◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』 1999年9月23日号 NO.59
今日のひとこと* 日本映画の話題をよく耳にする。日本のアニメの上映会や、「ワンダフル・ライフ 」 と「ラジオの時間」が映画館で上映されている。評判が気になるところ。(こ)
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========= ★心の平和を探して★ =========
小西樹里
暗くなった会場内に、5人の女性の力強い歌声が響き渡る。「心の中の失わ れた何かを探そう」というフレーズが印象的なこの歌のタイトルは、“The Missing Peace"(失われた平和)。これはまたイベント全体のテーマでもある。
9月19日の日曜日、マンハッタンの33丁目にある多目的ホール、マディソン・ スクエア・ガーデンは女性たちの集団で埋めつくされていた。年に一回だけの "女性の日#のイベントに集まったのは、キリスト教会バプティスト派の女性信 者たち。この日はニューヨークの各地域にあるこの宗派の教会から、女性信者 だけが集合する特別な日だ。
大陸からの移民たちが様々な宗教をこの国に伝え、アメリカ合衆国でキリスト 教は国家建設と共に長い歴史を持つ。一般的にキリスト教とはいっても、バプ ティスト、メソディスト、ファンダメンタリストなどその中には多くの宗派がある 。し かしニューヨーク市ではバプティスト教会がいちばん多く、毎週日曜日の礼拝 に参加する人は約1万人にもなるという。
女性代表者たちのスピーチのあいだに、ダンスや歌のパフォーマンスを交え ながらイベントは進行していった。その女性たちは聖書を手元に、それぞれの 体験談やキリスト教への想いを、ときには笑いや拍手で会場をわかせながら 表現していた。このイベントのタイトル“The Missing Peace"であらわしている 「失われた心の平和」は、神への忠誠を誓うことによって満たされる、と女性た ちは語った。そしてゴスペルの合唱のあと、この日クリスチャンになる数人の 女性たちの洗礼儀式がおこなわれた。
アメリカという国に複雑に溶け込んでいる宗教の存在を感じさせたこのイベン ト、信者ではない参加者たちの目にはどう映っただろうか。人々が入信を決意 する理由は多様である。宗教が人間に与えてくれる絶対的なものとは、一体何 なのだろうか。

「Nutsジャーナル」編集部

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