1995年7月25日号
(No.72)
Nutsの表紙です
@週刊Nuts「平成の目安箱」
村山首相様
前略
首相、このまま辞めずに年末まで行きましょう。よろしくお願いします。
さて、フランスが「また核実験すんどー」などという馬鹿げた事を言っ
ております。それも、やるんだったらパリのど真ん中でやればいいものを、
なんと南太平洋まで出張してやろうとしております。愚かです。
で、我が日本ですが、日本政府は、今回のフランスの計画に対して、強
気な態度を見せましたね。「国連に反対の意志表示をする」とか「フラン
ス製品不買運動というのも一つの手であるね」とか「実験場に船でもおくり
ましょうか」などと言った、いつもの弱腰日本とは思えないような発言、発
表がポンポンと飛び出しております。ま、これは、選挙用のアピールという
要素が多分にあったからでしょうが、それにしても、強気でしたよねえ。
私は、今回の日本政府の発言及び態度を全面的にサポートします。やっぱ
り核について、日本はもっともっと積極的に発言して行くべきだと思います。
それが、世界唯一の被爆国=日本が人類に対して課せられた役目ではないの
でしょうか? 被爆国の日本が発言しないと他の国も発言しづらいというの
もあるでしょう。つまり、反核運動を進める団体、国が「あれー? 被爆国
である日本が何も言わないじゃないか。おかしいなあ。俺達、もしかしたら
何か間違ったことをやってるんじゃないか?」などというふうに、反核運動
自体に疑問を持ち始める可能性もあります。ですから、核爆弾に関すること
には、手当たり次第に口出しして良いと思います。「核爆弾と言えば日本」
と呼ばれるくらいになって良いはずです。
今、盛んに「日本はどのような形で世界に貢献していくか」という議論が
行われています。常任理事国になるだとか、いろんなことが言われています
が、私はある程度、テーマを絞って、「それらについて、日本は、ちとばか
りうるさいですぞ」という局地集中型貢献方法をとるべきではないかと思い
ます。その、日本が取り上げるべき最初のテーマが「核爆弾」についてです。
今年に入って、「原爆展だ」とか、「アメリカ兵の命を救うための原爆だっ
た」とか、「いや、あれは単に原爆を使ってみたかっただけだ」とか、過去
について、いろんなことが言われています。それも大事です。でも、結局最
も大切なのは、今と将来についてです。現実の核の恐怖に対して、日本がど
のように対処していくか。この件では、日本がリーダーシップ取りましょう
よ、ね、首相。
選挙、大変でしたね。自民党のアホンダラにも「ご苦労様」とお伝え下さ
い。では。
草々
「週刊Nuts」編集人 竹永浩之
君といた夏を愛する理由
たまにはやわらかい事も書かねばならない。
という訳で、今、チャンネル31で日曜日の7時からやっているドラマ
”君がいた夏”について書いてみよう。
以前書いたことがあるが、私は、このドラマを愛している。それも強くであ
る。スッゴクよ。なぜか? それを自分なりに分析してみようと思う。我慢し
て読んで頂ければ幸いである。
最初にストーリーを簡単に説明しておこう。ここに3人の登場人物がいる。
大学4年生のイリエ(筒井道隆)、その遠い親戚の女の子アサミ(瀬戸朝香)、
そしてイリエの後輩のスギヤ(いしだ壱成)。この3人が夏の間だけ一緒に住
むことになった。そこで酒池肉林の恋愛物語が始まるのである。
私がこのドラマをラブラブしてしまった理由は2つ考えられる。一つは、
「あんた、その子があんたのこと好きなのに、全然気づきませんねえ、どうなっ
てますの」状態と、もう一つは、「このドラマが夏に展開されている」、とい
う2つの要因が私の夏を乱れさせてしまったのよ。
まず、「スキスキ、でも気づきません」状態について。アサミはイリエのこ
とが好きである。で、スギヤはアサミのことを憎からず思っている。となると、
イリエがスギヤのことが好き、という展開になりがちだが、そこは違う。イリ
エはケイコさん(松下ゆき)のことが好きなのである。この状況を簡単に示す
とこうなる。スギヤ→アサミ→イリエ→ケイコ。イリエとケイコさんは相思相
愛ぽいのであるが、いつもすれ違ってしまう。
この寄ってたかって片思い状態というのは、一見うっとうしいように思える
が、ハマってしまえば抜けられない。「この子がこんなにあんたのこと思って
いるのに、なんであんた気づかないの? 鈍感違う? でも、まだ気づいちゃ
ダメダメよ。そしたらドラマが終わっちゃうわ。」。そういう思いが、ドラマ
の1時間の間に私の心を駆けめぐる。また、今回の片思い状況が非常に近距離
にて、つまり触ろうと思えば触れる距離に相手がいる、という環境で展開され
ているというのが、もうひとつのミソである。アサミちゃんがイリエのシャツ
の臭いを嗅いだり(これは単に頬ずりしているという噂があるが、私は経験上、
これは臭いを嗅いでいると判断している。)、横でくつろぐイリエの手に触れ
ようとしたりなんかするのを見ていると、「行っちゃう? 行っちゃうの?
アサミちゃん」とハラハラドキドキしてしまう。スギヤ氏についても似たよう
な状況が展開される。アサミちゃんが夜遅くまでイリエが帰ってくるのを待っ
てたりする時(そんな時、当のイリエはベットの上でケイコさんの寝顔を眺め
てたりするからたまらん。)、ゴソゴソ起き出してきたスギヤ氏がそれを見つ
けて、一緒に話し出したりするのであるが、そこでアサミちゃんがどのくらい
イリエのことが好きかしゃべっちゃうから、スギヤ氏は無惨よねえ。「今は我
慢よ、スギヤ君」と励ましたくなるけど、アサミちゃんはイリエのことが好き
だし、そんな簡単にスギヤ君を励ましてしまうのも無責任ではあるし、でも、
この状況で聞き役になるスギヤ君も可哀想だし、でも僕はこのニューヨークか
ら何も出来ないし、という「心が羽交い締め」状態に、日曜日の夜はハマリ込
んでしまう。
もう一つの理由、”夏”について説明しよう。このドラマの舞台は夏である。
セミの鳴き声は出てくるわ、夏祭りは登場するわ、スイカ食ってるわ、と夏の
要素がそこら中に潜んでいる。暑い夏。これが素晴らしい。そしてその夏は、
はかなく終わるのである。これがまた、たまらん。アサミちゃんが「夏だけの
思い出にするの。」などとノタマった日には、おじちゃん、テレビの画面に頬
ずりしながら、「アサミちゃん、そんな事言うなよ、さびしいよお、ガオー!」
となってしまう。でも、これが冬だと話は違ってくる。「冬だけの思い出にす
るの。」などと言われても、「あらまー、お寒いのに大変ですね。」としか言
えない。冬は一気に盛り上がり型の恋愛物語にはフィットしないのである。
夏に関してはもう一つ、個人的な思い入れがある。以前、沖縄の海業界で働
いていたのだが、こういう業界も盛り上がるのは、当然夏である。それもかな
りの盛り上がりを見せる。
夏になると沖縄の海に仕事を求めていろいろな人種がやってくる。一般に若
者が多いせいもあって、自然とラブラブ関係があちらこちらに出現する。そし
て、夏が終わると「私達の愛も東シナ海の向こう側に、沖縄の太陽と共に沈む
のね。夏、そして、あなたにサヨナラ。」という別れがプランクトンのように
大量発生する。私も一時、その当事者であった。であるからして、このドラマ
のような「夏の思い出」ストーリーを見ていると、画面の中の物語と沖縄の思
い出がガップリ四つに組んでしまうから大変である。このドラマを見てる最中、
「そう、こんな線香花火のような恋があるのよね。その時は好きだった。ホン
トよ。でも、あれは夏の思い出。私も元の自分にもどり、あなたも自分の街へ
と帰っていった。ひと夏の夢だったのかもね。」と言いながら、昔の彼女が後
ろのトイレのドアから出て来そうな気がして、ガバッと後ろを振り向いてしま
う。知らない間に「ゼーゼー」と息が荒くなっている。なぜ「ゼーゼー」なる
かは自分でもよく分からない。でも、その興奮感は、たまらないわね。
以上のような理由で、私は日曜日の午後7時にはテレビの画面にへばりつい
ている。今現在の時点(7/23)までに、6話が終了した。今週は、選挙速報な
どというもので、僕の大切な1時間が抹殺されてしまった。馬鹿野郎。でも、
くじけない。来週があるわ。
この夏は、このドラマに掛けるのよ。そう、それが私の「’95夏」の思い
出。うふふ。では。
編集人
タバコの話
私はタバコを吸いません。今まで吸ったこともありません。ですから、現在
の厳しい禁煙環境の苦しさは理解できないのであります。
今年の4月から始まりました、ニューヨークの「レストランでタバコを吸っ
てはいけません」攻撃。喫煙家にとっては地獄である、この禁煙態勢がニュー
ヨークに現れて、早くも4カ月が立とうとしています。喫煙家の皆さん、大丈
夫でしょうか?
今回、タバコについて書こうと思ったのは、ある知り合いとタバコのことに
ついて少し話したのがきっかけです。相手(彼は喫煙者です。)の話の内容を
簡単にまとめるとこうです。「最近のニューヨークのタバコ環境は、喫煙者に
とって非常に厳しいものである。ビジネス関係の建物の中では、ほとんど吸え
ない。よって、私たち喫煙者軍団は、表に出て吸うことになる。でも、ここに
問題がある。多くの喫煙同志たちが吸殻を道にポイポイ捨てている。その辺の
歩道を見てみれば分かる。吸殻が山のように落ちている。これは、やはりエチ
ケットに反すると思う。同じ喫煙者としても、見ててあまり気持ちの良いもの
ではない。私は思うのだが、こういうことをしていると、最終的には、道でさ
えも吸えなくなるのではないか? ”道を汚くする喫煙者は許せん。”とか言っ
て公共の場所全面禁煙令が出るかもしれない。という事は、喫煙者は今、自分
で自分の首を締めているのである。喫煙者は自分の行動についてもう一度考え
てみるべきである。」ということを言ったのであります。
喫煙者の皆さん、どう思います? ポイ捨てしてますか? もし、してると
したら、何故やるのですか? 私はこの話をしてくれた彼にこういう質問をし
ました。「ポイ捨ては、室外退去を命じられた喫煙者軍団の社会に対する怒り
の表現ではないか? ”ちくしょう、俺達を追いだしやがって。悔しいから街
を汚くしてやる。ポポイのポイ。”という気持ちでポイポイ行動を取っている
のではないか?」。彼の答えは、「そういう要素もあるかもしれない」という
ものでした。
はっきり言って、私もポイ捨ては、あまり良いものだとは思いません。明ら
かに道は汚くなります。「俺達の吸う権利を奪っといて偉そうなことを言うな!」
というお叱りの声が聞こえて来そうですが、実際、汚くなります。私は別に
「だから吸うな」と言ってる訳ではありません。吸っていいと思います。でも、
道を汚しても誰の得にもなりません。どちらかと言うと、損になる可能性の方
が高いのではないでしょうか? 今現在が、彼が言ったように「自分で自分の
首を絞めている」状態であるとしたら、明らかに損です。
この彼が見せてくれたのですが、携帯用の吸殻入れというのがありますよね。
あれなんかスゴク良いアイデアだと思うんですけど、どんなもんなんでしょう。
「おめえ、タバコぐらい好きに吸わせろよ。俺達を室内から追い出しただけで
十分じゃねえか。あんなもん面倒くさくて持ち歩けるわけねえだろ、アホ!」
という声が聞こえて参ります。ありがとうございます。でもでもですよ、私だっ
たら、敵(この場合はタバコをこの世から抹殺しようとしている健康命軍団)
に弱みを握られるようなことは絶対にしません。「喫煙者は道を汚している。
よって成敗する。」などという喫煙者討伐のための大義名分なんか死んでも与
えませんよ。喫煙者の皆さん、どう思います?
タバコの話でした。では。
編集人
下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ