◆◆◆◆ New York Tabroid Magazine "Nuts Journal"◆◆◆◆
『NYタブロイド・マガジン “Nutsジャーナル”』
1998年12月29日号 NO.9
*今日のひとこと*
1998年最後の「Nutsジャーナル」です。読者の皆様、来年もよろ
しくお願い致します。ライター一同より。
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★ユダヤの祝日:「ハナカー」★
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高倉智子
12月13日(日)の日の入りから、「ハナカー」と呼ばれる8日間のユ
ダヤ教の光の祭典が始まった。「ハナカー」とは、ギリシャ王国の迫
害に対しての奇跡的な勝利を記念したユダヤ人の祝日である。
伝説によると、その昔紀元前2世紀頃、ギリシャの王はユダヤ教を
違法とし、ユダヤ人にコーランのトーラと呼ばれる、モーセの5書を
勉強することを禁じた。それに立ち上がったユダヤ軍だが、ギリシャ
軍に聖地を荒らされ、明かりを灯す油も汚されてしまった。だがそこ
で奇跡は起きた。彼らが避難していたエルサレム寺院で、1日分の
オイルが8日間火を灯し続け、ユダヤ教の勝利を導いた、という。
この祝日では、「ミノラ」と呼ばれる枝付きの燭台に刺さっているロウ
ソクに、「ハナカー」の第1日目から1日1本ずつ火を付けていく。マン
ハッタンの59丁目では、世界一大きいといわれる巨大「ミノラ」の明
かりが灯され、何百というユダヤ人が集まった。
イーストビレッジにある小さなカフェで仲間とミノラの火を灯し、「ハナ
カー」を祝っているユダヤ人がいた。ブルックリンのロング・アイランド
大学で哲学を教えるピーター・ハーレン教授である。
「今やこの祝日は、プレゼントを交換したり、ちょうどミノラの明かりを
付けるように、子供達にプレゼントを1日1個ずつ8日間毎日贈る、と
いう習慣になってきている。ユダヤ人はクリスマスを祝わないので、
時期の近いその風習に便乗しているのだろう。子供達は毎年プレゼ
ントを心待ちにし、人々はユダヤのクリスマスのように祭りたてる。し
かし、本来の「ハナカー」では、迫害からの解放を記念し、神がユダヤ
人に味方をしたかのような奇跡に感謝することだ。」
と教授は、8本以上のロウソクを灯して騒いでいる仲間を横目で見る。
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