1995年10月31日号

(No.86)


                     Nutsの表紙です

@週刊Nuts「平成の目安箱」

村山首相様
前略
 首相、ニューヨークはいかがでしたでしょうか? 楽しまれましたか?
 さて、「ニューヨーク症候群」の続きであります。
 『在外日本人』(晶文社)という本の「パリ症候群」という文の中に、 「症候群にかかりやすい人」というのが幾つか上げてあります。「留学生」、 「現地の事情もよくわからないまま国際結婚した日本人妻」、それと「現地 雇い組」の3集団です。それぞれの人々がどんな理由で症候群にかかりやす いか、ということも書いてあります。
 それではここで、それぞれの人々について考えてみましょう。まず最初に 「留学生」から。
 本にはこう書いてあります。
「シャンゼリゼなんかを歩いていると、仕種とか会話が非常に不自然な日本 人女性たちが群をつくって歩いています。物事を論理的に考えられない人た ちであることは、仕種を見てもわかります。そういう人たちはフランス語を 習いに来ましたーと日本の両親をごまかせてもフランス人まではごまかせま せん。言葉の壁にぶつかります。彼らは周囲がわからない言葉で話している と、皆が自分の悪口を言っているような気持ちに陥る。英語なら、十二歳フ ランス語はよほどの覚悟がなければやり抜けないでしょう。」
 なるほどですねえ。そこまでボロクソに言うことないんじゃないの、とい う気もしないこともありませんが、まあ、そういう人たちがいるのは、事実 なのでしょう。
 さてさて、では、「ニューヨークの留学生」には、そのような傾向が見ら れるのでしょうか? つまり、言葉ができないという劣等感によって、「仕 種とか会話が非常に不自然」になってしまった留学生がいるか、いないかと いうことです。
 うーん、いないことはないでしょうが、そんなには目にしませんね。5番 街やビレッジなんかを歩いても、そんなに変な仕種や会話をする日本人には 会いません。異常な髪の毛の色とか、パンクな服装をした日本人は、見かけ ますけどね。たまに、日本人に英語で話す日本人がいますが、強いて言えば、 彼らが「パリのシャンゼリゼ変態日本人」のニューヨーク版なのかもしれま せん。彼らの特徴は、英語で話し出すと、仕種や表情が変にかわることです し、英語に対する劣等感というものも、チラッチラッと見えたりします。
 でも正直言って、私にもそんな時期がありましたけどね。相手が日本人だ と分かっていても、英語で話しかけたりなんかして・・・。あの頃は、なん だか焦っていたような気がします。それも劣等感の現れだったのでしょう。 だけど、知らない間に、日本人にはちゃんとした日本語で話しかけるように なってました。自分が自然じゃないことに気づいたんですね。ですから、そ の「パリのシャンゼリゼ変態日本人」というのも、その人たちにとっての単 なる通過地点で、そのうち、「私、なんて変態的なこと、やってるんでしょ ?」と、自然と気づくんじゃないですかね。どんなもんでしょ。  今週はここまです。続きは来週に。では。   草々
           「週刊Nuts」編集人 竹永浩之 

「祭りについて」

 今回のOCS NEWS、皆さん、もうご覧になりましたでしょうか? 私が 書きましたオープン・レターが載っております。内容は「イースト・ビレッ ジの祭りへのサポート」についてです。
 OCSさんには、締切間近にもかかわらず、かなり無理して載せて頂きまし た。その結果、文の長さや語尾が 多少変更されております。
 そこで、このNutsで原文を紹介することにしました。こちらの方が、私の 本当の気持ちを表してると思います。軽く読み流して下さい。では、どうぞ。 
           編集人
「日本のお祭り」を終えて
 第六回イースト・ビレッジ「日本のお祭り」も無事に終わりました。
 今年の祭りは、例年の開催場所が使えなかったため、一時、開催を危ぶま れましたが、最終的に隣のブロックに場所をかえて行われました。去年とほ ぼ同じ程度の約2万5千人が、秋空の下、「日本のお祭り」を訪れました。 開催決定から祭り当日までの時間があまりなく、準備に不十分な点もありま したが、当日は見物客の皆さんも大いに楽しんだ様子で、祭り自体は大成功 だったと思います。
 今回、私は祭りの実行委員の一人として、この祭りに参加しました。祭り を裏側から見ることができました。この祭りを行うのにどのくらいの準備が 必要か、祭り当日には、どんな作業が発生するのか、など、裏方にしか分か らない貴重な経験をさせて頂きました。また、その準備段階及び当日の仕事 の中で、改めて、「この祭りはニューヨークに住む日本人にはなくてはなら ないものである」と痛感しました。何人もの方から、「去年から楽しみにし てたんです」、「今年もありがとう」というふうに声を掛けられました。こ の祭りがここまで愛されるようになったのも、祭りの主催者である「ニュー ヨーク青年会」の皆さん、そして、それを地元でサポートされて来たイース ト・ビレッジの日本人の方々の努力の結果だと思います。
   こういうイベントを続け、なおかつ、毎回成功させるには、いろいろな方々 のサポートが必要です。今回の祭りも多くの方々に協力して頂きました。し かし、実際にはもっと多くのサポート、例えば、一緒に祭りを作り上げてく れる方、いろいろな機材、場所を提供してくれる方など、いろんな方々及び 企業、団体の協力を必要としてます。
 それと同時に、サポートを受ける側にもそれなりの努力が必要とされます。 人材面、資材面、金銭面の援助を期待するならば、一般に開かれた「サポー トしやすい団体」でなくてはなりません。
 今回、祭りに参加して、「祭りのサポート」についていろいろ考えました。 そこで、今後も祭りを継続して行くために絶対に必要な「祭りのサポート」 に関する提言を、第3者の立場(私はニューヨーク青年会の会員ではありま せん。)から、ここでお話ししたいと思います。
 まず最初に、この祭りの主催者であり、サポートを受ける側である、「ニュー ヨーク青年会」への提言です。今回、祭りの実行委員になって感じたのです が、祭りを企画、運営する人材面でのサポートがかなり足らないと思いまし た。青年会の皆さんも人材を探してらっしゃるのはよく分かります。ですか ら、これは一概に「青年会のせいだ。」とは言えないのですが、人材を公に 求めるからには、やはりその組織自体がオープンであり、なおかつ、日頃か ら積極的に広報活動を行わなねばなりません。このふたつの点で青年会は不 十分であると、私は考えます。「人材がいないから、集会なども開けないし、 広報活動もできない。」とお答えになるかもしれません。しかし、この祭り を続け、年々より良いものにしていくためには、やはり多くの人材が必要で す。そして、多くの人材を集めるためには、青年会自体が組織のオープン性 を保ち、日頃から積極的な広報活動を行うべきです。そうしてこそ初めて、 「人を受け入れやすい団体」となり、多くの人が集まってくるものと思いま す。ご検討ください。
 次に、「イースト・ビレッジの日本人の方々」に提言と言いますか、お願 いがあります。私自身、今回が4回目のお祭りになるのですが、年々、地元 の方々のサポートが減ってきているように感じます。それぞれに色々な理由 があると思います。しかし、毎年、地元の方々のサポートが減っていくのは、 やはり寂しいものです。サポートが減っている具体的理由は、私にはよく分 かりませんが、もし、祭り及び青年会に対して意見がある場合は、それを公 の場で明かにし、議論すべきです。青年会もそういう場を設けるよう努力す べきだと考えます。繰り返しになりますが、この祭りはすでにニューヨーク には、なくてはならないものとなっています。地元の方々の協力、援助があっ たからこそ、この祭りもここまで大きくなりました。ニューヨークに住む日 本人として、この祭りを温かく見守り、そして、育てて頂ければと思います。
 最後にニューヨークに住む日本人の皆さんへ。この祭りもすっかりニュー ヨークの秋の風物詩のひとつとなりました。毎年、「ニューヨークに現れる 一日だけの日本」を楽しみにしてる方も多いと思います。私もその一人であ り、今後もずっと続けて欲しいと考えます。そのためには、やはり私たちの サポートも必要です。どんな形でもいいはずです。実行委員会の中に入るの もひとつですし、友達を祭りに連れていくというのも、ひとつの「サポート」 です。一番大切なのは、「この祭りを育てていこう」という姿勢だと思いま す。今後もご協力のほど、よろしくお願いします。そして、みんなでこの祭 りを大切に育てて行きましょう。
 以上が、私の提言及びお願いになります。いろいろと偉そうなことをお話 ししましたが、私が願うのはただひとつ、「祭りが引き続き開催され、それ が年々良いものとなる」ことだけです。今後も、よい祭りを作るために、私 自身もできるだけのことをしていこうと思います。ニューヨーク青年会、イー スト・ビレッジの日本人の方々、そして、祭りを愛するすべての日本人の皆 さんに、私が述べました点、お考え頂ければ幸いです。よろしくお願い致し ます。
                     竹永浩之  

「中川さんからの手紙」

 「インターネットで抗議文運動」の抗議先から返事が来たのであります。
 送ってきたのは、自民党の中川秀直衆議院議員。自民党内での「在外投票 権問題」担当の議員さんです。
 その返事が来る2、3日前に、この「インターネットで抗議文運動」にす る読売アメリカさんの記事を、中川さんにFAXで送っていたのですが、おそ らくそれが効いたのでしょう。なんか、慌てて書いた、てなカンジです。
 抗議文を送ったすべての人に返事を書いたらしいですよ。その辺はすばら しい。中川さんの努力を評価しましょう。
 しかしです。その内容が、これまたバカげておるのであります。アホンダ ラ丸だし状態なのです。皆さんも、これをご覧になったら、おそらくプッツ ンなさることと思います。
 用意はよろしいでしょうか? それでは、ゆっくり噛みしめながらお読み 下さい。
謹啓
 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 お尋ねの件に関しては概ね以下のように進めております。
 在外投票制度に関してましては現在、与党3党、自治省、外務省と相談致 しまして次の通常国会までに結論を出せるように努力しております。
永住権保持者の投票権付与に関しましては、永住権を有する国と日本との 2つの選挙権を有することになりますので除かれるべきであるという提案が でております。但し、永住者でも永住権(その国の投票権)を有しない長期 滞在者に関しましては投票権付与の対象になる方向で検討が進んでおります。
以上が在外投票制度化に関しての進捗の概要です。
 今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
                       敬具
  平成7年10月26日   衆議院議員  中川 秀直 
 ね、アホンダラでしょ。私、この返事を読んだ時、気絶しましたよ。この 人、何も分かっておりません。何も分かってないのにもかかわらず、自民党 内で「在外投票権問題」を担当しておるのであります。驚愕に値します。こ の人に付けるクスリは、あるのでしょうか? まいったなあ。
 一応、返事は出しときました。それと、永住権保持者についての説明文も FAXで送りました。これで、少しは理解して頂けると思うのですが・・・。
 これからの対処の仕方ですが、他の「海外有権者ネットワーク」の仲間た ちに声を掛けて、この中川さんに対して、何かやるつもりです。この程度の 問題意識では話になりません。もし彼が小学校の同級生だったら、上靴にウ ンコでも入れてやるところですが、そういう訳にもいきません。なんとか良 い方法を考えます。うーん。
 そんなところでしょうか。では。
                   編集人   

「VOICE」

@今週は、かなり大味なNutsになってしまいました。申し訳ありません。来 週は、密度を濃くしますので、お楽しみに。
 今回も「Nuts世界観光案内」、お休みしました。来週、復活します。
 先週もお話ししましたが、来る11月8日(水)に、日米カウンセリング センター・チャリティー講演会が行われます。内容、日時、場所は、下記の 通りです。
内田忠男氏『ニュースの中の人間』  竹友安彦氏『サイコセラピーについて』 日時:11月8日(水)6:30PM 開演 場所:日本クラブ(145W 57th St. ) 会費:10ドル、 先着:100名 お申し込みは、TEL(212)787-7741まで。
 私も行きます。それでは、また来週。      編集人 

下のアドレスを押すとメイルが送れまっせ
投書、意見、感想もどうぞ

Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net