◆◆◆◆ New York Tabroid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン “Nutsジャーナル”』
1999年1月12日号 NO.12
*今日のひとこと*
ビレッジのお気に入りのカフェで、ケーキとコーヒーでおやつタイム。
周囲の人がみんなケーキを食べているのを見て嬉しくなった。(こ)
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★“ア・カパ・ジョー”(ア・カップ・オブ・コーヒー)★
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高倉智子
今やダイナー(庶民食堂)・スラングが死語になりつつある中で、
アッパー・マンハッタンにある「アンジェラズ・コーヒー・ショップ」は
その伝統を守り続けている。
ジェリー・ポウリマスは8年前、両親の経営するその店で初めて
ダイナー・スラングのレッスンを受けた。ある客が「ギミ・サム・ジョー
(ギブ・ミー・サム・コーヒー)」とオーダーしたのだ。
「その客は僕の名前がジョーだと勘違いしているのだと思い、“僕は
ジェリーだ”と言ったんだ。」
アンジェラズでは、ライ麦パンのトーストのことを「ウィスキー・ダウン」
という。厨房が忙しく騒がしいとき、調理人は「ホワイト」か「ライ麦」の
どちらのパンがオーダーされているかも正確に聞き取れないそうだ。
そこでライ麦のことを「ウィスキー」、そのパンをトーストする際にトース
ターのノブを下に降ろす動作を「ダウン」と呼ぶのである。さらにそれが
持ち帰りの場合、「イッツ・ウォーキング!(それは歩いているよ!)」
と付け足す。
このような洒落た店が少なくなかった30、40、50年代のダイナー全
盛期の頃に使われていたスラングは消えつつある、とニューヨークの
ダイナー経営者達は口々に言う。メニューが昔のように単純でなく種
類も増え、複雑化したからだという。しかし、OJ(オレンジ・ジュース)、
BLT(ベーコンとレタスとトマトのサンドイッチ)、マヨ(マヨネーズ)、サ
ニーサイド(目玉焼き)のようなメニューから消えないほど基礎的な料
理のスラングは今だに顕在している。
ポウリマスは「混乱を避ける為」、両親にひとつずつダイナー・スラング
を教えられた。しかし彼の母の作る店自慢のライス・プディングはその
「ライス・プディング」のままである。
(1月8日付け デイリー・ニュース、コラム「シティー・ピープル」より)
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