おまけコラム
2003年3月25日号(No.416)
アカデミー授賞式でのマイケル・モーア監督のスピーチ、なかなかでした。期
待通りでしたね。
同監督、授賞式の前に「私が受賞しないほうがいいよ。みんな私のコメント、
聞きたくないと思うから」みたいなことを言って、ブッシュ批判することをに
おわせてましたが、見事に受賞。そして、例のコメントとなりました。
ただ、全米放送であそこまでブッシュ批判できる著名人も、いまは彼ぐらいな
のかもしれません。そういう意味では貴重な人物です。
昔、『TV Nation』というテレビ番組をやってた頃から、基本的に彼のノリは
変わってません。シニカルな笑いってやつですかね。絵を撮る人間にしては、
しゃべりがうまいのも特徴でしょう。
日本でも同監督をいろんなふうに解釈しようとしてますが、なんかどれもイマ
イチ。おそらく日本の「ドキュメンタリー系人物」の枠組みにハマらないタイ
プだからだと思います。日本語で「ドキュメンタリー監督」とか言っても、な
んとなく違うような気がするんです。
彼の作品を貫くのは「笑い」でしょう。ただ、アメリカと日本では観客の笑う
量が違うと思うんです。日本のほうが少ないと読んでるのですが、いかがで
しょうか。
日本のほうがマジメに観てるというか、笑うところを笑ってないというか。
同監督がすごいのは、「笑い」と共に社会問題をデリバリーするところだと思
います。その点が他のノンフィクション系の人たちと決定的に違う部分です。
アカデミー授賞式でのスピーチも、結構笑いましたよね。怒った人も多いと思
うのですが。
今週はこんなもんで。
では。
ひろ
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