◆◆◆◆ New York Tabloid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン "Nutsジャーナル"』 1999年11月1日号 NO.66
*今日のひとこと* アメリカの標準時に合わせたコンピュータが、夏時間の終わりを 教えてくれたハロウィーンの朝。寒い冬がまたやって来る。(こ)
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============ ★同性愛の若者を守れ★ ============
野村綾子
「人種のるつぼ」アメリカの、その要素の特に濃いニューヨークに、同性 愛者が集まって来ることは不思議ではない。地方の閉鎖的社会で彼 らの居場所は無いからだ。
しかしいくらニューヨークがあらゆる人種を受け入れていても、やはり人 種差別は無くならない。同性愛者も社会で虐待を受ける人種の一種で ある。白人至上主義者が有色人種を嫌い危害を加えるヘイトクライムと 同じように、異性愛主義者が同性愛者を嫌ってのヘイトクライムが後を 絶たない。
マシュー・シェパードもその被害者の1人である。彼はワイオミング州の 大学へ通っていた、1998年10月に殺害された同性愛者である。
シェパードのような同性愛の学生を支援する、「ゲイ・レズビアン・アンド・ ストレート・エデュケーション・ネットワーク」がニューヨークのチェルシーに オフィスを構えている。創設者のケビン・ジェニングスがニューヨーク タイム・ アウト誌に彼自身のゲイとしての経験を語った。
ジェニングス氏はノースカロライナ州の閉鎖的な小さな街で、偏狭な家 族の中で育った。彼は女の子とデートし、仲間たちと一緒に同性愛者を けなすことで、自らが同性愛者であることを隠し続けた。
しかしいつしか、彼の成績があまりに良い事、彼の父の葬儀で涙を流 した事などをきっかけに、女々しいと学校でいじめられるようになった。 歯を2本折られたこともあった。高校生のときには自殺を試みたという。 ジェニングス氏は自らの経験を元に、特に学校内で虐待をうける同性 愛の若者を助けようと、「ゲイ・レズビアン・アンド・ストレート・エデュケー ション・ネットワーク」を創設した。
今年、同組織が496人の同性愛者を対象に調査したところ、69パーセン トが過去に言葉による嫌がらせ、性的又は身体的嫌がらせを学校内で 受けた経験を持ち、42パーセントは今まさにその真っ只中にいることが わかった。
これを受け、ケビン・ジェニングス氏率いる同組織は、合衆国議会に対 し、同性愛学生と教師を差別や嫌がらせから守る法律を作ることを嘆願 している。この法律は、マサチューセッツ州、コネチカット州、ウィスコン シン州、カリフォルニア州の州法に定められているものである。
ジェニングス氏は自らのゲイとしての経験を語る事で、この運動を鼓舞 する。
(1999年10月28日付け、タイム・アウト誌参照)

「Nutsジャーナル」編集部

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