◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』 1999年5月31日号 NO.40
*今日のひとこと* 宗教と国家意識(ナショナリズム)は深い関係をもつ。世界各国の事例を 調べ不思議な気持ちになる自分には、日本人の血が流れている。(こ)
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========== ★17年の地中生活★ ==========
渡邉まゆ子
オハイオ州アセンズで、どの木の幹を見ても同じような光景が見ら れる。幹に小さいいくつものセミの抜け殻がくっついているのだ。
セミの異常大発生である。
「タイプV」という血液を持つセミは、17年毎に異常大発生をする。つ まり、この春突如現れたこのセミ達は、17年前に大発生したセミ達 の残した子孫なのである。
この「タイプV」というセミは、日本でよく目にするセミと違って、少し 小柄で蜂のようである。そして、あまり鳴かない。日本で想像するあ の暑い日のミーンという声はあまり聞かれない。
このセミの大発生は、数にすると2万匹から4万匹が一本の木にいる といわれる。100メートル四方でいえば、ざっと何千万匹にもなるだ ろう。 一番のピークを迎えるときには、空がセミの大群で真っ黒にな るともいわれ、道路はセミの死骸で真っ黒になる。
17年もの月日を地中で過ごしても、このセミ達は約2,3週間しか飛 ぶことが出来ない。「生まれて、雄を引きつけるために鳴いて、卵を 産んで死ぬだけ」と、13歳からセミの研究をしているレス・ダニエルズ は言う。
本能としての子孫繁栄。「タイプV」のセミ達がまた話題にのぼるのは、 今から17年後のことである。
(Athens News, May 10参照)

「Nutsジャーナル」編集部

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