1995年8月22日号

(No.76)


                     Nutsの表紙です

@週刊Nuts「平成の目安箱」

村山首相様
前略
 先週の続きになります。
 前回は、創価学会と新進党の関係及び創価学会員の選挙時の姿勢、行動につ いての私個人の思いをお話ししました。もう少し、そのことについて書いてみ ようと思います。
 「創価学会が気味悪い」。私は先週そう書きました。その理由は、学会員の 人々が何も考えず、ただ「創価学会絡み」という理由で特定の立候補者を応援 しているように思えたからです。あくまでもこれは、私がそういうふうに「思 えたから」であって、「そうである」と言ってるわけではありません。でも、 創価学会にそういうふうに「思わせてしまう」要素があるのも事実です。
 実を言いますと、最初の予定では、「創価学会の方々が何を基準に特定の候 補者を応援してるのかわからん。だから、聖教新聞に投書して、その辺のこと を直接、学会員の方たちに聞いてみましょ。」という感じで今回の「平成の目 安箱」コーナーを終わらせて、同時に、聖教新聞への投書も一緒に掲載するは ずだったのですが、ちょっと計画にズレが生じてしまいました。
 先週の月曜日です。前回の「平成の目安箱」投書を書き終わった後、「聖教 新聞に投書するんだから、その送り先を調べとくべ。」と思い、聖教新聞に電 話したのであります。首相もご存じの通り、聖教新聞は、創価学会が発行して いる新聞です。その時は、ただ投書の送り先が知りたかったのですが、知らぬ 間に「読者応答室」という所に回されてしまいました。一応、「投書の送り先 が知りたいだけなんですけど・・・」と主張したのですが、その担当のタケウ チさんという方が「簡単な内容でしたらお答えしますのでどうぞ。」と言い、 「いやー、今ニューヨークから電話してて、電話代が馬鹿にならないから、出 来れば文章で・・・」と私もかなりねばったのですが、結局30分もしゃべっ てしまうことになりました。以下にその内容を紹介します。
 「前回の参院選での新進党の勝利の大きな原因は、創価学会の力ですよね?」  「創価学会がその勝利の原因では、ありません。要素の一つです。」  「どういう基準で支持する候補者を選ぶのですか?」  「基本的に新進党を応援するかどうかは、その人次第。新進党を支持する件に しても、創価学会としてそれを決定するのに3カ月もかかりました。」  「でも、創価学会の票の力は大したもんですよね。」  「別に創価学会員全員が、学会が支持する党に入れた訳ではありません。8 割ぐらいでしょ。」
 創価学会員の票は全体で7百万票ぐらいです。その中の8割でも動かせて、 その票が新進党に流れたとすれば、大した力だと思いましたが、そのことは言 いませんでした。
 「でも、それだけの人間が一丸となって動くというのは、気味悪いですよね。 私なんかが外から見てると、その不自然さがやたらと気味悪いのですが・・・。」  「普通、その結束力や団結力を気味悪いと見る人もいます。でも、私たちは、 理念で政治家を選びます。利害ではありません。一般に、利害で政治家を選ぶ 傾向がありますが、私たちは、その政治家が持つ理念で、支持できる、支持で きないを決定します。ですから、ちゃんとした理念を持つ政治家であれば私た ちは一生懸命応援します。」  「.でも、マスコミはいろんな事、書いてますよね。」
 ここで私が言いたかったのは、「新進党は創価学会党ではないか?」という マスコミに共通する論調についてでした。
 「マスコミは悪いことだけ書きます。でも、そんなマスコミにむきなって怒 るのも大人げないですし・・・。」  「でも、候補者を支持するしないの決定プロセスを一般にも公開すべきでは ないのですか? でないと、外から見てる者にとっては気味悪いです。」
 ここでの「決定プロセスを一般にも公開」の意味は、「学会員は基本的に自 由に支持する候補を選べる」、「候補者の持つ理念によって、その候補者を支 持する支持しないを決定する。その候補者が創価学会に絡んでいるいないによ るものではない」、「闇雲に新進党を応援した訳ではなく、その決定までに創 価学会内において、時間を費やして多くの議論を重ね、そして、決定された」 ということを創価学会の外にいる一般の人達に分かってもらうよう努力する、 ということです。
 「マスコミを通じて公開しようとしても、マスコミは、そんなこと書いてく れません。」
 この意見に関しては同感でした。
 「それでは、どうやってまわりの人々、つまり創価学会の動きを気味悪がっ ている人々に、そういう実際の”健全”な姿を分かってもらうのですか?」
 この質問に対する具体的な答えはありませんでした。
 以上です。
 首相、この会話の内容をどう思われますか? 私がひとつ気になったのは、 聖教新聞内に「読者応答室」というものがあって、そこのタケウチさんという 人が、創価学会を気味悪がっている私に、「創価学会の代表」として答えて、 その私の意見が、創価学会員の方々に届いたかどうか分からないという状態で す。私は、創価学会員の皆さんに、「外にいる人間はこういうふうに感じてま す。どう思いますか?」と問いかけて、彼らにそれについて考えて欲しかった のです。別に事務的な人間味のない答えを聞きたかった訳ではありません。こ ういうところにちょっとだけこの団体の閉鎖性を感じてしまいます。だから、 私たちは気味悪く思うのです。こんなことやってて、創価学会は大丈夫なので しょうか? 外の意見が中に聞こえない状況。オウムに少し似てませんか?  やはり宗教団体というのは、どうしてもこのような性質を持ってしまうのでしょ うか? 少しは骨のある団体かと思いましたが、期待はずれでした。あーあ。
 来週もこの話題で行こうと思います。では。
                                                       草々
                「週刊Nuts」編集人 竹永浩之

Nuts世界観光案内・アジア放浪編 パート2

 バンコクの朝は汚い。
 「ムエタイ修行」のために乗り込んだバンコク。普通なら、「その澄み切っ た朝に、おはよう、と声を掛けた。」とかなんとかいう書き出しで始めたいと ころであるが、実際、バンコクの朝は汚い。空気がである。交通渋滞がしゃれ にならないのだ。そのために、排気ガスが寝起きの澄んだ肺に、乱暴に飛び込 んでくる。
 私が滞在していたのは、P.B.ゲストハウスというところであった。1階はビ リヤード場、その上がゲストハウスとなっていた。
 この宿に着いたのは、午前2時頃。そのまま寝た。でも、時差の関係で早め に目が覚め、「外に出て、新鮮な空気でも吸おうか。」と思い、道に出て、肺 を広げるだけ広げて深呼吸したら、できたての排気ガスで胸が一杯になってし まったのである。多少、大げさに書いてはいるが、確かにバンコクの排気ガス はスゴイ。
 さて、問題のムエタイである。そのP.B.ゲストハウスという宿屋のおやじは、 ムエタイのジムも持っている。そのジムは、ゲストハウスのすぐ近くにあった。 とりあえず、見るだけ見とこうと思い、初めてのバンコクの朝、そのジムを訪 れた。
 はっきり言って、この朝のことは、あんまり覚えていない。そのジムにいた のも10分ぐらいだったと思う。記憶の中にうっすらと残っているもの。それ は、その馬小屋のようなジム。黒く光るサンドバック。褐色の肌をした、動物 の目を持つ少年達・・・。ゴム草履を脱いで、裸足で少し歩いたのだろう。足 の裏がコンクリートの床に触れてヒンヤリしたのを覚えている。
 ジムを後にした。その午前中に何をしていたかは、分からない。おそらく道 端に座っていたのだろう。よく考えると、レストランに入ってヨーグルトを食っ たような気もする。まあ、いい。でも、その午後のこと、私が初めてそのジム に練習に行った時のことは、細かいこと、例えば、匂い、痛み、肌触り、そし て緊張感まで、はっきりと思い出せる。
 その日の午後、タオルを1本肩に掛け、Tシャツと短パン姿で、私はジムの ボロボロの扉の前に立っていた。音が聞こえてくる。「恐いな」。左手でゆっ くりとそれを押し開き、「やっぱり、観光だけにしとこかな?」とぼんやり思 いながら、最初の1歩を中へと踏み出した。そこには・・・。
                                Hiro
 

VOICE

@『アメリカ式正義』 フランスのテレビ局の調査によるとアメリカは北ベトナムに二千五百万発の爆 弾を投下し七千二百万リットルの枯葉剤を散布したそうです。当時北ベトナム の人口は約三千万人ですから、ほとんどベトナム人一人あたり一発と二リット ルの枯葉剤を浴びせられた事になります。ここまでしてなおかつアメリカは勝 てなかったというのが不思議なところですが、それにも増して言葉を失うのは、 その無駄についてです。人間の殺傷についてはあえて触れないとしても、爆弾 一発はどんなに安く見積もっても二十万円は下らない筈で、これは当時のベト ナム人一人が十年間は何もしないで楽に生活できる金だったのです。爆弾のか わりに札束の雨をふらせてベトナム人一人々を買収してかかれば今頃ベトナム は合衆国ベトナム州になっていたかも知れません。また、これも最近フランス で行われたアメリカ・インデアンの展覧会で展示された統計によるとアメリカ 開拓の当初約千二百万人居たインデアンが現在では三十万人しか居ないのだそ うです。残りの千百七十万にんは一体どこへ行ってしまったのでしょうか。人 類の歴史で特定の人種が「自然に」これほどの短期間にこれほどすさまじく減 少した例はないのです。こうなるとどうしてもスペイン人によるインカの撲滅 を連想してしまうのです。何故こんあ例を持ち出したかというと、今年は第二 次世界大戦終了五十周年という事であちこちで記念行事がおこなわれているの を見て、感ずるところがあるからなのです。西欧で行われている行事を見てゆ くとどこでも「天にかわりて不義を討」った記念というテーマで、ここでは 「不義」は言うまでもなく日独伊三国になるわけで、ナチスが四年間に百二十 万人のユダヤ人を抹殺した事とか日本軍によるパターン死の行進は大いに語っ ても、広島長崎で一瞬の間に五十万人の非戦闘員を抹殺した事も、東京大空襲 で二時間ちょっとの間に八万人の民間人を焼き殺した事実も決して出ては来な いのです。戦争中日本軍のやった事を正当化しようというのではありません。 ワンパターンの日本叩きを含め、あいも変わらぬ西欧人のHolier than thouと いう態度が鼻につくと言いたいのです。日本には喧嘩両成敗という言葉があり ます。これを知ってか知らずか極東軍事裁判で唯一のアジア人判事であったイ ンドのパル博士は日本を糾弾しようとすれば連合国すべては同じ科で断罪され なければならない。したがってこの裁判は成立しないと決めつけているのです。
                             美華蝶
@「目安箱」のコーナーにありますように、聖教新聞に電話したのであります。 一応、その電話番号をここに紹介しておきますので、何か創価学会につい ての質問、苦情などある方は、連絡してみて下さい。
 代表 (03)3353ー6111
 また、先週、統一教会の方とも政治についてお話しする機会がありました。 その時のことにつきましては、また来週にでもご紹介します。
 話は変わりますが、野茂を見に行ったのであります。いい天気でした。やは り野球というか、スポーツを見るならテレビじゃなくて現場ですな。だって気 持ちいいもの。それに加えて、野茂ちゃんが、私たちの心を揺さぶる揺さぶる。 三振取ったと思えばホームラン打たれ、もうだめかと思えば、三振を再びバッ タバッタと取る。そして、また「野茂はすごいのお。」と感動しておれば、ま たスッコーンとホームランを打たれてしまう。やはり彼は、大したものなので あります。
 夏も終わります。95年・夏の思い出作りにお励み下さい。では。
                              編集人
@真面目な文章の中にも思わず笑ってしまう表現というのがある。
 先日、朝日新聞の中でこんな記事を見つけた。
 それは、下水道の中に通す光ファイバーについての記事だった。建設省は 、1996年度から、下水道や道路下に光ファイバーを走らせ、地域のマル チメディア化に対応すると発表した。要するに、下水道の中とか高速道路の 下などのあまり目立たない場所に高性能の電線みたいなものを張り巡らして、 それを使っていろんな情報を流す、というものであった。で、その記事の見 出しは、デカい字でこう書いてあった。
   『下水道に情報も流す』。
 たまにこんな文を見ると、何故だかホッとする自分である。
                                   ひろ

下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ

Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net