1995年4月25日号

(No.60)


@週刊Nuts「平成の目安箱」

村山首相様
前略
 首相、神経ズタズタでは、ありませんか? よくもまあ、次から次ぎへと問題ばか り起こものです。
 こんな時に申し訳ないのですが、首相、もうすぐ、新たな問題が現在の政府に起き ます。今度は、私たち海外にいる日本人がその問題を引き起こします。
 今月9日、世界各地で「海外にいる日本人が日本国内の国政選挙に参加できる制度」 実現のために活動する7カ国8団体の代表が日本に一時帰国し、「国民に与えられて いる選挙権が行使できないのは、憲法違反である」として、日本弁護士連合会人権擁 護委員会に申し立てを行います。
 首相、これは、勝ち目がないですよ。おそらく委員会は、「現在の状態は違憲であ る」という判断を下すでしょう。まあ、違憲だからといって首相が刑務所にブチ込ま れることはないのですが、あんまり首相ご自身も気持ちの良いものではないですよね。
 私もニューヨークの代表として帰国します。1年ぶりの日本です。そして、1ドル 80円代の日本です。大変困っております。
 まあ、5月9日の件は、楽しみに待って頂くとして、私には、もうひとつやらねば ならないことがあります。それは、だれが「平成の目安箱」を読んでるのかを見つけ だすことです。
 「平成の目安箱」が総理府内に設置されてることは、分かっています。問題は、 「一体だれが読んでいるか」です。そこで、私は、ちょっと総理府を訪れてみること にしました。どっちみち、陳情だ、署名提出だ、と永田町のあたりをウロウロする予 定ですから、暇つぶしにそちらにお伺いします。一応、選挙権の件で首相にお会いで きるようアプローチはしているのですが、まだはっきりとは、分かりません。ですか ら、私の方から総理府にお邪魔します。楽しみです。うふふ。
 もしかしたら、日本でお会いします。すべては、その時に。では。                                             草々
                       「週刊Nuts」編集人 竹永浩之

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沖縄 北大東島編 パート23
 「魚と友達になれる」と言っても、そんなに人の良い、いや、魚の良いヤツラばかり ではない。中には、喧嘩を売ってくるヤツもいる。
   ここで、ひとつ。ちなみにサメが僕たちを噛んだり、食ったりするのは、別に喧嘩を 売ってる訳ではない。彼らは、単にお腹が減っているだけである。だから、ここでは取 り上げない。また、今回の舞台は、北大東島では、なく、沖縄の座間味という所の話で ある。
 その日は、沖の方でタンク担いで潜っていた。今回は、漁ではなく、ダイビングの仕 事で、何人か客を連れていた。
 水深10メートルあたりの岩肌にしがみ付きながら、自分たちの回りをブンブン泳ぐ 魚たちに見惚れていた。その時である。はるか向こうから、銀色のデカイやつらが群を なして現れたのだ。イソマグロであった。
 イソマグロ。近海性のマグロである。まずい。食えたものではない。一応、デカくは、 なる。一番大きいヤツで、2メートルぐらいだろうか。それでもまずい。このイソマグ ロのことを、沖縄の方言で、「トカキン」と言う。ルックスが、まず「トカキン」であ る。銀色の、さも硬そうな肌。金属の固まりみたいだ。どちらかと言うと、「ト・カッ キーン」という響きが合う。また、こいつが魚相が悪い。品のない顔をしている。素直 に白状しよう。私に似ている。
 さて、話は戻る。このイソマグロ軍団、突然現れたのは良いのだが、なにやら私たち の存在が気に入らないらしい。目で分かる。そのうち、彼らは行動に移り始めた。私た ちの近くに寄って来て、歯をガチガチ噛み鳴らすのであった。「な、な、な、なんだよ お」とビビる私たち。ま、噛みつくことはないのだが、それでもあんまり気持ちの良い ものではない。ヤツラの顔が、「ケッ!悔しかったら掛かってきな」てな感じで笑って いる。ちくしょう。だからまずい魚は嫌いなんだ。
 丁度タンクの中の空気もなくなって来たので、浮上することにした。水面に向かいな がら下を見ると、一匹のトカキンがクルッと嬉しそうに旋回した。いやなヤツラである。
 それ以来、私は個人的に、トカキンには冷たくすることにしている。しかし、同じマ グロでも、ホンマグロの大トロは、私の愛しい恋人である。
                                    編集人

@VOICE

@「誰か教えて!」
 先日私の友人Eちゃんが発見したのですが、チャイナタウンはPrince & Mottに政治 評論家”竹村健一”の壁画があるのです。その絵を詳しく説明すると、たまたま朝早く 起きてなになにも面白い番組がないためにしょうがなしに見た、パイプをくわえて9: 1分けをしている竹村さんそのものなんです。私も確認しに行ったのですが、あれはど う見ても竹村さんという事を否定は出来ません。どうしてチャイナタウンに竹村さんの 絵があんなに大きく書いてあるのでしょう。隠れ竹村教というのが中国人の間に流行っ ているのでしょうか。誰か、誰があの絵をどのような目的で描いたか知っている人教え て下さい。
                                 てつじ
@先週の朝日新聞を読んだところによると、今回の兵庫大震災でボランティアに参加し た人のうち、”又、機会があったらやってみたい”と答えた人は全体の8割にもなった とか。60%以上の人が(正確な数字はおぼえていないのだが)ボランティアは初体験 で、20才代の男女が多かったとのこと。
 日本はアメリカと異なり、キリスト教が布教してないせいか、ボランティアという言 葉(行動)に抵抗がある人が多い。現に、ボランティアに該当する和語もないではない かとは、今たまたま読んでいる木村治美さんの言葉だが、私自身、”ボランティア”と いう言葉の響きが嫌いだった。”ボランティアで教会のバザーを手伝う”、”ボランテ ィアでアメリカ人に日本語を教えている”。これらの言葉の後には、”だんながNY駐在 の商社の奥さん”という言葉がよく似合うような気がする事実。
 ボランティアとは無料(無償)なので、自分の生活に”ゆとり”がない人にはできな いはずである。しかし、私もここ数カ月、自分の好きで、いくつか自分のできることを やってみて、ボランティア=善人ぶってるやつではないとわかった。私の友だちの一人 も、ボランティアは嫌い、と言っていたが、今、職探しのため、ある音楽関係のオフィ スに入りびたり、電話番などをしている。”ボランティア嫌いじゃなかったっけ?”と たずねると、”いや、でも楽しいんだよね”との返事。人のためになんて言いながら、 ボランティアって、人のためにというイメージがあるけど、結構自分の欲求を満足させ るためのものでは・・・と思ったりしてます。
                                  B.B.
@先日、おやじから突然FAXが入りました。「オウムで危ないから帰ってくんな。父」。 いきなりですよ。慌てて電話してみると、やはり、現在かなり危ない状態のようです。 テレビでは、「オウムがヘリコプターでサリンをバラ撒くぞ」とか「麻原彰晃が捕まっ たら、残ったやつらがやけになってサリン撒いて歩くぞ」などと言ったことをやってい るらしく、”一億総オウム釘付け状態”のようです。ちなみに私は、麻原のおっさんと 出身地(熊本県八代市)が同じで、今でもそこに住んでるおやじの話だと、八代の一部 の人々は、上や下への大騒ぎ、だそうです。この一部の人間というのは、彰晃さんがガ キの頃、いじめた連中らしく、「あいつが復讐に来るかもしれない」とハラハラドキド キしてるとのこと。どこまで本当か分かりませんが・・・。
 電話中に、おやじが「おっ、麻原がなんで目の見えんか、お前知っとっか?」と私に 聞きました。「わからん」と答えると、私のおやじさん、ここぞとばかりにしゃべり出 しました。「あんげら(熊本弁で、”あいつ”という意味)、アサリばっかっ食いよっ たったい」。「アサリ?」。私は、「アサリ」と聞いた時、「サリン」の親戚か何かか と思いましたが、何のことはない、ただの「アサリ」でした。おやじの話によりますと、 麻原さんの実家の辺りは漁師が多く、彼らは自分たちが採ったものを一年中食べてると のこと。で、この辺のアサリは、一年のある時期に毒を持つらしく、その毒を持つアサ リを毎年食べてたために、彼は目が見えなくなったそうな。また、そのアサリの毒のせ いで、そこに住む人の中には、盲目の人がかなりいるとのことでした。魚屋をやってる おやじの言うことですから、この「アサリ有毒説」は、結構いい線行ってるかもしれま せん。
 なにはともあれ、帰国します。パニック状態の日本を見てきます。帰ってきたら、い ろいろご報告しますので、お楽しみに。では、行って来ます。
                                                編集人

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net