2005年9月6日号(No.495)



目次

*『「日本の祭り」復活10』
*『LICジャパンタウン作戦14』
*『NYJJ構造改革30』
*『NYのバカたち22』
*『今週の歌』
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『「日本の祭り」復活10』

 一体、祭りとは何なのか。なんで祭りをしなくちゃいけないのか。
 別になくてもいいのである。だれかがひじょーに困るなんてことはないの だ。
 実際にやるのも一苦労。やったって、お金が儲かるわけでもない。
 したがって、普通の判断ができる人はまずやらない。
 しかし、今回わたくし、やらせていただきました。
 やった理由のひとつは、私が物好きで暇人だからである。ある種のバカと 言ってもいいだろう。祭りでボロボロになって、つくづくそう思いました。
 6月中旬から準備を始めて8月終わりまで、アタシの人生、祭り一色でし た。
 マイサンと一緒に看板を作ったり(彼は見てるだけだったが)、チラシを貼 りに行ったりしたが、すべてボランティアである。経費だって、とりあえずは 自腹だった(あとで精算する予定)。
 つまり、私にとっての具体的な利益って、何もなかったのね。
 では、なんでそんな大変なことに手を出してしまったのか。
 前述の「物好きで暇人でバカ」の他に、「以前の祭りに関わってた人間の義 務として」という理由もある。
   「以前の祭りに関わってた人間の義務として、祭りをもう一度復活させ る」。そういうことですね。
 一種の義務感ってヤツである。
 ただそれは、あまりにも美しすぎるストーリーだ。私はそんなことだけで動 くほど、清く正しい人間ではない。
 実際は義務感だけではく、「祭りをやりたいのよ」という気持ちがあったの である。それが今回のバカな行いの原動力になったのだ。
 さて、ここからが本題である(前フリが長くてスイマセン)。
 さまざまな面倒くさいことがあるにも関わらず、私が祭り復活に走ったの は、なにはともあれ、祭りをやりたかったからである。
 他の理由もあるが、純粋に「やりたかった」のだ。
 問題は「やりたかった」ワケだが、祭りを終えたいま、やっとその理由がわ かった。
 自分ではじぇんじぇん気づいてなかったのだが、私の中では「祭り」と 「ジャパンタウン」がつながっていたのだ。
 要するにですね、祭りというのは、1日だけのジャパンタウンみたいなもん でしょ。日本の店があって、食べ物があってって感じで。
 今回祭りがジョインしたHOWL! Festivalの記事が『Time Out New York』誌 に掲載されたのが、その記事の中に「Matsuri, a Japanese culture festival(featuring a block of St. Marks converted into a "Little Japan")」という文があったんですね。
 その文を読んだときに、ピンと来たのである。「あ、そういうことだったん だ」ってね。
 遅いよ。
 私は祭りをやることで、テンポラリーのジャパンタウンをクリエイトした かったのである。だから、何の得にもならないのに、祭りなんていう大変なこ とに手を出してしまったのだ。
 わたくし、アタマよりカラダのほうが先に動いてしまうタイプなので、そう いうことがよくあるんですね。ちなみに、このNutsもそうだったんですが。
 続きは次回に。
                     ひろ
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『LICジャパンタウン作戦14』

 9月7日付けの『metro』に私のLICジャパンタウン案に関する記事が掲載さ れた。
 『metro』って、朝、地下鉄とかで配ってる英語のフリーペーパーね。ちな みに発行部数は、約50万部だそうです。
 きっかけは、今回の祭りだった。
 祭りの件でインタビューされた際に、ジャパンタウンの話になり、
 「ジャパンタウンってどこに創るの?」
 「Long Island City(LIC)よ」
 「East Villageじゃダメなの?」
 「だって、East VillageはEast Villageじゃん。どう考えても、 Japantownって名前にはなんないでしょ」
 「あ、そうか」
 というような会話をしたのである。
 それが結果的に記事になったというわけだ。なんか簡単だったなあ。
 同誌には以前から注目していた。
 なぜかというと、結構軽めの記事でも載せてくれそうな気がしてたのであ る。
 『New York Times』や『New York Post』に記事を載せるのは、なかなか大 変だ。小さなネタは、ほとんど無視されてしまう。
 ところが、『metro』はそこがチト違う。
 おそらく他紙との住み分けのためだと思うのだが、やたらと小さなネタを 拾って記事にするのである。今回のLICジャパンタウン記事がいい例だ。
 正直言って、大々的に「LICにジャパンタウン創るよ」とホザくには、少し 早すぎる。まだ何の準備もできてないからね。
 ただ、毎日50万部も出てる新聞に載せてくれるのである。このチャンスを 逃せば、次はいつになるかわからない。
 また同時に、同案に対する人々の反応、特に一般のニューヨーカーたちがど のようにリスポンスするかを見てみたかったのである。
 私のLICジャパンタウン案は、自分で言うのもなんだか、かなり乱暴なアイ デアだ。
 皆さんご存知のように、私は現在、単なる主夫である。
 その主夫が、LICにジャパンタウンを創りたいだと。ったく、ふざけた話 だ。
 普通に考えれば、ぜったい無理である。実現するとしたら、何らかのミラク ルが必要だ。
 そのミラクルを仕掛けるのに、メディアはベリーインポータント。たとえ ば、今回の『metro』の場合、約50万人に「こんなアイデアがあるんです が、いかがですか」とボールを投げることができる。
 今後どういう展開になるかはまったくわからないが、ニューヨークに対し て、私のアイデアを紹介することができたのはありがたい話である。
 ま、紹介だけでは困るんですがね。
                      ひろ
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『NYJJ構造改革30』

 今週、私のうちの近くにチャイニーズ系のスーパーがオープンした。
 あんまりチャイニーズ軍団が住んでる地区じゃないのよ。にもかかわらず、 大胆にオープン。いい度胸よねえ。
 ちなみに同店は、ゴージャスな鮮魚&精肉売場を備えた完全フル装備のチャ イニーズ系スーパーである。普通こういう店は、チャイニーズネイバフッドに しか存在しない。
 なのになのに、今回彼らはあえて非チャイニーズ地区に進出したのだ。
 おもしろい動きである。
 私が思うに、もしかしたら彼らはニューヨークにおける食品スーパーの可能 性に気づいちゃったのではないだろうか。
 皆さんもすでにご存知だと思うが、ニューヨークの食品スーパーはユルい。 レベルが低いと言ってもいいだろう。
 たしかにハイレベルな食品スーパーもあることはあるが、ごく一部である。 全体的な平均点で言えば、日本のスーパーのほうが圧倒的にベターだ。
 ニューヨークのスーパーの場合、特に鮮魚、精肉、青果などの生鮮コーナー が無残なのよね。
 「新鮮」ということに対する執念が足らないためか、生鮮コーナーが「生 鮮」になってない店が多い。鮮魚売場なんて、ホントに大変なことになってい るのだ。
 つまり、そこにはスキがあるわけですね。
 これからニューヨークに必要なのは、レベルの高い生鮮コーナーを持つスー パーである。たとえば、チャイニーズ系のスーパーのような・・・
 ここで話を戻す。
 前述のように、ニューヨークのスーパー業界には、一種のニッチマーケット が存在するのである。
 「レベルの高い生鮮コーナーを持つスーパー」。それね。
 私が、うちの近くにオープンしたチャイニーズ系のスーパーに注目する理由 はそこにある。
 彼らは、ニューヨークにおける食品スーパーのニッチマーケットに気づいた のではないか。今回の非チャイニーズ地区への出店は、その第一歩ではないの か。
 なんてことを考えるわけですね。
 チャイニーズ系スーパーの生鮮コーナーは強力である。鮮魚売場は、結構乱 暴な感じがするが、それなりの鮮度を保っている。
 彼らが本気でニューヨークのスーパー業界に殴り込みをかければ、それなり に成功するはずだ。
 問題は、彼らがその可能性に気づいてるかどうかよね。
 続きは次回に。
                    ひろ
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『NYのバカたち22』

 「相手をノイローゼにして働けないようにする」の続きである。
 そろそろ具体的な話に入ろう。まずはココロ構えについて。
 あなたの目の前に悪魔のような同僚がいたとする。
 いろんな手を使ったが、どうしてもそいつを退治することができない。
 そこであなたは、最後の必殺技、「相手をノイローゼにして働けないように する」を使うことにした。
 前述のように、相手は悪魔である。
 悪魔を相手に戦う場合、最もインポータントなのは、自分もきっちり悪魔に なってしまうことだ。
 そこにスキがあってはならない。良心は命取りになる。だから、そういうも のも全部捨て、自分も冷酷非常な悪魔になるのである。
 繰り返しになるが、あまさを出してはならない。これは戦争である。相手が 息絶えるまで、刺して刺して刺しまくるのだ。
 普通の人にとって、それは大変な作業である。ココロがどんどん荒れていく のがよくわかるはずだ。
 ただ、ココロの荒れ具合を気にしてたら、絶対に勝てない。
 前回書いたように、「相手をノイローゼにして働けないようにする」ワザを 使えば、あなたの精神も必ずボロボロになる。
 なので、自分のことはとりあえず諦(あきら)めて、相手を倒すことに集中 すべきである。つまり、敵の精神をボロボロにすることのみを考えるのだ。
 まさに悪魔ですね。
 続きは次回に。
                   ひろ
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『今週の歌』

「雲ひとつ ない青空が どこまでも
   そう あの日もちょうど こんな日だった ひろ」
 


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「週刊Nuts」編集部


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