◆◆◆◆ New York Tabroid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン “Nutsジャーナル”』
1998年12月25日号 NO.8
*今日のひとこと*
急に気温が下がって、寒さが痛いくらい。マンハッタンは見事に
ホワイト・クリスマスでした。(こ)
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★サンタクロース派遣会社★
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野村綾子
日本ではあまり定着していない光景だが、アメリカ人のイメージする
サンタクロースはほぼ必ずと言っていいほど座った方ひざに子供を
のっけて「HoHoHo」とにこやかに笑っている。
毎年クリスマスシーズンになるとアメリカ中の子供たちがサンタクロー
スのひざに腰掛けようと、ショッピングモールで長蛇の列を作る。サン
タクロースのひざの上で子供たちはクリスマスプレゼントに欲しいもの
をお願いし、記念写真を撮るというのが通例になっている。この光景
がアメリカ中のショッピングモールで見られるのだから、そのサンタク
ロースの総数といったら大変なことだろう。彼らがみんな北極からやっ
て来たとは考えにくい。
子供たちには内緒だが、実は彼らはサンタクロース派遣会社からやっ
て来た。この種の会社はそう多くはないが、サンタクロースビジネスは
けっして小さなものではない。子供たちの夢を守るためどの会社も細
心の注意を払っている。
サンタクロースの採用は特に気を使う点だ。派遣のサンタの59%が
大学又は大学院卒の学歴を持っている事からも水準の高さがうかが
える。その他にもたばこを吸わない、お酒を飲まない、手のひらにタコ
がない人も好まれる。もっとも望ましいのは本物の白ひげをはやして
いる人だ。派遣サンタの収入は経験、ショッピングモールの規模によっ
てぴんきりだが、本物の白ひげを持っていると、1回のクリスマス時期
に10000ドル、日本円にして約110万稼ぐことが可能だそうだ。その
他にもサンタクロース派遣会社が注意している点に、派遣サンタを地
元から離れたモールに配置していることなどがある。近所のおじさん
がサンタクロースでは子供たちの夢も壊れてしまうから、という配慮か
らだ。(12月16日付けのジャーナルニュース紙参照)
一日中ショッピングモールのいすに座り、子供ひとりひとりをひざに乗
せ話をするのは、高齢者の派遣サンタにはきつい肉体労働だといえ
る。しかし、この時代に子供に夢を与えられる数少ない職業のひとつ
だ。派遣サンタがショッピングモールにやって来るかぎり、サンタクロー
スを信じる純粋な子供心は守られゆくだろう。
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