◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』
1999年2月16日号 NO.20
*今日のひとこと*
現役留学生が集まって、留学生同士で意見交換する紙を
発行しようと計画している。まだ先は鮮明に見えない。(こ)
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★41発の銃弾★
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堀尾知子
マンハッタンという特殊な場所で2月4日、ひとつの悲劇が起った。
午前1時、マンハッタン北部にあるブロンクスで罪のない22歳の
若者が殺された。犯罪件数が近年減ってきているとはいえ、他州
に比べ圧倒的に犯罪率の高いマンハッタンでは、特別驚くべき事
件ではないかもしれない。しかしこの事件は普通の殺人事件では
片付けられず、あらゆる問題へと結びつけられている。
それは鍵とポケベルしか持っていなかった非武装の若者が、使命
手配中のレイプ犯とまちがえられ、4人の警察官に41発もの銃弾
を撃たれ殺されたからだ。
まずひとつに被害者がギニアから移住してきたマイノリティーで、
加害者の警察官は皆、白人であったということから、この事件は人
種問題に結びつけられている。被害者がマイノリティーだったから殺
したのではないか、そしてひとりの人間に対して41発も撃つ必要が
あるだろうか、などの議論である。
そして驚くことに多くの警察官は加害者の同僚に対して同情心を
示している。それはマンハッタンという特殊な場所から生まれるもの
だろう。この事件に関してマスコミからインタビューを受けた警察官
のほとんどが4人の加害者の誤ちに対して弁護した。ひとりの警察
官は"夜、黒い影が見えるとつい何でも銃と疑ってしまうのだ"と、日
頃立ち向かわなければいけない恐怖感と自信喪失を告白した。
この様な警察官の同僚に対する弁護に理解を示す人もいるかもしれ
ない。しかし、警察官の誤ちで罪のないひとつの命が失われたという
事実は絶対に曲げられないのだ。
(New York Times ・ February 11, 1999)
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