◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』
1999年7月13日号 NO.48
*今日のひとこと*
マンハッタンの真ん中でおこなわれた盆踊りフェスティバル。ゆかたを
着ていたり上手に踊っていたりする、多様な人種の人たちがいた。(こ)
*******************************************
========
★カフェと文学★
========
小西樹里
書店の中にカフェがあり、コーヒーを味わいながら好きなだけ本が自由に
読めるのはアメリカでは常識のようなもの。コーヒーを飲みながら雑誌や
新書などを楽しむ人々の姿は、ここでは普通の光景だ。
マンハッタンにもカフェつきの本屋や古本屋が多くあり、ニューヨーカーに
とって書店でのランチやコーヒーは自然なこと。本を選んだり読んでいる
ひまがない人たちは、そういった本屋に大抵おいてある無料紙などに目を
通している。
そういう無料紙のひとつで、特に本屋のカフェで見かける「Literal Latte」と
いうタブロイド紙には、素人の詩やフィクション小説が載せられている。創
刊して5年目になるこの紙では、一般人による詩や小説、エッセイの公募
を受け付けており、また優秀な作品には約10万円の賞金を与えている。
この「Literal Latte」の編集者、ジェニン・ボックマンさんは「この紙には文
学の新しい才能と新しい読者を探すという使命があります。人々にチャンス
を与えたい、そしてもっとたくさんの人々に文学のおもしろさを知ってもらい
たい。だから、ひとつの作品が読者に語りかける、言葉の真髄を感じ取っ
てもらえるような紙面づくりを心がけています」と編集後記で述べている。
カフェと本の関係が密接なこの街でつくられる、この小さな無料紙の「自由
な発想の自由を守る」というモットーが、この紙を手に取ったすべての人々
に伝わればいいのだが。
( "Literal Latte" Vol.5 No.3 1999)
ホームページにもどる