1996年1月30日号

(No.99)


                     Nutsの表紙です



『100号記念パーティです』

 皆さま、いつも「週刊Nuts」ご愛読頂き、誠にありがとうございます。い つもじゃなく、タマにしか読まない方も、ありがとうございます。タマにも 読まない方も、ついでにありがとうございます。でも、もっと読むように。
 さて、本題に入ります。今週号の表紙にも書いてありますように、今週で この「週刊Nuts」は99号目を迎えました。ということは、です。来週号は、 なんと100号ということになるのであります。すばらしい。
 1993年3月に、この「週刊Nuts」を始めまして、来週で100週目。 はっきり言って短かったです。あっと言う間でした。でも、これまでに、い ろんなレストラン、書店などにNutsを100回も配達したかと思うと、ちょっ とだけゾッとします。
 そういう訳で、「週刊Nuts100号記念パーティ」なのであります。正確 に言いますと、「週刊Nuts100号記念持ち寄りパーティ」となります。
 パーティの形態についてですが、これは、誰でも参加アリの単なる「くっ ちゃべり」パーティであり、各自が何かを持ち寄る「持ち寄り」パーティな のであります。決して、みんなの前での自己紹介、及び、ゲームの類は行い ませんので、ご心配なく。
 日時は、以下のようになります。
 2月9日(金曜日)午後8時〜12時
 場所は、私の友だちのアパートです。
 この「午後8時スタート」というのはですね、「あんまり食い物ないから、 パーティに来る前になんか食って来てね。」という主催者側のわがままな思 いから発生した時間帯なのであります。申し訳ございません。だから、何か 食って来てね。
 ということなのであります。参加ご希望の方は、編集部(212-982-3348) までご連絡ください。会場の住所及びパーティの際の心得などをお教えします。  それでは、皆さんのご参加、お待ちしております。      
                                                    編集人

『VOICE』

@拝啓、HIRO様、初めてお便りを書きます。というのも、僕は、NYの住人 (ニューヨークの日本人)ではなく、アリゾナの日本人であるからです。
 先日、初めてNYを訪れ、日本食ファーストフードで、日本人女性(NY在 住2年JAZZ勉強中とか・・・)と知り合いになり、この紙”週刊Nuts”の 存在を知ったのです。彼女はこの紙の大ファンであり、熱心にあなたの事や、 この紙のことを教えてくれました。パワーのある(エネルギッシュな)日本 人大好き人間の僕は、あなたにパワーを感じ、出たがり屋も手伝い、手紙を 書くことにした次第です。
 簡単に僕の経歴を紹介しますと、1966年生まれ、乙女座、29才、日 本の国際武道大学、体育学部体育学科を卒業の後、東京YMCAで2年働き退 職、航空貨物会社で約3年、金を溜め、憧れの地アメリカに約2年前来たの であります。現在は、役者の勉強をアリゾナ州立大学でしているわけです。 言葉の壁は今だに厚く険しいのですが、まあ、バイク(BMW K100)で憂さ を晴らしつつ、一生懸命お勉強をしているのであります。
 僕の話は、いつか有名になる時まで置いといて、1月2日号で話題になっ ていた、「簡単にアメリカ人男性に利用される日本人女性・イエローキャブ」 問題に一言(もう昔の話題になってたりして・・・)。
 結論から言わせて下さい。「日本人の女性がアメリカ人男性と付き合うの は無理もない事、当然のことだ。騙される女性にも問題は有りますが、その 状況を作る日本人男性に問題がある」。なぜなら、日本人男性は、女性のあ つかい方をしらなすぎる。日本人女性が、日本人男性に求めるレベル(国際 人としての男性)が高くなってきているのに、日本人男性は、相変わらず、 「やっぱり男は、田中クニエ」無口で、女より仕事。浮気は、男の甲斐性。 などと言っているわけです。
 レストランに2人で行っても、日本人男性は、ドアも開けない。「こんな 文化、日本にはない。」などと、粋がってみても、それをするアメリカ人を 初めウエスタナーが女性から好まれるのは当たり前の話し。HIROさんは、 ウエスタナーを最初から「女をだまして悪いやつら」としていますが、日本 人男性離れする原因の大きな1つは、日本人男性のマナーにあるのでは、と 僕は考えます。別に、僕がゲイで(ちなみに僕はゲイではありません)女性 の立場から物を言うのではなく、過去付き合っていたアメリカ人女性(2人 だけですが・・・)・外国人女性(日本人から見て)から嫌というほど日本 人男性のマナーの悪さを教えられたわけです。
 HIROさんがどれだけ外国人女性(日本人からして)とお付き合いがあっ たかは、定かではありませんが、我々日本人男性は、もっと謙虚に女性との 付き合い方を考えるべきではないのでしょうか? これからの日本人男性は、 もっとファッショナブルに、それでいて優しく、女性を甘やかすぐらいで丁 度いいのではないかと僕は考えます。そして、「日本人男性は、人気がない から」と言う事だけであきらめず、どんどん外国人女性にアタックする前向 きさが欲しいと思います。付き合ってみて初めて分かる好特典(言葉の上達 の早さ、国際的価値観、優越感)がきっとあります。例えば、フェミニズム に対して明け方まで口論したこと、新宿駅でEXガールフレンドとフレンチ キスをしているのを坊主頭の高校生が凝視していたことなど、やっぱり日本 人同志ではできない経験であると思いますよ。こんな事を「アメリカ人と付 き合う日本人女性」も感じているのではないでしょうか? 
 話が少し違う方向にそれたかも知れませんが、これからは、「チンチン小 さいから駄目だ」とあきらめてみずに、「よし、いっちょ、アメリカ人女性 だましてみっか」ぐらいの気持ちで、日本人男性の変身ぶり(外観、マナー 等々)を世に示しても良いと思いますよ。「日本人男性の怒り、劣等感、悲 しみ」は、僕も日々痛感するところですが、そんな力もバネにして、アメリ カ人・外国人攻略法を研究するのもおもしろいと思います。日本人女性にこ だわるだけじゃ、ちょっと寂しいじゃありませか。    
                                            池上正郷
@「日本人女性」のハナシ、盛り上がっております。
 投書の方も結構送られてきます。意外と男性の方からの投書が多いんです よね。少しずつ紹介していきますので、お楽しみに。
 また、私の意見、議論の進め方に対するご批判などの声も聞こえてまいり ます。「この卑怯者!」、「こんなこと女の子たちに聞いて、なんかに利用 しようとしてるんじゃないの?」、「あなたが書いた文を読んでガッカリし た。」などなどです。
 わたくし、この議論を始めた者として、このようなご意見もしっかりと受 けとめようと思っております。
 でもね。
 皆さんに、ひとつだけご理解頂きたいことがあります。それは、何かと言 いますと、私は、今回の議論において、この「週刊Nuts」の紙上で、「日本 人女性はこうあるべきだ!」、「日本人男性はこうあるべきだ!」というよ うな、耳触りの良い「べきだ!」論だけをやるつもりはありません。「いや〜、 なかなか良い意見が出揃いましたね。満足、満足、ガッハッハ。」で、この 議論を終わらせたくないのであります。
 では、何をやりたいのか? 
 簡単です。素直に話すことです。「純粋にココロに感じてることを、この 「週刊Nuts」という場を使って見せ合う。そのことによってお互い(日本人 女性と男性)を理解し合い、なおかつ、日本(日本人)というものについて 考える」。それが、私のやりたいことです。ですから、「こうあるべきよ、 そうあるべきよ、あ、ソレソレソレソレ!」とだけ話すのではなく、まず最 初に「素直に話す」ことが来てですね、その後に「べきだ!」論がくると、 私は、とっても幸せなのであります。
 きれい事を並べるのは、簡単なのです。「やっぱり日本人の女性、男性は、 今からは、こうでなくっちゃ。」、「劣等感なんか持つ必要はない。もっと 日本人である自分に自信を持て!」。こういう、新聞の-説にでも書いてあ りそうな、「べきね、べきね、そうあるべきね。」話を、今、ここで急いで やってもしょうがないのです。きれい事は、他の出版物やメディアに任せま しょ。
 ここでは、「素直なハナシ」を中心にやりたいのです。例えば、今回、投 書して頂いた池上さんの文です:
『そして、「日本人男性は、人気がないから」と言う事だけであきらめず、 どんどん外国人女性にアタックする前向きさが欲しいと思います。付き合っ てみて初めて分かる好特典(言葉の上達の早さ、国際的価値観、優越感)が きっとあります。例えば、フェミニズムに対して明け方まで口論したこと、 新宿駅でEXガールフレンドとフレンチキスをしているのを坊主頭の高校生 が凝視していたことなど、やっぱり日本人同志ではできない経験であると思 いますよ。こんな事を「アメリカ人と付き合う日本人女性」も感じているの ではないでしょうか?』
 この文は相当素直な文です。そのために、かなりドロドロしてます。  確かに、こういう気持ちってありますよね。「愛ではない別のものを期待 する気持ち」ってヤツですか。私は、この種の気持ちっていうのは、誰のコ コロにもひそんでると思います。ただ、誰も口に出して言わないだけです。 でも、こういう「ココロの草陰にケモノのように身を隠している」気持ち軍 団というのが、今回のような問題を話し合う際のカギを握ってると、私は思 うのであります(この池上さんの文に関しては、近々またお話しします)。
 この文の中で、池上さんは、「どんどん外国人女性にアタックする前向き さが欲しいと思います。」というふうに、「べきだ!」論ぽいことも言って らっしゃいます。でも、その後に、「なぜそう思うのか?」ということにつ いて、実に素直にお書きになってます。パチパチパチ。
 こういう素直な意見というのが大切なのです。そういう意見を積み重ねれ ばですね、非常に生産的な議論ができると思うのであります。私たち人間と いうのは、すぐにカッコつけたり、逃げたりしがちでして、今回のような議 論の場合も、きれい事や相手(女性or男性)の文句だけを念仏のように唱え る傾向にあります。でも、それでは、何も変わらないし、変えられないので す。だって、それら(きれい事や相手の文句)は、ココロの底の方から出て きたものではなく、その表層に浮かんでるアクみたいなものなんですから。  だから、素直で行きましょ、素直でね。批判、反論を恐れることなく、元 気一杯、「素直な気持ち」で話し合いましょう。
 さて、話が変わります。とは言っても、先の話題とちょっと関係あるので すが、「国際結婚」についてです。
 先日、ある日本人女性にお会いしました。この方のダンナさんは、日本人 ではありません。つまり、国際結婚なさったわけです。
 いろいろな話をうかがいました。いや〜、大変そうですね。言葉の問題、 文化の問題、そして習慣の問題など、いろんな問題が売りに出すほどありそ うな様子でした。まあ、日本人男性と結婚しても、同じようにいろんな問題 が発生するとは思うのですが、やはり、異文化間の結婚には、それなりの複 雑さが伴うようでした。
 で、その方がこんなことをおっしゃいました。「私たちのような日本人の サポートグループってないんですかねえ?」。不幸なことにないんですよね、 これが。少なくとも、私の知る限りでは、このニューヨークにそのような団 体は存在しません。そこで、私は思ったのです。「あってもいいべな。」と。  という訳で、「誰かこういうグループを立ち上げないかなあ」、と私は考 えとるのであります。「そういうグループの運営とか維持って大変じゃない の?」という声が聞こえて参ります。でも、あまり大げさに考える必要はあ りません。私は、単なるおしゃべりの会でもイイと思います。自分のパート ナーの愚痴を言ったり、ちょっとした相談を持ち込んだりできる場所です。 結構良いアイデアだと思うのですが、どんなもんですかね。誰かやんないで すかね。
 もし「私がやりましょ。」という方がいらっしゃいましたら、この「週刊 Nuts」は、全力でそのお手伝いをさせて頂きます。お気軽にご連絡ください。  今週はこんなとこでしょうか。
 さて、「週刊Nuts」100号まで、もう1号。100号を作り終えた後、 どういう気持ちが私のココロを訪れるのか、今から楽しみです。
 では、100号でお会いします。ほなね。   編集人
@その夜、オレは、いつものように働きながら、寿司カウンターの一番端に 座っている女の子が、やたらと気になっていた。トレーにお寿司を乗せて運 んでる時も、お茶がほしいというお客さんの相手をしている時も、その子が 気になっていた。
 どこかで見たような顔をしていた。でも、カンジとして、普通の出会いで はなかった。友だち経由ではなく、かと言って、大学絡みでもない、何か ちょっと変わったルートで覚えた顔のはずだった。「どこで見たんだ、あの 顔」。そんなことを仕事中、ずっと考えていた。
 彼女の方も、オレのことが気になっているらしく、時々、オレのことを見 ていた。確かにオレたちはどこかで会っていた。でも、オレには思い出せな くて、ついでに、彼女に直接確認する勇気もなくて、なんだかんだやってる 間に、彼女は席を立ち、カンジの良い笑顔を残して、ドアから外へと出ていっ た。
 その2、3日後、自分ちの近くのスターバックス・カフェの前を通りかかっ た。歩きながら、ふと店の中をのぞくと、東洋系の女の人が窓際の席に座っ ていた。その人と目が会った時、彼女は、柔らかにオレに笑いかけた。その 笑みは、こう言っていた。「この前は、どうも」。
 彼女だった。オレがいつもこのカフェの前を通り過ぎる時に優しく笑いか けていた日本人女性、それが彼女だった。
 以前、Nutsの表紙に、その絵と共に、こんな文を書いたことがある。 『あの女(ひと)が、また笑ってた、金曜日の午後でした。』
 それが彼女だった。
 引き返して、彼女と話してみようと思った。でも、その時は、時間がなく て、オレはそのまま歩き続けた。
 あれから、彼女の姿を見ていない。でも、そのうち、また会えるような気 がする。その時、オレは彼女の笑みに向かって最初にこう言うだろう。
 「この前は、どうも」ってね。        ひろ

『今週のひとこと』

「いい言葉を見つけた。インドシナでは、それぞれの国民性の違いをこうい うふうに表現するらしい。「ベトナム人は稲を植え、カンボジア人は稲が育 つのを眺める。ラオス人はその育つ音を聞いている」。ちなみに、日本人な ら何をやるのだろうか?    ひろ」

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Hiroyuki Takenaga ---hiro@interport.net