おまけコラム
2006年5月23日号(No.507)
子供が寝るときに、日本語の絵本を読んであげるのが習慣になっているのです
が、先日「したきりすずめ」を読んでる際に思ったことがあったんですね。
おじいさんがすずめのお宿に行って、メシ食ったりしたあと、すずめたちが大
きなつづらと小さなつづらを持ってきて、選べって言いますよね。
で、ひとのいいおじいさんは小さなつづらを選んで結果的にラッキー、という
筋書きなのですが、この「小さなつづらを選ぶ」という価値観をアメリカ人に
説明するのは可能か、てなことをわたくし考えたんです。
普通に考えれば、大きなほうを選びますよね。あるいは「もしかしたらフェイ
ントかまして、小さなほうに入ってるんじゃないかしら」と小を選ぶこともあ
るかもしれません。
でも、ひとのいいおじいさんのケースは違います。彼は「ワシは年寄りじゃか
ら」と控え目な気持ちから小さなつづらを選んだのです。つまり、欲張らな
かったわけですね。
反対に、おじいさんのあとにすずめのお宿を訪れたおばあさんは、欲張って大
きなつづらを要求し、中からオバケが出てきて痛い目に遭ってます。
同エピソードが発するメッセージは「何事も欲張っちゃダメよ」でしょう。大
きなつづらと小さなつづらがあれば、小を選べと。
しかし、アメリカ人にはそれは理解できないと思うんですね。彼らは「なんで
小がいいのよ?」ときっと聞くはずです。
そう聞かれたときに、一体どう説明したらいいのでしょうか。
なんと言っても、この国は「欲張る」ことで回ってますからね。「欲張らない
のはいいことだ」とか言われても、ピンと来ないと思うのですが。
今週はこんなもんで。
では。
ひろ
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