◆◆◆◆ New York Tabroid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン “Nutsジャーナル”』 1999年1月21日号 NO.14
*今日のひとこと* ほとんどの学校の冬休みも明けて街に学生が多くなった。学校の スケジュールに体を適応させるには少し時間が必要になる。(こ)
*******************************************
======= ★性への差別★ =======
小西樹里
1998年11月24日午後5時、性転換者であるエバンナは友人で 同じく性転換者のジョレアのアパートに立ち寄り、寝ているジョレア を起こそうとした。だがなかなか目覚めようとしないジョレアを心配 したエバンナとジョレアの母は緊急通報(911)をした。
ふたりはジョレアが、シリコン手術後のアレルギー発作を予防する ために飲んでいた薬やホルモンのせいで体調を崩したのだと思い 込んでいた。27歳のジョレアが女性として生活をはじめたのは1年 半前のことだった。
通報によってアパートを訪れたふたりの警察官は、他の友人と会う ために廊下を歩いていたジョレアとエバンナにすれ違い、「こんにち は、レディーたち」という声をかけていた。しかしその直後に通報の 当事者がそのジョレアで、しかも性転換者だと知った警察官のひと りが「からかわれた」と勘違いして怒り出した。
警察官が手錠を取り出したとき、その場にいた全員が目を疑った。 「一体何の罪で?」
同行を拒否したジョレアに暴行を加えたその警察官は、のちに裁判 で「錯乱状態だった精神病患者を静めようとしたが、逆にアパートの 住人に閉じ込められ暴力を加えられた」と主張した。そしてその場に 居合わせたジョレアの母をふくむ3人が、暴行と公務執行妨害の罪 で逮捕された。
今年に入ってやっと、その警察官らの行動に対する事件の再調査が はじまった。ジョレア側の弁護士は「警察は被告の住居から武器か 麻薬のいずれも発見できなかった。実際、警察官を攻撃する理由の なかった人々を逮捕するなんて不条理すぎる」と語った。
ニューヨークでは以前、警察官による人種差別が問題にされていた が、近頃それは性差別の問題にもつながりつつある。
(参照 ・ The Village Voice 1.20.1999)

「Nutsジャーナル」編集部

ホームページにもどる