1995年12月26日号

(No.94)


                     Nutsの表紙です

@週刊Nuts「平成の目安箱」

村山首相様
前略
 首相、今年が終わります。まだやりたいことがたくさんあったのですが、 今年が終わります。1年のうちで、一番、時(とき)のありがた味と恐さを 思い知る時期です。首相もそうお感じになりますか?
 これが今年最後の「首相への手紙」になります。ですから、何を書こうか といろいろ考えました。「神戸」のことにするか、「オウム」のことにする か、それとも、「日本の政局」の話にするか・・・。いろいろ考えた結果、 この内容で、今年最後のお手紙を書くことにしました。その内容とは、「首 相に会って考えたこと」。
 今年の5月、私、正確に言うと、私たちは、首相に直接お会いしました。 首相は、もう忘れてらっしゃると思います。実際、お会いしてた時間は、 15分ぐらい。私と首相がお話ししたのが30秒ぐらいだったと思います。ほ んのちょっとの時間でした。でも、印象深いひとときでした。
 首相って、本当に眉毛、長いんですね。あの長さには、感動しました。あ の場では、私も相当舞い上がってたはずなのですが、今、思うと、かなり冷 静に、「あー、本当に長いや。」などと考えておりました。
 もうひとつ、感動したことがあります。それは、首相の「人の良さ」です。 多くの人は、これを「お人好し」の「人の良さ」と取るのですが、私の言う 「人の良さ」とは、「人間の良さ」のことです。若造の私が言うのもなんで すが、首相は、良いオーラをお持ちです。人を惹き付ける何かをお持ちです。 そして、私はそれに惹き付けられたという訳です。
 こちらに帰ってきて、いろんな人に「首相って、すんげえ良い人よ。」と 話しました。そしたら、大部分の人が「でも、”良い人”だけじゃ首相は、 務まらない。」と切り返してきました。その人たちに言わすと、「リーダー シップとか政策能力がない」らしいのですが、それには、私も、「ごめんな さい」ですが、異論はありません。ただ、私はこう考えるのです。
 政治家を観る時、もっとも大切なのは、その政治家の「人柄」と「生きざ ま」だと私は信じています。その人間に自然に備わり、自然に出てくるもの です。政治家の「政策」は、時代、状況によって変わります。でも、「人柄」 と「生きざま」は変えられません。だから、私は、その根っこにあるものを 観て、政治家を判断します。その政治家の「人柄」や「生きざま」を観て、 支持するしないを決めます。いくら能力があろうとも、私にとって、「臭い 政治家」は、ただ単に「臭い」のです。
 で、首相にお会いしました。そして、「臭くない」首相に惚れました。確 かに、首相が今までになさった事の中に、「これは納得行きません。」と思っ たものもありました。でも、私は、今でも、そして、今からも「首相、がん ばって」派です。
 そのうち、またお会いしに参ります。首相が首相であってもなくてもです。 その時は、いろんな話をお聞かせ頂ければ幸いです。よろしくお願いします。  今年最後の手紙は、首相へのラブレターになってしまいました。1995 年の一年間、本当にご苦労様でした。1996年もがんばってください。遠 い摩天楼の空から応援してます。
 それでは、良いお年を。            草々      
                                      「週刊Nuts」編集人 竹永浩之

『メーリングリストです』

 この度、インターネット上で「New York Nuts メーリングリスト」なるも のを始めることとなりました。
 皆さまの「メーリングリストってなんだよー?」という声が聞こえて参り ます。わかっております。今、ご説明致します。
 「メーリングリスト」とは、メーリングするリストのことなのでありま す・・・・・・・。
 さて、冗談はこれくらいにして、本気でご説明致しましょう。「メーリン グリスト」と言うのは、簡単に言うと「集団文通合戦」みたいなものです。 まず、特定のメーリングリスト用のE-mail(電子メール)のアカウント(銀 行の自分の口座みたいなもの。要するに、インターネット上の住所。)があ ります。そこは、いろんな人が登録できるようになってまして、例えば、今、 私を含む100人のE-mailアカウントがそのアカウントに登録されていると します。で、私がそのアカウントにE-mailを送ります。するとですねえ、そ の1通のメールが”バコーン”と100通になり、そのアカウントに登録さ れている100名のアカウントに送られるのです。そして、もしその100 名のうちの誰かが、私のメールに対して返事を出した場合、これも同じよう に”バコーン”と100通になり、それぞれのアカウントに送られる、とい うわけです。
 要するに、です。「メーリングリスト」というのは、100名なら100 名がE-mailを使って会話するシステムなのです。お分かりになりましたでしょ うか? 
 で、これを普通、何に使うかと言いますと、サークル活動のようなものに 使うのであります。例えば、「浜田省吾メーリングリスト」なるものがあり、 そこでは、「浜省(浜田省吾の略)ってステキ。」、「今度、どこそこで、 浜省のコンサートがあるの。だれか一緒に行かなーい?」てな会話が行われ るのです。「浜田省吾」という例えは、ちょっと古かったですかね。「久保 田利伸」の方が分かりやすかったでしょうか。でも、私はまだ「浜省」を愛 しているのであります。
 話がズレました。そんな訳で、今回、「New York Nuts メーリングリスト」 なるものを作ったのであります。その目的は、「ニューヨーク、あるいは、 アメリカに住む日本人間を結ぶ」ことと、「こちらに住む日本人と、日本、 あるいは、その他の国に住む日本人を結ぶ」こと、なのであります。一応、 このメーリングリストのキーワードは、「New York」と「週刊Nuts」。New Yorkネタを話したり、その週のNutsについて話したりします(毎週、その週 のNutsをこのメーリングリスト上に流しますから、登録している人は読める という訳です、ハイ。)。でも、基本的には、「New York」とか「週刊Nuts」 にとらわれず、井戸端会議的にいろんなことを話す場にするつもりです。
 最近、インターネット上で、この「New York Nuts メーリングリスト」の 宣伝をし始めたのですが、そしたら、結構興味を持ってくださる方が多くて、 大体、1日に2、3名の方が登録を申し込まれています。今までのところ、 登録者数は、20名ぐらいですが、この調子で行くと、すぐ100名ぐらい にはなるはずです。楽しみです。
 もしこの文を読んで、「ワシも参加したい」とお思いの方がいましたら、 私のアドレス[hiro@interport.net] に[NY Nuts Guide-Request] というメール をお送りください。このメーリングリストの案内文をお送り致します。  以上です。それでは、皆さまのご参加、お待ちしております。     
                                       編集人

『VOICE』

@『外人に利用され騙される日本人女性』についてですが、騙す騙されると いうのも考えてみればおかしな表現ですよね。
 日本のTV番組にとんねるずがやってる『ねる様の踏絵』というのがありま して、毎週問題をかかえた若いカップルが10組くらい登場するのですが、 何が問題かというと”彼女と海外旅行にいって、その先で外人買って寝ちゃ う男”とか”彼氏に身体もお金も捧げつくさせちゃってるけど、他にもたく さん男ありの女”などなど。友人達の暴露話なども登場し、『う〜ん』とい う強者がいっぱい出るんですね。それでフリータイムなどがあって、もし他 の人が気にいったら乗り変えちゃうこともできるという、まぁ電波を使って 『別れたきゃ別れさせてあげるよ〜』という番組なのです。だけど、ひどい 相手を持ってる人に限って最後には『もとのさやにおさまりたい』なんてし おらしく言っちゃうのです。相手はさっさと別な人に乗り変えたりもしてる のに・・・。
 これを見てて思うのは『男と女のつきあいは奥が深いものよなあ』ってこ と。結局男も女も『優しい人にも弱いけど悪いヤツにはもっと弱い』という ことなんでしょうか。よくこっちの人達が(大人の人が特に厳しく)『ボーッ として地味なコがちょっとちやほやされるとすぐ騙されて、バカじゃないの』 って言うけど(こういう人達はきっと若い時模範的(?)なおつきあいが多 かったんでしょうね。私はちがうけど。)、日本で男を顎で使ったり、お金 持ちのおじさんに貢がせたり、若い時だけよと割り切って身体売ってばかば か稼ぐドライな女の子達より(こんなコ達がN・Yに増えたらもっと恐い ゾ!!)、外国男性に優しくされて舞いあがって夢を見てお財布ゆるめちゃ うコの方がかわいいなって思えたりもするんですよね。(親のお金だろうけ れど)
 N・Yにお住まいの男性の方々。イライラもするでしょうが、その女の子 に惚れちゃったとか泣きつかれたというんじゃなかったら心の中で『無理す んなよ。そのうすばか野郎で男を見る目を養っておけよ』とそっと見守って やってください。
 そのうち知恵もつきます。いつか『やっぱ男は日本人かなあ』と思う時も 来るでしょう。でも、もっとお勉強しましょうね。相手と会話で堂々とわた りあえるようになれば、きっと1ランク上の外人男にあたるはず・・・。よ けいなお世話ですが・・・。             匿名希望
@先週の続きです。「簡単にアメリカ人男性に騙され、利用される日本人女 性」の話です。
 今まで、いろんなところで、こういう「騙され利用され日本人女性」につ いての議論が行われました。しかし、大体、その議論の内容というのは、 「日本の習慣文化論」、「余計なお世話論」、「日本人男性バカヤロウ論」、 「男女お互いに足の引っ張り合い論」などに終始してました。私は一度も腹 を割った話とか文章にお目に掛かったことがありません。「日本人女性は、 その心にあるものを素直にブチ撒け、日本人男性もその思うところを女性軍 に伝えるという姿勢」、「相手の心に潜って行こうとするのではなく、自分 の心にもっと深く潜ろうとする努力」、「それをお互いに助け合うだけのケ ツの穴の大きさ」。そういうものが、今まで、欠けてたような気がするので す。
 人に罪をなすり付けるのは簡単です。今まで、私たちがやってきたのは、 それでした。でも、そろそろ変えてみませんか?それぞれがそれぞれ自分の 心の中に潜ってみて、そこに横たわっているものを見つけるのです。もしか したら、それは、「日本文化」かもしれません。「外人に対する劣等感」か もしれません。いろんなものが横たわっているはずです。それらを知ること は、同時に自分自身を知ることになります。でも、それを自分自身で見つけ ましょうよ。お互いの急所を突っつき合うのではなく、自分たちの急所を自 分たちで語り、相手はそのお手伝いをする。そういう姿勢と環境をお互いに 作り出しませんか。
 前回の文の最後の方に、「そういう日本人女性が自分自身について考える ことは、今の日本人女性にとって、すごく大切なことなんじゃないですか?」 という意味のことを書きました。自分の心に横たわっているものを見ること によって、自分がどこから来たのか、そして、どういう人間なのかというこ とを知る。そういう事って、男女を問わず、今の日本人にとって、すごく大 切なことですよね。だからこそ、やる価値はあると思うのです。私はそう信 じます。
 「まったく、そんなの余計なお世話じゃねえか!」とお考えの方もいると 思います。自分でもそう思います。でも、ごめんなさい。私はやめません。 陰でグダグダ言ったり、心のすみでヌチョヌチョ思ったりするのがイヤにな りました。だから、言いたいことがあったらハッキリ言います。私に関する 事を聞かれたら素直に答えます。誰に何を言われようとも、私はそれで行き ます。
 ですから、もし私の話にお付き合い頂ける方がいましたら、手紙でもFAX でも電話でも結構です。ご意見、経験談、腹を割った話をお聞かせ下さい。 以上です。
 話が変わります。
 これが今年最後のNutsです。『平成の目安箱』のコーナーに何を書こうか といろいろ考えました。これは、基本的に村山首相への手紙ですから、今年、 自分自身に起こった事の中で、村山さんに関する事を書こうと思いました。 そしたら、「首相に会って考えたこと」になりました。以前、これと似た内 容のものをNuts紙上で書いたことがあります。その点では、読者の皆さんに は、「ごめんなさい」です。
 「Nuts世界観光案内」と「アイスホッケー広告」は、今週はお休みです。 来週から再び復活します。
 さて、今年も終わりです。皆さんも思い残すことがいっぱいあると思いま す。でも、とりあえず、そういうことは「忘年会」でお流しにして、ラスト コーナーを回りきった1996年を、少なくとも心だけは新鮮に、迎えてあ げることにしましょう。
 月並みですが、それでは、皆さん、良いお年を。 編集人 
@いつでもどこでも口ずさんでいた歌というのがある。
 沖縄の海を見ながら、タイの夜空を見ながら、インドの河を見ながら、 そして、ヒマラヤの山を見ながら、知らない間に口ずさんでいた歌。確か 「宝島」というアニメの主題歌だった。誰が作ったのかは、知らない。  そして、ここニューヨークのクリスマスを見ながら、再びその歌を口ずさ んだ・・・。 
  潮風よ おまえも 友だちならば 伝えて
ふるさとに 残してきた 懐かしい母に ひとこと
ボクは元気でやってます カバンいっぱの 誇りと 夢と 宝物 抱えて帰ります
夕焼けを 背中に カモメを肩に とまらせて
ボクはふきます 口笛を
 おやじさん、おふくろさん、来年も元気でいてください。                                                        ひろ

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net