ニューヨークの日本人マーケットは衰退市場である。したがって、そこで日
本人だけを相手に商売している会社は、自動的に衰退企業ということになる。
衰退企業で、やり方を変えずに売上アップ案を考えるのは、時間とエネル
ギーの無駄以外のナニモノでもない。
そういう会社で働いてる人がいたら、サッサと辞めたほうがいいと思う。あ
なたの人生、台無しになりますよ。
未来もないのに目の前の売上アップばかりを考えるマネージャーが、ニュー
ヨークの日系企業には多すぎる。もっと根本的なところから考え直さなければ
ならないのに、表面的なことばっか追ってるからね。
そういうボンクラマネージャーのほとんどが駐在員である。
確かに、ローカル採用の中にもボンクラマネージャーはいる。ただ、駐在員
に比べると数が圧倒的に少ないのである。
一般的に駐在員は、デカくて手間のかかることはやりたがらない。特に今後
10年間の会社の方向性を決めるようなことには、手を出したがらない傾向が
ある。
すべての駐在員がそうだとは言わないが、彼らが短期的にしか物事を見ない
のは、昔から言われていることだ。だって、どっちにしろ数年しかいないんだ
からね。
彼らだって、一応「今後いかにして売上アップすべきなのか」を考えるので
ある。しかし、多くの駐在員から出てくるアイデアは、いつも応急処置的なも
のばかり。根本的な改革にはほど遠いのである。
また、ローカル採用の中にも現状維持派はかなりいる。改革したがらない人
たちね。
彼らからも大改革案みたいなものは、まず出てこない。衰退市場の中の衰退
企業であるにもかかわらずだ。
ここでまとめてみよう。
ローカル採用軍団の給料を上げるためには、「個人および会社の売上を上
げ」なければならない。
先に書いたように、それって当たり前の話なのだが、なかなかそう行かない
のは、だれから邪魔してるからだ。
それはだれかと言いますと、多くの駐在員と現状維持派のローカル採用なの
よね。
つまり、「ローカル採用の給料アップ=多くの駐在員と現状維持派のローカ
ル採用をどうにかしないと」ということになるのである。
続きは次回に。
ひろ
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『不動産買え買え作戦7』
最近、いろんなところで不動産バブルの話を聞きますな。
世の中が、やっとバブルであることを認め始めたようで、なによりである。
ちょっと遅いけどね。
ところで、今回の不動産バブルだが、ある1冊の本が、そのバブりにかなり
貢献していると私は思うのである。
その本のタイトルは『金持ち父さん貧乏父さん』、原書は『Rich Dad, Poor
Dad』である。
日本でもベストセラーとなった同書だが、本場アメリカではいまだに売れ続
けていて、ビジネス書のトップ10にまだランクインしてるのよね。
その『金持ち父さん貧乏父さん』が、今回の不動産バブルの原因のひとつな
のよね、というのが私の説なんですが、いかがでしょうか。
前にも書いたが、今回のバブルの原因となったのは、低金利と投資目的の不
動産売買が増えたためである。ま、それだけではないとは思いますがね。
後者の投資用の不動産売買だが、『金持ち父さん貧乏父さん』で語られてる
のは、まさにそのネタなのである。
「不動産を買って、それを貸して家賃でローンを払って、時期が来たら売っ
て、もっと大きな物件を買って、それを繰り返して、家賃だけで食っていく」
今回のバブルで起こったこと、そのものである。
私が知る限り、アメリカのパブリックに向けて、大々的にそのやり方を啓蒙
したのは、『金持ち父さん貧乏父さん』が初めてである。
そして、同書がまだ売れ続けているという事実。おそらくこれまでに数百万
冊は売れてるだろう。
本というのは、かなり影響力のあるメディアである。説得力で言えば、新聞
や雑誌より明らかに上で、テレビと同じぐらいだと思う。
本というメディアは、数時間説教するのとよく似ている。特にメッセージ系
の本は、モロそうである。読んでる間、読者は著者に説教されてるのだ。
そういう説教本をアメリカに住む数百万人が読んだとしたら、社会にもそれ
なりの影響があるはずである。
今回の不動産バブルは、『金持ち父さん貧乏父さん』の説教の結果である。
おそろしくたくさんの人たちがそのメッセージに影響されて、投資用不動産売
買に走ったのだ。
ま、私が不動産に興味を持ち始めたのも、同書が原因ですからね。あんまり
ウダウダ言いたくないのだが、とりあえず事実は事実なので、指摘だけはして
おきたい。
ひろ
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『お金がほしい14』
今週の儲けは−9ドル77セントだった(2221ドル36セントの軍資
金が2211ドル59セントに)。ちょっとだけ減りました。ホントはもっと
損したのだが、少しだけ盛り返してこの結果となった。
先週はいろんな失敗をした。まさにシロウトのミステイクの連続だった。
40近くにもなって、しょーもない失敗を繰り返す私。ま、ホントにシロウ
トなんだからしょーがないですけどね。
でも、このトシで山ほど失敗することって、なかなかないわけでしょ。20
代じゃないんだし。
そういう意味では、新鮮だった。人間、いくつになっても学ぶことってある
んだなあ、てな感じで。
ところで、株というのは、ひとの時間をブラックホールみたいにグングン吸
い取ってしまいますな。
まるで底なし沼。どこまでやっても、やるべきことと知るべきことが山ほど
あるのだ。
だから、私も時間が足りないのである。
あたしって、無職よ。やることないのよ(多少はあるが)。それでも足りな
い。ったくどうしろっていうのよ。
ただね、手抜きしても結構やれるんじゃないかしら、という手ごたえも同時
にあるのだ。
でも手抜きしないのは、単にコワいから。なんか見落としてるじゃないかと
思って、新聞をスミからスミまで読んじゃったりするのである。
要するに、いろいろ勉強することが、一種の鎮静剤みたいになってるのであ
る。麻薬みたいなもんだ。
こういう状態は、あんまり好ましくないと自分では思ってるんですがね。
ひろ
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『今週の歌』
「マイサンを ムギュっと抱きしめ スキスキと
するのが苦手な 父でいいのか ひろ」
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