◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』 1999年6月7日号 NO.41
*今日のひとこと* 気温の高い晴天が続くニューヨーク。道ばたに出ているシャーベット屋で 1ドルのシャーベットを食べつつ歩く今日このごろ。(こ)
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======= ★指導者とは★ =======
小西樹里
マンハッタン、ダウンタウンのウエスト・サイド、ビル街から少し離れたハド ソン河沿いに「スタイブサント・ハイ・スクール」はある。全米各地から集まっ た優秀な子供たちが通う、名門の進学高校。9年生(中学3年生)から12 年生(高校3年生)まで約3千人の生徒たちが在学する。
昨年の10月、この高校である事件が起こった。生物学部副学部長のリ チャード・プラス氏が15歳の女生徒に性的関係を強要していたことが発覚 したのだ。後に他5人の女生徒がプラス氏に性的被害を受けたとして名乗 りを上げた。さらに、プラス氏が自身のオフィスのコンピュータで度々インター ネットのポルノ・サイトを観覧していたことがわかり、校内での教師のインター ネット利用に関する問題を浮き彫りにさせた。
スタイブサント高校の生徒たちは校内のコンピュータで電子メールを使用 することさえ禁止されているが、教師たちは各自のオフィスで自由にインター ネットを利用することができる。
これについて、スタイブサント生のネッド・ヴィッジニは「校内すべてのコン ピュータのインターネット・アクセスを、学業に必要なリサーチ用に制限す ることは簡単なことだし、それはコンピュータの導入時に済ませていなけ ればならなかったこと。生徒たちに限らず、校内では誰もテレビのポルノ・ チャンネルやインターネットのポルノ・サイトを見られないようにしなければ 不公平だ。ひとりになると何をしてるかわからない大人なんて信用できな い」と語っている。
その事件後には、現代の子供たちの高学歴指向も問題視された。第3級 性的虐待の罪で逮捕されたプラス氏は次期学部長の地位にいた人であり、 そのプラス氏から大学受験時に推薦状をもらえば、有名大学合格のため に役立ったのは間違いがなかった。被害にあった女生徒たちがすぐに届け 出なかった理由の背後に、高学歴に高収入の職をえるため必死になって いる哀れな子供たちの姿が見え隠れする。
これは親や教師には関係のない、子供たち自身の生き方の問題でもある。 だが、教育の場で子供が大人にひざまずいたり、利用されたりするような ことがあってはならない。大人たちが自信をもって正しい指導者たる姿を 示さなければ、模範を見失った子供たちに明るい未来はないだろう。
(参照・New York Press June 2-8, 1999)

「Nutsジャーナル」編集部

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